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ビットメインは(仮想通貨関連)上場企業の”レジェンド”になる可能性を秘めている

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ビットメイン社のポテンシャル
香港証券取引所への上場を目指す、世界最大の仮想通貨マイニング企業ビットメイン。仮想通貨取引所BitMEXは調査書で、「巨額の資本を上手く運用できれば、中長期にわたって株主還元を行う、上場企業のレジェンドになる可能性もある」と期待を込めた。

Bitmainは伝説的な仮想通貨企業になる可能性がある

仮想通貨マイニングにおいて世界最大規模を誇るBitmainが、香港証券取引所に株式公開(IPO)を計画しています。中国メディアQQNewsでは、そのIPOに先駆けて行われたプレIPOにて、Bitmainが10億ドル(約1100億円)の資金調達に成功したと記述されました。

しかし、このプレIPOで出資を行なっているとされたソフトバンクグループは、大手仮想通貨メディアのコインテレグラフに対し、ソフトバンクグループ及び、ソフトバンク・ヴィジョン・ファンド(ソフトバンク社の投資ファンド)が、今回のプレIPOに関与していないと否定しています。

さらに、中国テクノロジーコングロマリット企業Tencentも、このBitmainのIPOに出資していると報じられていましたが、ソフトバンクグループ同様、そのような事実はないと語り、情報が錯綜しています。

そんな中、最大100倍ものレバレッジを掛けられる仮想通貨取引所BitMEXが、BitmainのIPOに関する調査書を8月30日に公開し、以下のように記述しました。

財務諸表によると、Bitmainは2017年に極めて高い利益率を持ち、巨額の利益を生み出していた。しかし、相場環境が激変した現在は当時とは状況が異なる。キャッシュフローの大半をビットコインキャッシュ(BCH)に注ぎ込んだ結果、市場の下落により3.2億ドル(約350億円)相当のマイナスを被っている可能性もある。

私たちは、Bitmainが行うIPO自体は、上手く行く可能性が高いと考えているものの、調達した資金をどのように配分していくかが最も重要だと結論付けている。

報告書によると、同社の仮想通貨保有額は、2018年3月の17億ドル(約1880億円)から、2018年8月末の8.2億ドル(約910億円)にまで半減していることが明らかになりました。

大きな理由として、仮想通貨市場全体の下落だけでなく、Bitmainがビットコイン(BTC)よりもビットコインキャッシュ(BCH)に焦点を当てていくことを決断し、2017年のキャッシュフローの67%をビットコインキャッシュの購入に使用したことが挙げられています。

結果的に同社は、ビットコインキャッシュの保有額5.8億ドル(約643億円)に対し、ビットコインはわずか1.5億ドル(約166億円)の所有に留まりました。

BitMEXの試算によると、ビットコインキャッシュ価格の下落に伴って、Bitmainは約3億ドル(330億円)の評価損になっていると算出しています。

さらにBitmainは、ビットコインマイニングにおいて最大のシェアを誇るBTC.com(シェア17.8%)、3番目に大きいAntpool(シェア12%)という最大級の2つのマイニングプールを所有しており、ViaBTC(シェア9.1%)の投資も行なっています。

このように、Bitmainはマイニング業界において世界最大のシェアを誇っていることから、Google、Amazon、Youtube、Uberなどの業界最大の企業を引き合いに出し、過去数10年間において、Bitmainのように業界No.1の企業こそが、ネットワーク効果などによって最大の利益を享受してきたと主張しました。

最後に調査書は、以下のように締めくくっています。

Bitmainは、今後数10年に渡って多大な利益をもたらすような、仮想通貨企業の”レジェンド”になり得る。

ただし、それを実現するためには、Bitmain運営チームが企業リソースのマネジメント力を向上させなければならない。

Bitmainが業界内で最大のマイニングシェアを誇っていることを考慮すると、中・長期的な成長が期待されていると言えるでしょう。

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