CoinPostで今最も読まれています

ブラジル、仮想通貨決済を認める法律が成立

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨決済に法的根拠

ブラジルのジャイル・ボルソナロ大統領は、同国で暗号資産(仮想通貨)を決済手段として使用することに法的根拠を与える法案に署名した。ブラジル政府の機関誌が22日、ボルソナロ氏が下院の承認を受けて法律にしたと発表した形だ。

この法律は、決済手段や投資資産として仮想通貨を認め、仮想通貨市場を監督する規制機関の策定や仮想通貨企業のライセンス取得義務などを盛り込んでいる。

また、FTX破綻を受けて設けられたと考えられる項目も存在。仮想通貨取引所とそのユーザー資産の分別管理が義務付けられている。仮想通貨を利用した詐欺に対する罰則も定められた。

どの機関が仮想通貨決済を監督するかについては、まだ示されていないが、地元メディアは中央銀行が担当するのではないかと予測している。

ブラジル上院の事務所によると、担当機関は、すでに運営中の仮想通貨企業が、新たなルールに適応するための期間として6か月以上設ける見込みである。

ボルソナロ氏は、まもなく大統領を退き、ルイス・イナシオ・ルーラ・ダ・シルヴァ氏が、1月1日より再び大統領に就任する予定である。大統領交代前に、法案を承認した形だ。

すでに多くのETFが上場

ブラジルでは、すでに多くの仮想通貨関連ETF(上場投資信託)が提供されている。また、ブラジル・ラテンアメリカ最大手銀行グループのイタウ・ウニバンコ・ホールディングスも、2023年2Q(4〜6月)にビットコイン(BTC)のカストディサービスを提供する予定だ。

関連ブラジル最大手銀、来年にもビットコイン保管へ

関連ブラジル仮想通貨投資企業、DeFiのETFをローンチ

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

CBDCプロジェクトも進捗

ブラジルは、中央銀行デジタル通貨(CBDC)のプロジェクトも進めているところだ。

ブラジル中央銀行のロベルト・カンポス・ネト総裁は13日、2024年に同国のデジタル通貨をリリースすることを目指していると述べた。まず2023年、金融機関と共に、クローズドなパイロットテストを実施する予定だとしている。

ネト総裁は、銀行の資産トークン化を後押しするものになると予想しており、デジタル化預金は、すでに預金に適用されている規制をすべて継承するとも説明した。これにより、金融政策を不安定化するリスクが抑えられると示唆する形だ。

預金のトークン化で、銀行の決済、監査、資金調達コストなども改善される見込みだと続けている。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア