CoinPostで今最も読まれています

ドミナンスを伸ばすビットコインと低調なアルトコインの現状

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

冴えないアルトコインとドミナンスを伸ばしているビットコイン
直近1週間、ビットコインは堅調に価格を伸ばしているなか、アルトコインの多くは勢いを失っているといえます。それもあり、ビットコインのドミナンスは今年の4月以来となる45%に達しています。
ドミナンスとは
ドミナンスは、支配力、占有率、シェアなど言われることもあり、仮想通貨市場におけるその通貨のシェアの割合を表します。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

冴えないアルトコインとドミナンスが上がるビットコイン

仮想通貨市場に精通していない人はビットコインの価格にざっと目を通し、直近7日間は投資家にとってはいい日だったと思うかもしれません。

なぜなら、ここ一週間でビットコインの価格は18%上昇し、7400ドル(約81万円)代に達しているからです。

しかし、ビットコインのこの強さが仮想通貨市場の混乱に拍車をかけています。

ビットコインが勢いを強めている時に、アルトコインは失速してしまっています。

投資家にとっては複雑な一週間でした。

ビットコインの価格は上昇しているのですが、アルトコインの勢いは弱まってしまっており、前日比マイナスもありました。

出典:Coinmarketcap

一週間のチャートを見て見ると、一つ一つのイベントに価格が左右されてしまい、アルトコインの本当の姿が見えにくくなってしまっていました。

もう少し範囲を広げて、1ヶ月の動向をみると、ステラやカルダノは米国最大手の取引所Coinbaseがへの上場が予定されており、活発な時期にあると言えます。

米最大手取引所CoinbaseがADAなど5通貨を追加検討|直後に通貨価格上昇
Coinbaseは新たにADA、BAT、XLM、ZEC、ZRXを新たに追加する方針を発表しました。市場の規制が厳しくなる中で、Coinbaseが新たに通貨を上場させるべく、金融機関との調整を進める方針を示したことを、市場はポジティブに受け止めています。

しかし、その他の通貨の多くは2桁の下落を見せています。

それに対し、ビットコインのドミナンスは今年の4月ぶりとなる45%に達しています。

出典:CoinMarketCap

ビットコインの復活のひとつの理由としては、SEC(米国証券取引委員会)のビットコインETFの承認への期待が高まっているというのが考えられます。

最近一週間の動向は、ビットコインの価格が回復するときは、他の市場は伸び悩むことを示しています。

この事実によって、数日前の下落理由を説明することはできますが、ほとんどの仮想通貨が今年初めから下落に苦しんでいる理由を説明することはできません。

ビットコインの現在は最高値から63%下落しいますが、他のメジャーなアルトコインと比べると、穏やかな方であると言えます。

出典:CoinMarketCap

リップルやトロンは最高値から88%、カルダノは87%、ダッシュは85%の下落を見せています。

今年の1月、マニア達は、自分の推しのアルトコインの価格は月に向かっており、そこで留まると信じていました。

その頃は、一部の出版物では、供給量の多い通貨へ投資する投資家は概念を完全に理解していないまま投資を行っており、コインの価値ではなく価格に夢中になっていたと指摘されていました。

リップル、アイオタ、トロンなどの今年の初めに多くのメディアの注目の的になっていたアルトコインの下落理由の一つとして、弱気の市場を迎えた時に、新人投資家が怖がって市場から離れたことが考えられます。

最近のビットコインの価格の復活とアルトコインが冴えないのは、蚊帳の外から見ていたスマートマネーが入り込んできたが、過去に痛い目にあった新人投資家が離れてしまったことが要因であると考えられます。

これらの新人投資家は最高値で取引されているときにビットコインを買おうとはしないが、前回機会を逃したことを踏まえ、時期を伺っています。

アルトコインの多くは最高値から1/5ほどになっているにも関わらず、ほとんどの新人投資家はアルトコインに興味を示していないようです。

機関投資家は慎重になっているかもしれませんが、彼らは賢明な判断をするでしょう。

CoinPostの関連記事

ビットコインが相対的な強さを堅持・韓国市場取引高の大幅下落がアルト価格に影響|仮想通貨市況
アルトコインの値動きが軒並み冴えない中、ビットコインは相対的に堅調。今までの市場拡大の流れから、ビットコインの高騰とドミナンスの上昇は、前兆として現れやすい傾向にある。アルトコインの下落に影響を及ぼしている主因を考察した。
米証券取引委員会:ビットコインETF申請に関する「要望欄」を公開、投資家のコメントが急増
停滞する仮想通貨市場のトレンド転換点となり得る「ビットコインETF」の上場に向け、SEC公式サイトで意見を募っている。申請可否の判断については、8月前半に行われる可能性があると各所で予想されている。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
16:00
フロリダ州、年金基金でのビットコイン投資を提案 CFOが州投資委員会に検討要請
フロリダ州が約2,050億ドル規模の年金基金でビットコイン投資を検討。Patronis CFOが州投資委員会に実現可能性の調査を要請。ウィスコンシン州に続く動きで、DeSantis知事のCBDC反対政策とも連動。2025年3月までに結論へ。
15:00
カナダの上場投資会社、ソラナ投資拡大13万SOLへ 株価高騰
カナダの仮想通貨投資会社ソル・ストラテジーズが、ビットコインからソラナへの投資シフトを加速。166BTCから23BTCまで保有を縮小し、ソラナは13万SOL(約35億円)まで拡大。株価は882%急騰。機関投資家のソラナへの注目度が高まっている。
14:10
ビットコインL2プロジェクトStacks、大型アップグレード実行でビットコインとの連携強化
ビットコインのレイヤー2プロジェクトStacksは、トランザクションの高速化を実現する「ナカモト アップグレード」を有効化した。ブロック生成時間が大幅に短縮されるとともに、ビットコンと同等のファイナリティを実現した。
11:34
香港証券取引所、ビットコインとイーサリアムの新インデックスを提供へ
香港取引所がビットコインとイーサリアムの新インデックスを11月より提供する予定だ。アジア時間帯の価格を基準とする。
11:10
ビットポイント、ミームコインPEPE(ぺぺ)取り扱い開始
国内の仮想通貨取引所ビットポイント(BITPOINT)は30日、新たにミームコインのPEPE(ぺぺ)を取り扱い開始した。これに伴い、10万円相当のPEPEがもらえる購入キャンペーンも実施中だ。
10:10
ビットコイン、円建て最高値更新 複数材料を市場が好感
仮想通貨ビットコインは30日、1128万円を超え、日本円建てで最高値を更新した。米ドル建てでも、7万3500ドル付近まで上昇し、史上最高値更新まで目前に迫った。
09:40
日立ソリューションズ、Web3開発支援を開始 知識習得から運用までカバー
日立ソリューションズはWeb3開発支援ソリューションを提供開始。トレーニングからシステム開発、運用保守まで様々な段階をサポートする。
09:00
バイナンス幹部が語る、日本市場の課題やIPOの可能性
日本の仮想通貨市場の課題、規制の取り組みやIPOの可能性などについて、バイナンスに独自取材を実施。地域市場責任者のヴィシャル・サチェンドラン氏とバイナンスジャパン代表の千野氏に話を聞いた。
07:40
JVCEA、ステーブルコインの自主規制団体に
ステーブルコイン発行の環境整備とみられる動きをJVCEAが発表。JVCEAは電子決済手段の自主規制団体になり、名称を日本暗号資産等取引業協会に変更した。
07:30
Bybit、米株指数をパロディしたミームコインSPX6900の永久先物を提供
大手暗号資産取引所Bybitは29日にイーサリアム基盤のミームコイン「SPX6900(SPX)」の永久先物取引を提供開始した。
06:35
メタマスク開発のConsensys社、20%の人員削減を決定
イーサリアムの主要な仮想通貨ウォレットMetaMaskの開発元であるConsensysが、20%の従業員を削減すると発表した。
06:05
売却準備か ブータン王国、100億円相当のビットコインをバイナンスへ入金
ブータン王国政府は29日、100億円相当のビットコインを仮想通貨取引所バイナンスの入金アドレスに送金したことがわかった。
10/29 火曜日
15:16
ドージコイン前月比28%高、マスク氏のD.O.G.E構想が追い風
仮想通貨ドージコイン(DOGE)が月間28%上昇。イーロン・マスク氏が再度、政府効率化部門(D.O.G.E)構想を掲げた。24時間取引量は158%増。時価総額3.7兆円で市場8位に。マスク氏の発言経緯と価格動向をまとめる。
14:45
中央銀行がビットコインを準備資産に加えるべき7つの理由=米シンクタンク報告書
米非営利シンクタンクのビットコイン政策研究所は、新たな報告書で、中央銀行が準備資産としてビットコインの保有を検討すべき理由を、金を保有する理由と照らし合わせて解説した。
14:00
GMOコイン、アバランチ(AVAX)取扱い開始
GMOコインが2024年11月2日よりアバランチ(AVAX)の取扱いを開始。販売所・つみたて対応で、Cチェーンでの預入・送付にも対応予定。Amazon採用で注目のブロックチェーン通貨、記念キャンペーンで最大10万円のチャンスも。取引開始情報とキャンペーン詳細を解説。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧