CoinPostで今最も読まれています

米SEC、コインベースの規制制定請願への回答拒否

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SEC、期限内の回答を拒否

米証券取引委員会(SEC)は13日、控訴裁判所の命令を受けて、コインベースによる暗号資産(仮想通貨)規則制定請願について文書を提出した。7日間という期限内に答えることを拒否している。

SEC側は、「7日以内に回答するようSECに強制することには何のメリットもない」として、次のように続けた。

SECは、コインベースによる請願の全てあるいは一部に対して、どのように対処するべきかまだ決定していない。

規則制定請願の範囲は広く、それが数か月前に提出されたばかりであること、さらに最近になってからコインベースが内容を補足したことを考慮すると、未決定であることは当然である。

一方でSEC側の弁護士は、今後120日以内に、コインベースの規則請願に関して、SECの職員がSEC内部で推奨事項を報告できる見込みだとも述べた。SEC側は、2023年10月11日までに裁判所に、この件に関する状況を報告可能だとする形だ。

SECは、コインベースの請願に応えて、規制に関するパブリックコメントの受け付けを開始しており、コインベースも2023年5月までにコメントを提出したと主張。請願書が出されたのは昨年だが、最近まで、その内容に関する動きがあったと申し立てる形だ。

SECとは

1934年設立。公正な取引の確保と投資家保護を目的としており、インサイダー取引や企業の不正会計、相場操縦などを防止する。仮想通貨が有価証券に該当するかという判断も行う。SECは「Securities and Exchange Commission」の略で、日本では「証券取引等監視委員会」が近い役割を担っている。

▶️仮想通貨用語集

背景

この件は、コインベースがSECを相手取って起こしている限定的な訴訟に関わるものである。

コインベースは2022年7月、SECに対し「実行可能な規制の枠組みの開発」を求めて請願書を提出。9ヶ月を経ても、SECからの回答が得られなかったため、2023年4月に、回答要請するためSECを提訴している。

裁判所は、SECが請願書に対して答えを示すことなく、コインベースらに対して規則違反をしていたとして強制執行を行ったことなどを理由にして、SECに一週間以内の回答を命じていた。

関連米裁判所、SECに対しコインベース「規則制定請願」への1週間以内の回答を命令

コインベース側の反応

コインベースのポール・グレワル最高法務責任者は、SECの今回の声明について次のようにコメントした。

(1)SECは、新しい仮想通貨規則について何も決定していないという誤った主張を繰り返している。(2)裁判所の明確な命令にもかかわらず、期限を守ることを拒否している。(3)その代わりに、120日以内に職員が「推奨」を行うことを単に「期待」している。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金、10億円相当のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア