- Ledger社が新たな8通貨に対応
- 仮想通貨取引所のハッキング対策で投資家に重宝される「レジャーナノS」を開発するLedger社が、ICONやVeChainなど新たに8通貨への対応を発表した。今後も定期的に対応通貨を追加予定。
- ハードウェアウォレットとは
- 仮想通貨のハッキング対策に重宝されるウォレット。ネットに接続せず、秘密鍵を物理的に遮断してオフラインで保管・管理することで安全性が高く、保有量の多い中長期ホルダーに重宝される。
Ledger社が新たな8通貨に対応
8月7日に、仮想通貨ハードウォレットの「レジャーナノS」などで知られるLedger社が、新たな8通貨への対応を開始したことを発表しました。
Ledger社は2014年、セキュリティや仮想通貨、起業など様々な分野における8人の専門家によって創業され、ブロックチェーンアプリケーションのセキュリティの向上に焦点を当て取り組んできています。
同社は現在、フランスのパリやビエルゾン、アメリカのサンフランシスコなどで130以上の従業員を抱え、秘密鍵をオンラインから隔離してオフラインで管理することができる「レジャーナノS」は現時点で、100万個以上も販売されています。
今回新しく対応可能となる仮想通貨は以下の8通貨です。
- PoA
- WanChain(WAN)
- VeChain(VEN)
- Ontology(ONT)
- Kowala
- ICON(ICX)
- Particl
- RSK
さらに、Twitterでは、「#FirstTuesdayCrypto」というハッシュタグが使用され、今後も毎月第1火曜日に新規対応通貨が発表されるとされ、以下のように公式サイトで記述されました。
今後、第3者によって開発されたデバイスアプリケーションも含む、新規通貨対応のアプリケーションは、毎月第1火曜日にまとめて公開される。
次回の新規公開がいつになるのかをあらかじめ決めておくことで、開発者、ユーザーともに、見通しを立てることができるようになる。
そして、Ledgerの第三者機関アプリケーションの適用を合理的に行うことができ、セキュリティおよび、資産保護の観点で高い基準を保ったまま、Ledgerデバイスにおけるアプリケーションの追加を促進して行くことに繋がる。
既述の新規通貨対応のアプリケーションのインストールは、今年7月にリリースされたWindows、Mac、Linuxに対応している包括的な「Ledger Liveアプリケーション」を通して行うことができます。
将来的には、今回のような新規通貨対応アプリケーションのインストールだけでなく、Ledger Live上で取引も直接行えるようになる予定ですが、現時点で新規追加された通貨は、Ledger Liveとの直接的な互換性がないため、取引を行う際は、対応する第三者のウォレットを使用する必要があると記述されました。
止まらぬ下落
7月末にビットコインは、8,000ドル(約88万円)ほどで取引されていましたが、8月10日時点で、その価格は大きく下落し、6,500ドル(約72万円)ほどで取引されています。
同様に、市場全体時価総額を見ても7月末の3,000億ドル(約33兆円)から2,300億ドル(約25兆円)にまで落ち込んでいることから、ビットコインだけでなく、仮想通貨市場全体が2018年の最安値を更新するなど、中長期的な下げトレンドを払拭できず、厳しい情勢にあると言えるでしょう。
今回Ledger社のデバイス対応になった8通貨も、Ledger社への対応というニュースによって一時的に値上がりしたものの、ハッキングリスクなどネガティブイメージが燻っており、市場の下落トレンドに抗えず下落を続けています。
そんな中、仮想通貨を安全に保管しておけるウォレットの中でも特に有名なLedger社のハードウォレットの取り扱い通貨が増えてきていることは、ユーザーにとって芳しいことであると言えます。