はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米株指数が暴落、ビットコインなど仮想通貨相場も全面安に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融市場と仮想通貨

5日の米ニューヨーク株式市場では前日とは一転して売り注文が膨らみ、ダウ平均株価が前日比−1,063.09ドル(3.12%)、NASDAQ総合指数が−647.16ドル(4.99%)と大幅下落した。

4日には、警戒感の高まっていた米連邦公開市場委員会(FOMC)発表を迎え、記者会見時でFRB(米連邦準備制度)パウエル議長が0.75%の利上げを否定したことで反騰につながったが、すぐ翌日にこれを打ち消した格好だ。

今年に入ってリスクオフが強まる背景には、ウクライナ情勢を巡る地政学リスクのほか、40年ぶり水準で高止まりするインフレと「金融引き締め」加速が景気を後退させるとの強い懸念がある。

生活インフラに欠かせない電気・ガス、ガソリン代のほか、製品の物価上昇に影響する原油価格が高止まりを見せ、インフレリスクへの警戒感に伴い「米長期金利(10年国債利回り)」が3.1%まで続伸したことも向かい風と言える。

US10Y 週足

ベンチマークである米長期金利の急な上昇は新興国への資金流入減少のほか、住宅ローンや定期預金金利、企業向けの貸出など多岐に渡って影響を及ぼすとされる。米国債投資を促す一方で、企業の調達コスト増や相対的な割高感などから株価などリスク資産の下落を招きやすくなる。

米ドル指数(DXY)も上げ止まらず、2002年12月以来の過去最高水準に達した。円やユーロよりもドル買いが続いた影響により、DXYは年初から+9.65%と大幅上昇している。

DXY 週足

11日に公表される22年4月の消費者物価指数(CPI)で、数値的なピークアウトが確認されるか否かに注目が集まりそうだ。

ビットコイン相場

米株指数の暴落に伴い、暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコイン(BTC)が前日比-6.47%の478万円(36,460ドル)と急落。直近安値を更新した。

BTC/USD 日足

これに伴いビットコイン先物市場ではロングポジションの大量清算が確認された。今年4月以降断続的に発生しており、相場の乱高下要因となっている。(下図:赤丸)

ロスカット推移(bybt)

20年3月のコロナ・ショック前後のようにボラティリティ(価格変動性)が急上昇し、相場の乱高下が続く展開も想定される。年初来安値の1BTC=32,933ドルを割り込んだ場合は昨年の最安値28,000〜30,000ドルも視野に入るが、この辺りは今後の生命線となり得る重要ラインと言える。

なお、クジラ(大口投資家)の購買行動を可視化したWhalemap(ホエールマップ)によれば、現在のサポートライン(下値支持線)は36,800〜38,600ドル。

緑色のバブルは、ブロックチェーンのオンチェーンデータ分析から大口ウォレットがビットコインを購入した価格帯を示しており、一定の信頼性は認められる。

LFGがBTC買い増し

暗号資産テラ(LUNA)の非営利組織であるLuna Foundation Guard(LFG)は5日、37,863BTC(15億ドル)相当を買い増した。

関連:仮想通貨テラ関連のLFG、約2,000億円のビットコインを買い増し

これにより、LFGのBTCリザーブは35億ドル相当に達した。約80,394BTCの累計保有量はイーロン・マスクCEO率いるテスラ社の保有量を上回る。

関連:トロン基盤のステーブルコイン「USDD」がローンチ TRX前週比+35%に

過去に掲載したマーケットレポート一覧はこちら

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/07 月曜日
12:21
イーロン・マスク、新政党でビットコイン支持示唆 法定通貨への懸念表明
イーロン・マスク氏が新政党「アメリカ党」でビットコイン支持を表明。「法定通貨は絶望的」と発言し、暗号資産への姿勢を鮮明に。トランプ氏との対立から第3政党設立へ。2026年中間選挙で限定的な議席獲得を目指す戦略も明らかに。
12:15
UAE当局、トンコインによるゴールデンビザ取得プログラムを否定=報道
アラブ首長国連邦当局がトンコインのステーキングでゴールデンビザを取得できるプログラムを否定した。当ビザの要件で仮想通貨投資家は対象外と表明している。
12:07
ビットコイン高値圏で推移、取引所の流入・流出比率は3年ぶり低水準に
ビットコインは109,060ドルで小幅上昇。取引所流入・流出比率が0.9まで低下し、2023年弱気相場以来の最低水準を記録。昨年11月の米大統領選以降、約20万BTCが取引所から流出し、残高は280万BTCと7年ぶりの低水準となった。これは投資家の長期保有志向の強まりを示しており、短期投機から長期価値投資へのシフトが鮮明になっている。
09:22
米シークレットサービス、過去10年間で犯罪関連の仮想通貨580億円相当を押収
米シークレットサービスが過去10年間で4億ドル相当の仮想通貨を押収した。米国では豚解体詐欺による銀行破綻も発生しており捜査当局は仮想通貨が関連する犯罪への対処を進める。
07/06 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ETH価格特化の新組織誕生や米国初のソラナ現物ステーキングETF上場など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン週次レポート:1600万円台を窺う展開、トランプ減税法案通過で相場底堅く推移|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコイン(BTC)対円相場は1600万円を窺う底堅い展開。トランプ減税法案上院通過で1520万円台で下げ渋り、ADP雇用レポート下振れによる早期利下げ観測で1570万円台に回復した。bitbankアナリスト長谷川氏は下降チャネル突破も11万ドル乗せに苦戦と分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|BitwiseのBTC20万ドル到達予測維持に高い関心
今週は金融アドバイザーの推奨ポートフォリオ、Bitwiseのビットコイン20万ドル到達予測維持、アリゾナ州知事による押収仮想通貨の準備基金法案への拒否権行使に関するニュースが最も関心を集めた。
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧