XMTPと提携、メッセージング・サービス提供
米大手暗号資産(仮想通貨)取引所コインベースは、Web3メッセージ機能を提供するスタートアップ企業XMTPと提携して、「Coinbase Wallet(コインベースウォレット)」にメッセージング・サービスを導入すると発表した。
Today we're thrilled to announce that @CoinbaseWallet has added encrypted messaging in-app using XMTP! 🥳
— XMTP (hiring) (@xmtp_) July 12, 2023
This milestone marks the first major wallet to build in secure messaging as a first-class feature.
Scan the QR code at the end of the thread for access. pic.twitter.com/5KL1rmQXPP
コインベースウォレットは、セルフカストディ型のウォレットだ。
今回のメッセージング・サービスでは、長い文字列からなるウォレットアドレスだけでなく、イーサリアム・ネーム・サービス(ENS)を活用したものも含めて、人間が読みやすいイーサリアム・アドレスを使えるようにしている。
コインベースは2022年より、ウォレットでイーサリアム・ネーム・サービス(ENS)と提携してきた。
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ユーザーは、ウォレットを使って他のユーザーと連絡を取り、様々な銘柄のトークンを送信したり、他のXMTP互換アプリで会話を行うことが可能だ。USDコイン(USDC)を、ネットワーク手数料無料で送信することもできる。
ウォレット上でのメッセージは、エンドツーエンドで暗号化され、プライバシーを守る仕組みだ。
友達を検索したり、自分のQRコードをシェアして友達をチャットに招待することもできる。
Search and discover new friends 🔍
— Coinbase Wallet 🛡️ (@CoinbaseWallet) July 12, 2023
Share your personal QR code and invite friends to chat. Or connect with new people through search.
Rolling out to all current @LensProtocol users first—just be sure to update your app! pic.twitter.com/MwBCE6F5dE
コインベースは、まずDeFi(分散型金融)プロジェクト「Aave」を構築したWeb3企業「Aave Companies」によるソーシャル機能レイヤー「Lens Protocol」の全ユーザーなど、一部のユーザーから、このメッセージング・サービスを提供していく。
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「セキュリティも強化」
コインベースは、XMTPを採用することで、これまでのSNSよりもセキュリティ面で向上していると続けた。
例えば、間違ったアドレスに仮想通貨を送信してしまったり、誰かが所有していない .ethユーザー名の所有権を主張したり、偽のプロフィールを作成したりするなどの問題に対処できるものだとしている。
コインベースは、2017年にセルフカストディ・ウォレットを立ち上げ、その後このウォレットに多様な機能を追加してきた。1月には、トランザクションのプレビューや、潜在的に不正の可能性があるスマートコントラクトにフラグを立てる機能なども導入している。
なお、米国証券取引委員会(SEC)は6月、コインベースに対する訴訟の一環で、コインベース・ウォレットについても未登録の証券ブローカーだと主張していた。一方で、コインベース側は「通常通り」に業務を続けると述べている。