- テクニカル指標のトレンド転換検知
- GTI VERA Convergence Divergence指標やWilliams Percentage R指標、DVAN Buying and Selling Pressure指標など、複数のテクニカル指標が、仮想通貨市場のトレンド転換を検知した。
- 専門家たちの見解
- eToroのCEOを務めるAssia氏は、仮想通貨価格が下落を続ける中でも、その需要が大きく下落することはなかったと主張し、Fundstrat Global Advisorsの共同創業者のLee氏、Redditの共同創業者であるOhanian氏も中長期的な仮想通貨の高まりを示唆した。
テクニカル指標のトレンド転換検知
先日もBloombergは、複数のテクニカル指標が、ビットコインの”過剰売り”を示めし、トレンドの転換を示唆していることを報道しました。
トレンドの終わりや、変換点を特定する際に用いられ、Volatility Explosion Relatively Adjusted theoryという理論に基づいて、移動平均線を基準として計算されたテクニカル指標MACD(移動平均収束拡散手法)によって算出されているGTI VERA Convergence Divergence指標という指標は、ビットコインのトレンド変換点を示唆しました。
さらに、ある資産の過剰買い、過剰売りを測るWilliams Percentage R指標や、ある資産における売買圧力を測るDVAN Buying and Selling Pressure指標も、ビットコインの過剰売りを検知し、GTI VERA Convergence Divergence指標と同様にトレンドの変換点を示唆していると報じられています。
専門家たちの見解
そんな中、仮想通貨業界でも名の通った専門家たちは、口を揃えて長期的なビットコイン価格の上昇を示唆しました。
800万人以上のユーザーを持ち、仮想通貨を含む複数資産の取引プラットフォームを運営するeToroのCEOを務めるYoni Assia氏が、海外メディアnewsBTCのインタビューに答え、自身の仮想通貨業界への見解を以下のように述べました。
ビットコインの価格調整が起きているにも関わらず、仮想通貨への需要が大きく下落することはなかった。市場が成熟するに連れ、新規投資家が仮想資産取引に踏み出すことに加え、多くの投資家がそのポートフォリオに仮想通貨を組み込もうとしているのだ。
私達は、仮想資産の可能性をより多くの人々が認知していくということも含め、この需要が短期的に失速することはないと考えている。
その需要の高まりを示すグラフを、同社のシニア市場アナリストのMati Greenspan氏は自身のTwitterで公開しました。
(上:ビットコイン価格、下:eToroプラットフォームユーザーにおけるBTC保有量)さらに、アメリカ投資戦略企業Fundstrat Global Advisorsの共同創業者のTom Lee氏も、8月24日にCNBCの番組に出演し、市場の潮目が変わってきていることを感じており、仮想通貨業界において大きな資金が流入してくる準備が整いつつあることを示唆し、特にドル安、および、アメリカ連邦準備制度による金利引き上げ政策が治ることで、”ビットコインが爆発的な価格上昇を遂げて、2018年を締めくくる可能性は十分にある”ことを主張しました。
仮想通貨関連の話題でよく使用されることも多く、人気のある投稿メディアサイトRedditの共同創業者であるAlexis Ohanian氏も仮想通貨業界が発展していくことを以下のように主張しました。
仮想通貨の価格がどうであれ、多くの人々が続々とアカウントを作成していることは、さらなる普及を示唆している。よって、投機的な側面に左右され、仮想通貨を日常的に取引することはあまりおすすめできない。
そして、仮想通貨取引プラットフォームを運営するShapeShift CEOの Erik Voorhees氏も、この弱気相場が短期的に終わることはないだろうと主張する一方で、下落のペースは大幅に落ちており、下落の大半はすでに終了していると言及しました。
このように、テクニカル指標を始め、多くの専門家も同様にトレンドの転換を示し、中長期的な仮想通貨市場の高まりを示唆していることから、同市場が上昇トレンドに転換することが期待されています。