シンガポール裁判所に申立て
暗号資産(仮想通貨)ヘッジファンドThree Arrows Capital(3AC)の清算人である米コンサルティング企業Teneoはシンガポールの裁判所に、英領ヴァージン諸島の清算手続きを認めるよう申し立てた。シンガポールのThe Straits Timesが報じた。
報道によると、TeneoはシンガポールでWongPartnershipという法律事務所の弁護士を雇い、シンガポール裁判所に3ACの創設者であるSu Zhu氏とKyle Davies氏を公聴会に召喚し、3ACのシンガポール資産を管理することができるよう申請した。
また、今回雇われたWongPartnershipの弁護士は3ACの創設者がファンドの破綻にどのような個人的責任を負っていたかを調べることになるという。
シンガポールのほか、米連邦破産裁判所は12日、清算人の申立てを受け、緊急公聴会(ビデオ会議)の開催を許可した。
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なお、今月18日には債権者による初会合がTeneoによって開催される予定だ。
3ACはテラ(LUNA/UST)崩壊をはじめとして、仮想通貨融資大手BlockFiによるポジション強制清算や、Voyager Digitalへの債務不履行など、次々に負の連鎖が起こり、7月1日に米国で破産を申請した経緯がある。
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