CoinPostで今最も読まれています

中央アフリカ共和国、独自通貨「サンゴ・コイン」をローンチ 天然資源のトークン化を視野

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

独自トークン「サンゴ・コイン」をリリース

中央アフリカ共和国(CAR)のフォースタン・アーシャンジュ・トゥアデラ大統領は3 日、公式の仮想イベントで、CAR独自の暗号資産(仮想通貨)サンゴ・コインをリリースした。

トゥアデラ大統領は、サンゴ・コイン(Sango Coin)について、「中央アフリカ共和国の次世代通貨」になり、同国の「天然資源へのゲートウェイ」として機能するとも発表した。

CARは6月2日に、新たな投資機械の創出を目的に、同国が産出する石油、ダイヤモンド、銅などの資源をトークン化する計画を発表していたところだ。同国はダイヤモンドや金、ウランといった天然資源が豊富な地域である一方、長引く政情不安で紛争や難民問題などに悩まされており、世界最貧国の1つとされる。

関連中央アフリカ共和国、鉱物資源トークン化を計画

サンゴ・コインは、民間投資による仮想通貨ベースの経済を構築する上で役立てられ、また、CARが展開予定のメタバースプロジェクトでも活用される見込みである。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

▶️仮想通貨用語集

中央アフリカ共和国(CAR)のヘルベー・ノドーバ財務大臣は、サンゴ・コインは、ビットコイン(BTC)に支えられるトークンであると述べた。具体的に、ビットコインがどのようにサンゴ・コインを支えているのかは明かされていない。

ビットコインを法定通貨化

CARは今年4月、エルサルバドルに続きビットコインを法定通貨として採用することを決定している。トゥアデラ大統領は1日にも、ビットコインを重要な技術的革新の一つだとするツイートを行った。

「人類の進化は技術革新により加速してきた」としており、印刷機、エンジン、インターネットなどのイノベーションにビットコインを並べた。「ビットコインは価値の分散化」という恩恵をもたらしたと述べている。

中央アフリカ共和国(CAR)の一連の動きは、同国の仮想通貨イニシアチブ「サンゴ・プロジェクト」(Sango Project)の一環である。

このプロジェクトは「ビジネスを歓迎し、世界の仮想通貨愛好家を魅了する」仮想通貨ハブを構築することを主要な目的としている。「ビットコインの遺産を次のレベルに引き上げる」ための法的枠組みづくりや、仮想通貨経済ゾーンとなる「仮想通貨アイランド」も提案された。

仮想通貨アイランドは、ウバンギ川沿いに建設することが検討されており、NFT(非代替性トークン)を活用するメタバース機能も構想されている。

関連中央アフリカ共和国、仮想通貨国策を発表 国を挙げてビットコイン導入を目指す

サンゴ・プロジェクトの公式アカウントは、「大衆が使える金融インフラの不在」「インフレーションにより法定通貨が不安定」「金融取引インフラが未発達」なことにより、「アフリカには仮想通貨が必要である」とも述べている。

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
06/02 金曜日
13:13
オリーブオイル生産業者、DeFiプラットフォームでステーブルコイン建債券を発行
オリーブオイル生産業者ラマ・オリーブオイルは、分散型金融プラットフォーム「Obligate」を利用して、オンチェーン債券を発行した。この社債は、ユーロ連動のステーブルコイン「 EUROe」建で発行された。
13:02
米Circle社、USDCのアービトラムサポートを発表
ステーブルコイン「USD Coin(USDC)」を発行する米Circle社は、アービトラムのサポートを開始することを発表した。アービトラム上でUSDCが直接発行されることにより、裏付け資産の確保が約束され、いつでも1対1で米ドルと交換可能になる。
12:25
メイカーダオ、米国債への追加投資を検討
分散型金融プロジェクトの「MakerDAO」は、米国債への投資として新たに1,780億円の配分を目指す提案書の投票を開始したと発表した。0~6ヶ月間の各種満期を持つ米国短期国債の購入に充てられる目論みである。
11:45
Sui、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」と提携
Sui Networkは、F1チーム「オラクル・レッドブル・レーシング」の公式ブロックチェーンパートナーとして複数年契約を締結した。ファンとチームを結び付ける体験を支援していく。
10:25
米FRB、シルバーゲート銀行の清算に同意
米FRBは、米シルバーゲート・キャピタルとシルバーゲート銀行に対して、自主清算に同意する命令書を発表した。シルバーゲート銀行と仮想通貨業界のつながりについても指摘した。
09:35
ナイキ、米ゲーム大手EAと協業へ
Nikeとデジタルエンターテインメント企業EAは、新しいパートナーシップを締結。Web3プラットフォーム.SWOOSHのユーザーらの体験をカスタマイズできるようにしたり、向上させたりしていくという。
08:45
香港企業、米ドルステーブルコインをローンチへ
香港拠点のカストディ企業First Digitalは、仮想通貨の米ドルステーブルコインFDUSDをローンチすることを発表。FDUSDは、BNBスマートチェーンを基盤にするという。
08:15
デフォルト懸念後退 米国株反発、c3.aiは決算受けて大幅安
本日のNYダウは+153.3ドルと反発。ナスダックも+165.7ドルで取引を終えた。米下院が前日に債務上限法案を可決したことによって米国のデフォルトリスクは大きく後退している。
06/01 木曜日
21:40
Zaif、暗号資産FXサービス終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を決定
暗号資産(仮想通貨)交換業者Zaifは1日、ビットコインやイーサリアムの暗号資産FXサービスの終了と「第一種金融商品取引業」の廃止を発表した。
15:29
AI のもたらし得る「深刻なリスク」に一部専門家が警鐘
「AIによる絶滅リスク」の軽減を訴える公開声明に、世界に名だたるAI技術の研究者や企業幹部ら350名が署名し、話題となっている。声明の主張には賛否両論あるが、AIについての議論の場を広げるものとして歓迎される。
15:10
Web3企業向けマーケティングツール「ソシャマ」リリース
ソーシャルマーケティング株式会社がWeb3企業向けのマーケティングSaaSツール「ソシャマ」の提供を開始した。仮想通貨やNFTを取り扱うWeb3事業者が抱える、ツイッターなどソーシャルメディア上でのマーケティングニーズに対応する。
12:32
英TP ICAP、機関投資家向け仮想通貨マーケットをローンチ
世界有数のインターディーラーブローカーTP ICAPは、ビットコインなど仮想通貨のスポット取引市場「Fusion Digital Assets」をローンチした。機関投資家向けで、分離運営モデルを採用している。
11:30
東京都政策企画局がデジタル証券発行支援を開始
東京都政策企画局は、デジタル証券(セキュリティトークン)発行支援事業の開始を発表した。これは、ブロックチェーン技術の広範な活用を促進し、スタートアップ企業の資金調達を多様化するための取り組みだ。
10:55
EU、包括的な仮想通貨規制案MiCAを正式承認
EUは、ビットコインなど仮想通貨に関する包括的な規制案「MiCA」を正式承認した。ステーブルコインに関する規定は2024年7月から、その他規定の多くは2025年から発効する予定である。
10:05
香港の新しい仮想通貨関連組織、Huobiが参加へ
Huobiは、香港の仮想通貨関連の新組織に加わることを発表。この組織は、香港を世界最大の仮想通貨市場にすることなどをミッションにしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧