はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

暗号資産取引所CoinExが語る、UST騒動の余波

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

CoinEx インタビュー

暗号資産テラ(旧LUNA:現在はLUNCに改名)の下落が影響して、大手ステーブルコイン銘柄のテラUSD(UST)が米ドルとディペッグを引き起こしました。結果的に、クリプト相場全体に波紋が及んだ2022年5月のテラ・UST騒動を受け、本格的に「仮想通貨の冬」や弱気相場の再来を嘆く声も多くなってきました。

しかし、その中でも継続して業界の発展と新規ユーザーへの参入障壁をなくすために尽力している海外取引所CoinExに相場の現状と今後の課題について語ってもらいました。

UST騒動から得た教訓とは

10年以上の成長を経て、暗号資産領域は順調に成熟してきています。しかし、USTのディペッグ騒動は市場全体に警鐘を鳴らしてしまいました。今回の事態は投資家が検討すべき多くの課題が浮き彫りとなったと言えるでしょう。簡潔に言えば、今回の一件はクリプト業界全体に今後のマーケットの先行きについて再考を促しました。

暗号資産市場は度々急落にさらされてきましたが、一連の騒動による市場のパニックは我々の想定内でした。しかし、投資家は市場に対する自信を失うべきではありません。

世界的な金融市場は依然として低迷が続いてますが、Web3.0は今後の暗号資産市場拡大に向けた大きなチャンネルとなり得る可能性を持っています。なので、CoinExは現時点でマーケットはWeb3.0をいかに支援し、新規ユーザーや資金をこの分野にもたらすことができるか焦点を当てるべきだと思います。

仮想通貨の冬は再来したのか

新たな弱気相場が暗号資産市場に訪れたことは明白です。各国の中央銀行は利上げを通じてインフレの抑制を試みていますが、直近数ヶ月の金融市場は引き続き下落しており、仮想通貨市場もこの余波を受けています。

22年5月、ビットコインは10ヶ月ぶりに3万ドルのラインを下回りました。主要アルトも軒並み20%以上下落しています。NFT市場にも影響は出ており、BAYCやAzukiなどのブルーチップNFTも24時間で20%フロアプライスが急落、流動性および取引量も大きな打撃を受けています。

また、暗号資産関連企業の株価も平均で10%以上急落しています。5月以降、暗号資産市場が苦境に立たされているのは間違いないでしょう。

過去の弱気相場との違いは

まず、ビットコインを見ると、現在の下落サイクルは2ヶ月ほど続いていますが、直近数年間の2度の急落(20年3月12日と21年5月19日)と比較すると大きく違います。

22年3月にはビットコイン価格は48,200ドルに達し、年初来の最高値を更新しました。当時は世界的な金融市場はロシアとウクライナの軍事的緊張感の影響を受けていましたが、ビットコインへの信頼は揺らいでませんでした。むしろ、このような低迷が続く相場でもBTC価格の上昇を望む声もありました。

しかし、5月上旬以降、ビットコインは複数の急落を経ており、大きな下落につながりました。ビットコイン以外でも、イーサリアムなどの主要銘柄も大きな打撃を受けました。

しかし、過去の弱気相場のセンチメントと比較すると、ユーザーは以前に比べると取引量(≒取引頻度)が減少しています。不安定なマクロ情勢に加え、このような市場心理も暗号資産市場が停滞期(プラトー)に到達したことを表しています。既存ユーザーの資金は引き抜かれ、新規参入する投資家の数も減少しています。

新たなスローガンに秘められた意味は

最新のブロックチェーン関連の発展や常に変化するユーザーの期待に応えるため、CoinExはスローガンと成長戦略を修正しました。

新スローガン:Making Crypto Trading Easier(暗号資産取引をより容易に)

これまで、暗号資産市場が成長して拡大を続ける中で、多くのユーザーがブロックチェーン業界に集まっていました。しかし、初心者にとっては複雑な取引所の登録プロセスや暗号資産取引の仕組みが新規ユーザーにとって大きな参入障壁となっているのも現状です。このような課題を踏まえ、CoinExは新規ユーザーが初めての暗号資産取引を完了できるまで、全てのプロセスを簡易化していきます。

現状のような弱気相場では、暗号資産取引が今のまま難しい状態が続けば、新たな投資家は減少を続ける一方となってしまいます。

CoinExはどのように仮想通貨取引を容易化している

ユーザーはCoinExのウェブ版とモバイルアプリを通じて、どこでも、そしていつでも、簡単に仮想通貨をトレードできます。また、我々はシンプルな商品デザインを目指しており、ユーザーがすぐにCoinEx商品や仮想通貨トレードを開始できる環境づくりも意識しています。

また、CoinExのヘルプセンターでは初心者向け機能からプロ向けのトレード戦法について情報を掲載しています。全ての新規ユーザーはブロックチェーン関連のトレードガイドへのアクセスもできます。

さらに、CoinExでは先物取引を行うためにKYC認証が不要でグローバルの仮想通貨ユーザーは簡単で安全な形で先物の取引が可能です。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧