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インド当局、仮想通貨企業Vauldの資産を凍結

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マネロン捜査の関連で資産凍結

インドの金融犯罪対策機関である執行局(ED)は12日、暗号資産(仮想通貨)取引プラットフォームVauldが所有する約61億円(4,600万ドル)相当の資産凍結を発表した。

Vauldは仮想通貨市場の債務不履行の波の影響を被った企業。7月上旬に顧客資産の出金・取引や預金機能を停止するも、その後事業の再編成に向けてシンガポールでモラトリアム申請を提出していた。

米仮想通貨レンディング企業Nexoも、Vauld買収に向けた関心を示していた。

Vauldは債権者に対して500億円を超える債務を負っており、総額60億円を超える法定通貨と仮想通貨の凍結は新たな痛手となる。

関連仮想通貨企業Nexo、出金停止中のVauldに融資提供へ

資産凍結の経緯

インド執行局は、Yellow Tune Technologiesというインド企業の捜査を行い、同社がマネーロンダリング事件に関与していることを突き止めた。これに関してVauldのインド法人であるFlipvolt Technologiesは、顧客の一つであるこの企業に仮想通貨ウォレットを提供していた格好だ。

執行局は、次のように説明している。

告発された企業グループが、多額の資金をFlipvolt Technologiesが管理するYellow Tune Technologiesのウォレットに預けていることを発見した。

これらの金額は、略奪的な方法で得られた犯罪収益である。購入された仮想通貨は、海外の様々なウォレットアドレスに転送されていた。

執行局は、Yellow Tuneの資産差し押さえの一環で、Vauldインド法人Flipvoltの資産も凍結。捜索されている資産の行方についてFlipvoltが明確な情報を提供するまでの措置としている。

執行局によると、Flipvoltは「顧客身元確認(KYC)ルール」や、「外国のウォレットへの転送を許可する際の規制管理」がゆるく、コスト削減のためにブロックチェーン上の取引も記録していなかった。

これらの問題により、Flipvoltは捜査されている仮想通貨の追跡を行うことができない状況だという。執行局は、Flipvoltが「ルールを甘くしてマネロンを助長した」と指摘している。

KYCとは

Know Your Customerの頭文字をとったものでサービスの利用者の本人確認手続きを総称した言葉。仮想通貨を悪用したマネーロンダリング(資金洗浄)といった犯罪を防ぐため、資金の出入り口となる仮想通貨取引所も規制によりKYCが義務付けられている。

▶️仮想通貨用語集

マネロンで仮想通貨取引所を調査

インドの執行局は、160億円以上の資金洗浄の疑いで、インド国内で10以上の仮想通貨取引所を調査しているところだとされる。

インド仮想通貨取引所Bitbnsも11日、当局が同社の銀行口座をブロックしたため、インドルピー(INR)による顧客資金の引き出しが遅延していると発表した。

「15日経っても引き出し額が銀行口座に反映されない」「40日間待った」などツイッターで報告するユーザーもいる。

Bitbnsは引き出しに遅延は発生しているが停止はしていないと説明し、ユーザーの利便性のため米ドルと連動するステーブルコイン「テザー(USDT)」のP2P(ピアツーピア)取引機能を追加するとも続けた。Bitbnsは次のように述べている。

例えば1万インドルピー(1万7,000円相当)の金額でもサイバー犯罪事例が発生した場合、当局は口座全体をブロックすることができる。

ほとんどの執行官は、こうした決定の重大性を理解していない。事件に関連する金額だけをブロックするのではなく、全額の引き出しをブロックしてしまう。

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