はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

パウエルFRB議長「銀行は仮想通貨との関わりに細心の注意を払うべき」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨業界の混乱

米連邦準備制度(FRB)のジェローム・パウエル議長は7日、上院銀行・住宅・都市問題委員会の公聴会で証言。暗号資産(仮想通貨)領域には「多くの混乱が見られる」ため、銀行は関与することに慎重になるべきだと述べた。

FRBは仮想通貨関連活動をどのように評価しているかとの質問に対し、パウエル氏は「我々は詐欺、透明性の欠如、取り付けリスクのように、非常に大きな混乱を目にしている」と答えた。

そのため、FRBが監督・規制する金融機関に対し、「全ての仮想通貨空間とどのように関わりを持つかには慎重に、細心の注意を払うよう」確認していると同氏は述べた。

一方、経済全般にとってイノベーションは非常に重要であるため、イノベーションを阻害することは避けたい考えを示した。

規制によって既存の企業に有利になるだけような方法で、イノベーションを阻害することを、我々は望んではいない。

FRBは今年1月、米通貨監督庁(OCC)と米連邦預金保険公社(FDIC)とともに共同声明を発表。この声明では、2022年に仮想通貨分野において「大きな変動と脆弱性の露呈」があったとして、銀行にもたらす様々なリスクについて注意を促している。

米規制当局は、これらのリスクを踏まえて「仮想通貨を発行または保有することは、安全で健全な銀行業務と矛盾する可能性が高い」との認識を示し、「銀行の仮想通貨関連エクスポージャーを注意深く監視していく」と結んだ。

関連:米FRBら、仮想通貨が銀行にもたらすリスクについて警告

同じ活動、同じ規制

規制が及ばない領域についての懸念を指摘されると、パウエル氏は「同じ活動、同じ規制」の原則が、仮想通貨関連活動にも適用されるべきだ主張し、ステーブルコインの問題点を取り上げた。

人々は、マネーマーケット・ファンドのように見えるものを扱うとき、それがマネーマーケット・ファンドや銀行預金と同じ規制を受けているとみなすだろう。その意味で、ステーブルコインには注意をはらうべきだ。

その後、仮想通貨法支持派のシンシア・ルミス議員が、先述の共同声明で示唆されたステーブルコインに関するリスクについて質問。声明では「銀行がオープン、パブリックまたは分散化されたブロックチェーンでステーブルコインを発行することは、健全な銀行業務と一致する可能性は全くありそうにない」と書かれていたとルミス議員。そのため、上記のような形で発行されたステーブルコインは銀行業務では使えないのかと尋ねた。

この点についてパウエル氏は、パーミッションレスのパブリックブロックチェーンに関しては、詐欺やマネーロンダリングの懸念があり、「健全な銀行業務」とは相容れないという認識を示した。

しかし、適切に規制されたステーブルコインに関してはどうかと、ルミスが再度確認すると、パウエル氏は許容できると示唆した。

「同じ活動、同じ規制」の原則に則った適切な規制環境、つまりステーブルコインが同等の製品と同じ規制を受ける環境下では、我々の金融システムにおいてステーブルコインの存在も認められる可能性がある。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
14:05
米インタラクティブ・ブローカーズ、ステーブルコインでの口座入金を開始
ステーブルコイン入金を導入 ブルームバーグが報じたところによると、オンライン証券大手インタラクティブ・ブローカーズ・グループが、個人証券口座へのステーブルコインによる入金を可能…
13:35
仮想通貨業界団体ら、シタデルに反論 「DeFiは仲介事業者ではない」
DeFi教育基金など仮想通貨業界団体らが米SECに書簡を提出した。シタデル・セキュリティーズによるDeFi規制要求に反論し、自律的ソフトウェアは仲介者に該当しないと主張している。
11:55
ブラジル金融大手イタウ、3%のビットコイン配分を推奨
ブラジルの金融機関イタウがポートフォリオの1%から3%をビットコインに配分するよう推奨した。米国のバンク・オブ・アメリカやモルガン・スタンレーも最大4%の配分を提案している。
11:20
ファントムウォレットが予測市場機能を導入、カルシと提携
主要仮想通貨ウォレットのファントムが予測市場プラットフォームのカルシと提携し、ウォレット内で政治、スポーツ、文化イベントの契約を可能にする新機能を発表した。
10:25
Pyth Network、トークンの買い戻しメカニズム「PYTH Reserve」を導入
分散型オラクルPyth Networkが、収益の一部で仮想通貨PYTHを毎月買い戻す新メカニズムを導入する。DAOの資金残高の3分の1程度を購入に充てる予定だ。
09:20
テザー、イタリアサッカー名門ユベントス買収を提案
ステーブルコイン発行企業テザーがサッカークラブのユベントス買収を提案した。エクソール保有の65.4%株式を現金取得後、残る株式も公開買付けし、10億ユーロの投資を準備している。
08:30
テザー、自社株のトークン化や買い戻しを検討か
仮想通貨ステーブルコインUSDTなどを発行するテザー社は、自社の株式の流動性を確保するためにトークン化や自社株買いなどの手段を検討していることが報じられた。検討の背景が明らかになっている。
07:40
ソラナDEX大手ジュピター、7つの大型アップグレード発表 オンチェーン金融強化へ
ソラナ上のDEXアグリゲーター「ジュピター」がレンディングのオープンソース化、ステーブルコインジュプUSDローンチ、トークン検証システムVRFD拡張など7つの包括的アップグレードを発表した。
07:05
バンガード幹部がビットコインを投機的収集品と指摘、仮想通貨ETF取引解禁も慎重な姿勢
バンガードの責任者ジョン・アメリクス氏がビットコインを人気玩具ラブブに例え投機的資産と指摘。同社は仮想通貨ETF取引を解禁したが、独自商品提供や投資助言は行わない方針を維持。
06:35
ソラナ「ファイアダンサー」がメインネット稼働開始、100万TPS目指す
ソラナの新しいバリデータ・クライアント「ファイアダンサー」が3年間の開発を経てついにメインネット稼働を実現。1秒あたり100万トランザクションの処理を目指している
06:10
米ムーディーズがステーブルコイン格付けフレームワークを提案、準備資産評価へ
米大手格付け会社ムーディーズがステーブルコインを評価するための新たなフレームワークを提案した。ステーブルコインを裏付ける準備資産プールの各適格資産タイプを評価し、信用力に基づいて格付けを付与。
05:45
リップルやサークルなど5社、米連邦信託銀行免許の条件付き承認を取得
米通貨監督庁がリップル、サークル、ビットゴー、フィデリティ・デジタル・アセッツ、パクソスの5社に連邦認可信託銀行免許の条件付き承認を付与した。ステーブルコイン発行企業を連邦規制監督下に置く重要な一歩となる。
12/12 金曜日
16:19
ソラナ公式が「XRP登場」を発表 wXRPが同日ローンチ
ソラナ公式が12日、XRP統合を発表。ヘックス・トラストもwXRPのソラナローンチを同日発表し、1億ドル超のTVLを確保。レイヤーゼロ技術を活用したクロスチェーン機能で、ソラナDeFiでのXRP利用が実現へ。
15:10
Animoca Brands Japan、ビットコイン分散型金融「Solv Protocol」とMOU締結
アニモカジャパンはSolv ProtocolとMOUを締結し、企業のビットコイン保有・運用を支援するDAT領域で協力を拡大。BTCFi活用による財務戦略の高度化を目指す。
14:57
米CFTC、ポリマーケットなど4社にデータ規制で柔軟対応
米CFTCが予測市場運営4社にノーアクションレターを発行し、特定の記録保管要件を免除。業界全体の取引高は2025年1-10月で279億ドル(約4兆2000億円)に達し、急成長が続いている。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧