女性のWeb3.0参加促進へ
女性アーティストのNFT発行を支援する企業「World of Women」は8日の国際女性デーに、ブロックチェーン・NFTゲーム「ザ・サンドボックス(SAND)」と提携し、約29億円規模のファンドをローンチすることを発表した。女性のWeb3.0とメタバースへの参加を促進することを目的としている。
World of Womenは提携で「WoW Foundation」という基金を新たに設立。基金は今後5年間にわたり、ファンドから資金を受け取る形になる。
World of Womenは昨年7月に、NFT・デジタルアーティストYam Karkai氏とパートナーのRaphael Malavieille氏によって立ち上げられたプロジェクト。女性の顔の多様性をテーマとする1万枚のNFTを0.07ETHで販売。現在、このコレクションは7.4ETHのフロアプライスで取引されている。
同社11月の調査によると、過去21ヶ月の間販売されているNFTの中で、女性アーティストによるものはわずか5%に過ぎなかった実態が判明。World of Womenは、Web3.0に進出する女性アーティストを支援することをミッションとしている。
これから、WoW Foundationはザ・サンドボックスに女性アーティスト向けのバーチャルアカデミーをローンチ。没入感のWeb3.0関連の授業を完成すると、NFT版の「卒業証明書」を入手することができる。また、基金はメタバースの多様性・包摂性にも投資。より多くの女性アーティストがザ・サンドボックスに参加するために助言や資金、アクセス等を提供していくとした。
また、ザ・サンドボックスのSebastien Borget COOは発表で、「女性中心のプロジェクトへの出資および関連教育を推進することによって、Web3.0における影響力を持つ女性の新世代の樹立を支援していきたい」とコメントした。
World of Womenは2日には、米大手音楽会社ビルボードと提携し、クリスティーナ・アギレラ氏、マドンナ氏、マライア・キャリー氏ら著名な女性ミュージシャンをモチーフにしたNFTをリリースすると発表した。
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