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米SEC、ドラゴンチェーンの巨額ICOを未登録証券販売として訴状提出

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ドラゴンチェーンICOを未登録証券販売と指摘

米証券取引委員会(SEC)は16日、2017年に行われた暗号資産(仮想通貨)Dragonchain(ドラゴンチェーン)のICOについて未登録証券販売だと指摘し、ワシントン州の連邦地裁に訴状を提出した。

ドラゴンチェーン創設者John Joseph Roets氏と、同氏が運営する3つの事業体、Dragonchain Inc、Dragonchain Foundation、The Dragon Companyを訴える形だ。

ドラゴンチェーンは、2017年にドラゴントークン(DRGN)のプレセールおよびICOを行っていたが、SECはこれを未登録証券の販売とみなしている。

SECによると、ドラゴンチェーンはプレセールとICOで米国を含む世界中の約5,000人の投資家から約1,400万ドルを調達。その後も2019年から2022年にかけて、ドラゴンチェーン技術開発や販売のための事業支出を賄うために、約250万ドル相当のDRGNトークンを販売したという。

合計約22億円(1,650万ドル)を販売しているが、その一部は州の規制当局がDRGNを証券と認めた後に発生したと申し立てる格好だ。

SECはドラゴンチェーン側に対して、関連収益の払い戻しのほか、民事金銭賠償を要求している。

ICOとは

「Initial Coin Offering/新規仮想通貨公開」のことで、企業やプロジェクトが、独自の仮想通貨トークンを発行・販売し、資金調達する行為を指す。

▶️仮想通貨用語集

ドラゴンチェーンとは

ドラゴンチェーン(DRGN)はイーサリアムのERC20トークンを使用しており、C言語、Java、Pythonなど一般的な言語でスマートコントラクトを開発することが可能なプロジェクトである。

現在の開発元はDragonchain Foundationに移行しているが、当初はディズニー関連が開発したとして注目を集めていた。2020年には米国の人気ケーブル・衛星テレビ局、ディスカバリーチャンネルで、ドラゴンチェーンに関するドキュメンタリーも放送された。

このドキュメンタリーの中でも、ドラゴンチェーンのICOや米国証券取引委員会とのやり取りが紹介され、ブロックチェーンや仮想通貨をめぐる規制のあり方が問いかけられていたところだ。

関連ディスカバリーチャンネル、仮想通貨のドキュメンタリーを放送開始

ドラゴンチェーン側の反論

SECの動きについて、ドラゴンチェーンの公式ツイッターアカウントは「これはジョークのようなものだ」とするドラゴンチェーン創設者の発言を引用し、以前にSECに提出した書類へのリンクを掲載した。

これはドラゴンチェーン側が5月にSECに提出した文書であり、その中でRoets氏らは、ドラゴントークン(DRGN)は有価証券にあたらないと論じている。

根拠として挙げる項目の中には、以下のようなものが含まれていた。

  • イーサリアム(ETH)を含め他のプロジェクトは、経済・販売モデルがDRGNと類似しているにもかかわらず未登録証券だとして摘発されていない。
  • DRGNトークンは、イーサリアムネットワーク上で動作しているため、イーサリアムそのものと同様に分散化されている。
  • DRGNトークンは「マイクロライセンス」として販売されたが、これはプラットフォームで使用するユーティリティライセンスであり、その有用性が強調されていた。投資家は、トークンがドラゴンチェーン関連IPの所有権ではないことを認識していた。

Roets氏は、SECがターゲットとするプロジェクトを恣意的に選び、他のプロジェクトにはフリーパスを与えているとも批判している。

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