NFTコレクションを販売
米eコマース大手のeBayは23日、同社初となる限定のNFT(非代替性トークン)コレクションをローンチしたことを発表した。
今回のコレクションでは、3Dやアニメーションの技術を活用し、米スポーツ誌「Sports Illustrated」の表紙に掲載されたアスリートのNFTを発行。NFTプラットフォーム「OneOf」との戦略的パートナーシップを通して、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)のスケーリングソリューションを提供するポリゴン(MATIC)のブロックチェーンを基盤にするとした。
Calling all collectors, you can score our first exclusive NFT drop brought to you by @OneOfNFT with a @SInow x @WayneGretzky digital collectible. 🏒
— eBay (@eBay) May 23, 2022
Starting at $10, you can get a limited edition NFT along with bragging rights, unless you decide to sell it.#NFT #eBayExclusive
ポリゴン(Polygon)とは
イーサリアムのスケーラビリティ問題に取り組むプロジェクト。EVMと互換性のあるサイドチェーン「Polygon PoS」など、複数のソリューションを開発している。
▶️仮想通貨用語集
eBayは1995年設立の米上場企業。これまで世界の190超のマーケットで、何百万という購入者と売り手を結びつけるサービスを提供してきた。今回のプレスリリースでは、同社は新しい技術の導入を続けていくと説明。NFTについては昨年5月、ポリシーを変更し、NFTの販売を行えるようにすることも発表していた。
Sports Illustratedシリーズの最初となる今回は、アイスホッケーのレジェンドWayne Gretzky氏のNFTを販売。Gretzky氏は以下のようにコメントしている。
私がSports Illustratedの表紙になったのは40年前。あれは私の人生で、歴史的な出来事だった。
私のキャリアを何十年も追い続けてくれたホッケーファンに、今回の収集品を提供できることを光栄に思う。
eBayは今年、OneOfと協力して、これからもスポーツ界のレジェンドのNFTをリリースしていくと説明した。
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テゾスのブロックチェーンを使わない理由
OneOfはもともとテゾス(XTZ)のブロックチェーンを基盤にし、音楽のNFTプラットフォームとしてローンチされた。現在は、スポーツやライフスタイルのNFTも取り扱い、ポリゴンのネットワークにも対応している。
今回のNFTコレクションにテゾスのブロックチェーンを利用しないことに批判の声も上がった模様で、OneOfの最高執行責任者は仮想通貨メディア「Decrypt」に対し、以下のようにコメントした。
OneOfは、ブロックチェーンの未来はマルチチェーンに展開すると信じており、Sports Illustratedのシリーズに関してはポリゴンのプロックチェーンを利用する。
目的は新しいユーザーをエコシステムに呼び込むためで、我々がテゾスのサポーターであることに変わりはない。