一部出金可能に
流動性の問題を受けて7月20日からすべての取引と引き出しを停止している海外仮想通貨取引所Zipmexは2日、3銘柄の出金を再開したと発表した。
対象になる銘柄はXRP、ソラナ(SOL)、エイダ(ADA)で、ユーザーが取引所のカストディウォレットZ Walletsから取引ウォレットのTrade Walletsに移し取引することを再開した。また、Trade WalletsからZipmex外のアドレスに引き出すことも再び可能になった。
ZipmexはBabel FinanceとCelsiusの債務不履行を受け、先月20日にすべての取引と引き出しを停止。その後、Trade WalletsとNFTのプラットフォームは再開したが、Z Walletsとの間の送金は凍結されたままの状況だった。ZipmexはBabelに約65億円、Celsiusに約6.8億円の資産を預け入れていた。
また、先週シンガポールの倒産・再建・解散法に基きZipmexの代理人であるMorgan Lewis Stamfordがシンガポール裁判所に最大6ヶ月間、Zipmexに対する法的手続きの開始や継続を、禁止・抑制するためのグローバルなモラトリアム(猶予期間)を求めたが、Zipmexは今回の発表で「猶予期間は顧客資金の出金再開などに影響しない」と説明している。
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