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「ビットコイン保護」を誓う立候補者も、2024年大統領選で仮想通貨政策も焦点に?

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン擁護の姿勢を表明

米国フロリダ州のロン・デサンティス知事は24日、米大統領選に向けて共和党の指名争いに出馬表明した。大統領に当選した暁には、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を擁護していくと述べている。

デサンティス氏はイーロン・マスク氏らも招待してツイッタースペースにてトークイベントを実施。今回のツイッタースペースの視聴者は30万人にも及んだ。

デサンティス氏はその席で、大統領候補指名を目指すことや、仮想通貨への思いを表明した形だ。

私はビットコインの利用を広げるべきだと考えている。もし大統領になれば、ビットコインのような仮想通貨を使う自由を守ることを約束する。

2024年の大統領選挙に向けて共和党からの出馬を表明したデサンティス氏は、前大統領であるトランプ氏と近い立場にあると広く認識されており、トランプ氏の支持者層からの評価も高い。同氏は以前から仮想通貨に対して肯定的な姿勢を示してきた。

また、2021年5月には、州法において仮想通貨を明確に定義し、個人がライセンスを取得せずに仮想通貨取引を行える法案に署名。2022年3月には、フロリダ州が企業に対して暗号資産での税金納付を可能にするべきだと主張した。これらの施策により、フロリダ州は仮想通貨業界に対して友好的な地域として評価されている。

CBDCには批判的

デサンティス氏は、ビットコインなど民間の仮想通貨は支持しているが、政府が発行するものである中央銀行デジタル通貨(CBDC)には批判的である。

デサンティス氏は2日、現在フロリダ州ではCBDCを州内で禁止する法案の策定を進めているところだと述べた。同氏は、政府が国民の経済についてコントロール力を高めることに懸念を示し、次のように話している。

例えば、政府が国民に何らかの罰金を科す場合、適正な手続きを踏まずに、デジタルドルを(該当者の口座から)即座に抜き取るようなことができてしまう。

つまり、国民の経済的な独立性に関して、政府が大きな権限を持つことになる。

また、CBDCにより、国民の金融行動が監視される可能性についても言及して、次のように続けた。

もし仮に、連邦準備制度理事会(FRB)や米財務省が、一方的にCBDCを導入しようとするなら、フロリダ州ではそれを禁止することになるだろう。

そのようにすることで、人々の経済的独立を保証し、すべての取引が当局に把握されるような、金融監視国家になることを防ぎたい。

デサンティス氏は、バイデン政権などを念頭に置いて、仮想通貨をコントロールできないゆえに、仮想通貨を排除したいと考える人々がいるとも意見した。そうした人々は、仮想通貨の代わりに、コントロールできるCBDCを導入したいと考えているとも主張している。

CBDCとは

各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された通貨を指す。「Central Bank Digital Currency」の略である。仮想通貨との大きな違いは、CBDCは法定通貨であること。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題は多い。

▶️仮想通貨用語集

ケネディ・ジュニア氏も仮想通貨支持

2024年の米大統領選に向けて、各候補が動き出しているところだ。仮想通貨支持を表明する候補は、デサンティス氏の他にも存在している。

民主党指名争いに出馬表明したロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は19日、選挙活動への寄付をビットコインでも受け付けると発表。大統領として当選した場合、ビットコインを保有したり利用する権利が不可侵であることを保証したいと述べた。

関連米大統領候補、仮想通貨ビットコインの寄付金受け入れへ

2024年大統領選挙に向けた有力候補者としては、元国連大使のニッキー・ヘイリー氏、前副大統領のマイク・ペンス氏、バイオテック起業家のヴィヴェク・ラマスワミ氏、そしてオバマ政権下で第82代司法長官を務めたエリック・ホルダー氏などの名も挙がっている。

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