ミンカブ、ALISを買収
ブロックチェーンソーシャルメディア「ALIS」の運営を行う株式会社ALISは4日、株式会社ミンカブ・ジ・インフォノイドに全株式を譲渡したことを発表した。これにより、上場企業ミンカブの完全子会社となる。
国内金融メディア大手のミンカブは9月末、株式会社ライブドアの子会社化を発表したばかり。この買収により、既存ユーザーと合わせた月間ユーザーは約8,000万人にのぼる大型ネットメディアグループとなっていた。
M&Aにより、今後ALISはミンカブのノウハウやグループ内におけるシナジー最大限活用していくと説明。今後も「ALISやALISトークンの価値拡大を目指す」と語った。
なお、ALISは今回の買収(M&A)についてAMAセッションを4日21時から開催予定。ALIS側はこれまでのような体制としては「今回が最後のAMA」になると示唆した。
AMAとは
「Ask Me Anything」の略で、直訳は「何でもきいてください」。企業やプロジェクトの関係者がコミュニティからの質問に直接答える形式で行われるイベントで、SNSプラットフォームRedditから普及した。
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ALISとは
ALISは、2017年9月にICO(イニシャルコインオファリング)による資金調達を実施した、国内初の分散型ソーシャルメディアプラットフォーム。イーサリアム(ETH)を活用して実施されたトークンセールでは13,000ETHの調達に成功していた。
13,000ETHは22年10月(執筆時点)では25億円相当だが、当時のレート換算では4億円相当。
ALISでは、投稿をユーザー同士の「いいね数」を基に記事の価値を査定する仕組みを採用。いいね数に応じて、記事の投稿者と評価をしたユーザーの双方にALISトークンが付与される。ALISプラットフォームの運営は株式会社ALISが担ってきたが、今後は大企業と渡り合うためにミンカブの「政治力」や「信用」を活用していくと説明した。
なお、これまで共同代表を担ってきた水澤氏や石井氏をはじめとする株式会社ALISの社員などは、今後もALISエコシステムへの貢献を続けていく予定だ。