はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨投資信託の投資額は週平均10億円増、内56%は機関投資家から|グレイスケール社レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

グレイスケール社レポートが公開
仮想通貨投資会社グレイスケール社は、業界初となる、今年上半期の仮想通貨資産投資レポートを公開。仮想通貨市場が経験した価格の暴落や弱気相場とは相反して、同社製品への投資のペースは加速度的に高まり、その投資金額は、6ヶ月で約2億5,000万ドル(280億円)という、同社創設以来の最高の資金流入額になったと報告した。

アメリカのニューヨークに拠点を置く仮想通貨投資会社グレイスケール社(Grayscale Investments LLC)が、業界初となる、今年上半期の仮想通貨資産投資レポートを公開しました。

そのレポート内容に、業界に衝撃が走っています。

グレイスケール社は、仮想通貨とブロックチェーン関連事業に重点的に投資を行うベンチャーキャピタル、デジタルカレンシーグループ(Digital Currency Group) の完全子会社で、ビットコインをはじめとする7つの単独仮想通貨の投資信託と、主要仮想通貨にバスケット投資するパッシブ運用ファンドDigital Large Cap Fundを運営しています。

その中のビットコイン投資信託とイーサリアムクラシック投資信託は、アメリカ新興市場であるOTCQXにて、公定相場として承認されています。

レポート内容

7月18日に公開された、グレイスケール社の投資レポートでは、同社の今年上半期の業績から読み解かれた、仮想通貨市場の重要なトレンドが説明されています。

 

レポートの中で、今年上半期に仮想通貨市場が経験した価格の暴落や弱気相場とは相反して、同社製品への投資のペースは加速度的に高まっており、その投資金額は、6ヶ月で約2億5,000万ドル(280億円)という、同社創設以来の最高の資金流入額になったと報告しています。

出典:Grayscale Investments Report

グレイスケール社2018年上半期 データまとめ

・グレイスケール社 全商品への投資総額
$248,390,000 (280億3255万円)
・週平均投資額 全商品
$9,550,000 (10億7778万円)
・週平均投資額 ビットコイン投資信託
 $6,040,000 (6億8165万円)
・週平均投資額 ビットコイン以外の仮想通貨投資信託
 $3,520,000 (3億9725万円)

なお、このうちの56%は、機関投資家からの投資となる。

これらのデータの分析から、2018年の6か月間、毎週、新たな資金の流入が一定の率で起こっており、その平均投資額は、毎週9550万ドル(10億7778万円)と、堅調な投資動向が読み取れると、同社は解説しています。

投資先の割合は、ビットコイン投資信託が63%、その他の仮想通貨投資信託が37%でした。

このレポートの中で新たに判明した特筆すべき事実は、次のグラフに見られる投資家基盤の構成で、機関投資家が、資金流入源の筆頭に上がっていることでしょう。

機関投資家による資金投入は、6月30日時点までで56%を占めて、続いて適格個人投資家(米証券取引委員会に認可された投資家)が20%、退職口座が16%、ファミリーオフィスが8%となっています。

出典:Grayscale Digital Asset Investment Report

つい先日、世界最大の資産運用会社、BlackRock社が仮想通貨市場への参加を検討しているのではないか、との報道がなされましたが、同社CEOのLarry Fink氏は、社内に仮想通貨投資関連の調査チームは存在するが、顧客からの受容はあまり見込めない旨の発言をしています。

しかし、このグレイスケール社のデータは、仮想通貨投資に関して機関投資家は、未だに様子見の状態だという報道とは、異なる側面を映し出しています。 グレイスケール社の、業務執行取締役 Michael Sonnenshein氏は、次のように述べています。

「(仮想通貨投資に関する)関心が低下しているとの話があるが、全く賛同できない。価格が下がるとともに、投資家は傍観者的立場から脱している。 価格の下落をチャンスだと捉えている。」

「我が社は、機関投資家からの資金流入を直接体験しているので、疑う余地はない。」

グレイスケール社は、仮想通貨投資のトレンドを見極めるべく、これからも定期的に最新情報を公開していくと、このレポートを結んでいます。

CoinPostの関連記事

先読み投資情報 7/15〜7/21|最注目の仮想通貨とイベント一覧(ビットコイン先物・バイナンスコイン他)
7/15〜7/21に価格上昇などを期待できる好材料など、最注目の仮想通貨や最新のイベント情報まとめ。バイナンスコインのburn(バーン)、シカゴオプション取引所(Cboe)で販売しているBTCの先物契約(XBT)の7月決済日が近づいています。
仮想通貨時価総額ランキングTOP50|将来性と最新ニュースを徹底解説
ビットコイン、リップル、モナコインなど仮想通貨(暗号通貨)の「仮想通貨時価総額ランキングTOP50」です。通貨の特徴などポイント解説、前週比の相場変動まで一覧表で掲載。最新の海外ニュースや2017年仮想通貨ランキングもあるので、将来性の確認や参考投資情報としてお役立て下さい。
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
05:50
ストラテジーのセイラー会長、6900億円相当のビットコイン売却の噂を否定
ストラテジーのマイケル・セイラー会長が47000BTCの売却憶測を否定した。オンチェーン上の動きは保管業者の入れ替えによるもので、実際に購入ペースを加速させていると説明。
11/14 金曜日
21:20
CourtYard(コートヤード)でトレカをNFT化|使い方を初心者向けに徹底解説
トレーディングカードをNFT化して取引できるCourtYard(コートヤード)の使い方を解説。アカウント開設からPolygon上での取引方法、ガス代準備、リスクまで初心者向けに図解で詳しく紹介します。
21:00
ビットコインウォレットのおすすめは?種類・選び方・アドレス作成手順まで解説
ビットコインウォレットの種類や違い、安全な選び方を徹底解説。ハードウェア・ソフトウェアの比較からアドレス作成、セキュリティ対策まで初心者にもわかりやすく紹介します。
17:19
米ビットコイン現物ETF、過去2番目の規模の純流出 リスクオフが加速
11月13日、ビットコイン現物ETFは8.7億ドル(約1,340億円)の純流出を記録し、過去2番目の規模に。イーサリアムETFも3日連続で流出。FRB当局者の慎重発言を受け、仮想通貨と米国株が同時に下落。専門家は健全な調整との見方も。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧