アバランチ・ハッカソンの現状
暗号資産(仮想通貨)投資企業のAvatar Fundは6日、今年2月より開催している高速ブロックチェーン「アバランチ(AVAX)」のソフトウェア・ハッカソンに関する最新状況を報告した。
アジア圏では初のハッカソンでは、100以上のチームが参加し、35,000票以上のコミュニティ投票を集めている。投票締め切りは4月14日だ。
#AvalancheAsiaHackathon Progress Update
— Avatar Ventures🔺 (@AVATAR_AVAX) April 6, 2022
🔥100+ teams in participation,in 2 months
🗳️Over 35,000 votes#NFT #Gamefi #Payment #Music #Defi #Web3 #Amma
👉With project development through quadratic voting https://t.co/YqqAP0WXR7
⏱️Deadline:April 14 https://t.co/7yHR89Bafo
ハッカソンとは
「Hackathon」は「ハッキング」と「マラソン」を組み合わせたIT用語。エンジニアや技術者などがチームを編成し、決められた期間内で提示されたテーマに沿ったアプリケーションやサービスを開発し、その成果を競い合うイベント。
▶️仮想通貨用語集
ハッカソン参加プロジェクト
投資企業のAvatar VenturesとDoraHacksが主催する同ハッカソンは2月1日より開始しており、DeFi(分散型金融)やWeb3.0、メタバース(仮想空間)やNFT(非代替性トークン)、GameFiなど様々なプロジェクトが参加。執筆時点では、以下のプロジェクトが特に人気を集めている。
- MetaDerby:競馬系GameFiプロジェクト
- SongRise:音楽NFTプロジェクト
- Zecrey:L2プロトコル
- Rainbow DAO:DAO系インフラ・プロトコル
- AirCash:分散型OTC取引
- SilverSwap:マルチチェーンAMM
- SLAP:新たなDeFiシステム
- TaleCraft:ボードゲーム系GameFi
- Donut:分散型信用スコア・プロトコル
- Blueberry:分散型ECプラットフォーム
- DID Network:分散型IDプラットフォーム
期間中は、全てのユーザーが仮想通貨Avalanche(AVAX)やAvalaunch(XAVA)を利用して、有力プロジェクトに投票が可能。ユーザーは投票することで、報酬としてプロジェクトのエアドロップ参加やホワイトリストに入ることができる。
投票は最初の投票が0.01AVAX(約110円)かかり、その後一つの投票を追加する度に0.01AVAXが追加される。例えば、2票目は以下の通り、0.02AVAXのコストが伴う。
投票コストの仕組み
1票目:0.01AVAX
2票目:0.01*2AVAX=0.02AVAX
N票目:0.01* N AVAX
スポンサー企業
今回のハッカソンには、主催企業のAvatar VenturesとDoraHacks以外にも、AVATAR(Avalanche Asia Star Fund)やBlizzard Fundなど多数の投資ファンドが参加。
ハッカソンでは、以下の6部門から上位10のプロジェクトが選出され、総額500万ドル(約6億円)以上の賞金が配当される。
- DeFi
- メタバース
- NFT
- GameFi
- インフラ・ツーリング
- Web3.0
また、賞金総額の内、50万ドル(5,700万円)はQuadratic Funding(二次ファンディング)を採用する形でプロジェクトに還元。コミュニティー投票の結果に応じて、一部賞金額が変動する。
Quadratic Fundingとは
二次(Quadratic)ファンディングは民主的に資金を配当するクラウドファンディングの一種。コミュニティーからの資金調達などに応じて、企業や投資家から集めたより大きな資金プールの資金が配当される仕組み。
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ハッカソン詳細
アバランチとは
アバランチは、高速処理時間を誇るスマートコントラクト・プラットフォーム。取引手数料も低コストであることから、イーサリアムの対抗馬「イーサリアム・キラー」の一種として注目を集めている。
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