新開店の「Pubkey DC」を訪問
米国のスコット・ベセント財務長官は20日、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)をテーマにしたバー「Pubkey DC」のグランドオープンに予告なく立ち寄った。このことが仮想通貨コミュニティで話題になっている。
業界関係者の多くはこれをビットコインの政治的・文化的台頭を象徴する瞬間だと解釈した。一方で、市場が低迷している中で、この出来事が過度にポジティブなものと解釈されることを警告する者もいる。

出典:Alex Thorn氏X投稿
ビットコイン・トレジャリー企業Striveのベン・ワークマン最高投資責任者は、Pubkey DCのローンチに財務長官が出席したことは、後から振り返って、その後の流れの変化を示すようなできごとになるだろうとコメントした。
また、同じくビットコイン・トレジャリー企業ナカモトの投資家向け広報担当責任者であるスティーブン・ルブカ氏は、ベセント氏のPubkey訪問は「待ち望んでいた吉兆」だと表現している。
一方で、トレーダーのMacroScope氏は、「今のような市場では、こうしたシグナルはあまり重要ではない」とコメントした。
Pubkeyは、2022年後半にすでにニューヨーク店がオープンしている。ビットコイン愛好家の文化的ホットスポットとなっており、2024年9月にドナルド・トランプ氏が大統領選活動のために立ち寄ったことでも注目を集めていた。
この際、トランプ氏はビットコインを使って購入したハンバーガーを客に配り、「これはクリプト・バーガーだ」と語っている。
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ベセント氏は、現トランプ政権で最も仮想通貨に友好的な高官の一人と見られている。
ベセント氏は、投資会社キースクエアグループの創設者兼CEOで、トランプ氏の主要経済顧問を務め、その選挙運動の資金調達を支援していた人物。トランプ氏が政府のビットコイン準備金を提案した際には「ビットコインにはあらゆる可能性があると思う」と発言していた。
ビットコインのエキサイティングな点の1つは、「若者やこれまで市場に参加したことのない人々を引き込むことだ」としている。また、仮想通貨は自由に関するものであり、その経済圏は今後も継続するだろうと述べた。
また、財務長官就任後は、ステーブルコイン規制の「ジーニアス法」を支持し、ステーブルコインはドル覇権を強化するものだとの見解を示してきた。
ステーブルコインとは
価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、アルゴリズムを利用するステーブルコインもある。
11月20日には、米国のビットコイン現物ETF(上場投資信託)は史上2番目の規模となる純流出を記録している。FRBによる12月の利下げ期待が後退したことも、リスク資産からの資金流出を促進する要因となった。
米国政府の長期閉鎖による流動性減少や、マクロ経済の不確実性の高まりも、機関投資家の慎重姿勢を強めているとみられる。
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