はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

イーサリアム、Sepoliaでマージを実施予定

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マージの最新スケジュール

暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)の開発者チームは24日に会議を実施、テストネットSepoliaで7月6日頃に「The Merge(マージ)」を行うことを計画している。その他、関連する幾つかの問題を確認している。

マージは「統合・合併」を意味するフレーズ。プルーフ・オブ・ワーク(PoW)を採用する既存のイーサリアムチェーンと、PoSを採用した新チェーンを統合させる狙いがある。9日には、テストネットRopstenでマージが実装された。

残り2つのテストネットSepoliaとGoerliでもマージを完了した後には、メインネットで正式に実装されることになる。

The Mergeとは

イーサリアム・ブロックチェーンのコンセンサス(合意形成)アルゴリズムを従来の「プルーフ・オブ・ワーク(PoW)」から「PoS」へ移行する大型アップグレード。ユーザーが現在利用している旧イーサリアムと「ビーコンチェーン」と呼ばれる新チェーンを統合(The Merge)することにより、PoSへのアップグレードが完了する。

▶️仮想通貨用語集

現在確認されている問題

Galaxy DigitalのアナリストであるChristine Kim氏は、開発者会議の内容をまとめた。このスレッドによると、開発者達は、いくつかの問題を指摘していた。

22日にはメインネットで7回目のシャドーフォークが行われたが、この際に20%のノードがマージの実行と同時に脱落し、その後さらに多くのノードが脱落してしまったという。

これはErigonノードに関わる問題と、HyperledgerBesu(Javaで記述されたオープンソースのイーサリアムクライアント)のノードおよび、それらが使用する「bonsai tries」というデータ保存フォーマットに関する問題から引き起こされていた。

開発者チームは、Erigonノードに関わる問題については、すでに必要な修正を行ったと確認している。HyperledgerBesuに関する問題については、現在解決方法を模索しているところだという。

チームはこれらのことは、マージそのものではなく、シャドーフォークの動作に関わる問題だと強調した。

その他には、クライアントソフトウェアNethermindとTekuの組み合わせに問題が見つかり、チームは根本原因を調査しているところだ。

なお、シャドーフォークとはストレステストのこと。テストネットではアクティビティが少ないため、同期やステート(状態)の増加に関する想定が正しいか、負荷(ストレス)をかけてテストを行うものだ。

シャドーフォークで見出された課題にも関わらず、開発者チームは楽観的であり、7月6日頃に2番目の主要テストネットSepoliaでマージを実行することを計画している。

また、7月の第1週頃に、再びメインネットのシャドーフォーク(8回目)が行われる見込みだ。

マージ完了後3つのテストネットが閉鎖予定

開発者チームは、イーサリアムのテストネットのうち、Ropsten、Kiln、Rinkebyの3つを、マージ完了後に閉鎖すると発表している。今後マージが実施されるGoerliとSepoliaはマージ後も存続予定である。

チームによると、Goerliには、強力なコミュニティと多くの既存インフラがあり、プロトコルのアップグレードをテストするステーカーや、既存インフラで機能を検討したい開発者に推奨される。

一方、Sepoliaはかなり新しく、その状態や履歴はどちらも非常に規模が小さいため同期も早い。より軽量なチェーンとの同期やインタラクションを望むユーザーや開発者に推奨されるという。

関連イーサリアム、PoS移行完了後3つのテストネットを閉鎖へ

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。
10:10
トランプ家のWLFI、民主党議員による調査要請を正式拒否
トランプ一族の金融企業WLFIが上院による調査を拒否した。政治的動機と批判し、同社は説明責任や米ドル優位性を指針としていると主張。倫理規定違反の疑惑なども否定している。
09:02
ETH・BTC比率が5年ぶり急騰、アルトシーズンの到来示唆か
イーサリアム/ビットコイン(ETH・BTC)価格比率が過去5年最低水準から38%急反発。ETFによる買い増し、取引所流入減少などの指標から需要増加・売却圧力低下が鮮明に。「極端な過小評価ゾーン」からの回復が示すアルトコインシーズン到来の可能性を分析。
07:50
ビットコインで利回り獲得、Solvがアバランチ基盤の新トークン発表
仮想通貨ビットコインの保有者にRWAの利回り獲得手段を提供するため、Solv Protocolはアバランチ上にSolvBTC.AVAXをローンチ。ローンチの目的や仕組みを説明した。
07:30
10億ドルのビットコイン投資を検討、米上場のシンガポール医療企業
シンガポールの医療企業バーゼル・メディカル・グループが10億ドル規模のビットコイン投資に関する交渉を開始。ストラテジー社に続く大規模企業BTC投資の新事例として注目される中、「革新的な株式交換契約」を通じてアジア医療企業最強の財務体質構築を目指す。
06:45
米裁判所、SECとリップルの和解案を「手続き上不適切」として却下 再申請へ
米連邦地裁がSECとリップルの和解申請を「手続き上不適切」として却下。民事訴訟規則違反が原因で、両者は適切な手続きでの再申請を迫られる状況に。
06:25
イーロン・マスクの『Kekius Maximus』切り替えでミームコインが2倍以上急騰
イーロン・マスク氏がツイッターのプロフィール画像とユーザー名をミームトークン「Kekius Maximus」に変更し、関連トークンが2倍以上急騰。昨年の900%上昇・急落事例に続くマスク氏のSNS活動による仮想通貨市場への影響力を示す展開に。
06:05
サウジ中央銀行、15億円相当のストラテジー株保有でビットコインに間接投資
サウジ中央銀行がセイラーのストラテジー社の株を25656株取得し仮想通貨ビットコインへの間接投資を開始したことが確認された。
05/16 金曜日
17:00
マスクネットワークとは?仮想通貨MASKの買い方・取引所まで徹底解説
Mask NetworkはSNS×Web3をシームレスに接続するSocial-Fiプラットフォーム。本記事では特徴とMASKトークンの買い方を初心者向けに解説します。
13:50
米ステーブルコイン法案、来週末までの成立視野に 次の「起爆剤」との見解も
米上院のステーブルコイン法案「GENIUS法案」で新たな超党派修正案が決定された。消費者保護や倫理規定が強化され、5月19日に討論終結投票が予定されている。
11:58
ビットコイン高値圏推移もアルトコインは上昇一服
仮想通貨ビットコインは104,100ドルと高値圏で推移、アルト市場ではメイプルストーリー(NXPC)はバイナンス対応で一時高騰したほか、XRPは7,300万ドル相当の大口売りとリップル和解手続き却下で下落した。コインベースはサイバー攻撃で最大4億ドルの損失も被害者への返金を約束した。
11:30
ブラックロックの「BUIDL」、初めてDeFiと接続へ アバランチ利用で
ブラックロックの米国債ファンド「BUIDL」がアバランチ上のプロトコル「Euler」に導入された。セキュリタイズは、機関投資家のDeFi参入を促進する一歩になったとしている。
10:55
加速する企業のビットコイン争奪戦、米上場のDDC社が5000BTC取得計画
香港発DDCエンタープライズが5000ビットコイン取得計画を発表。テザーの4812BTC購入、アデンタックスの8000BTC購入のための交渉、ウクライナの国家準備金構想など、企業・国家レベルでビットコイン争奪戦が激化。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧