Brilliantcryptoへ25億円増資
株式会社コロプラは23日、NFTを活用したGameFiの開発を手がける100%子会社、株式会社Brilliantcrypto(ブリリアンクリプト)への増資を10月に行う計画を発表した。経営基盤の強化を目的としており、増資総額は25億円となる。
この結果、Brilliantcryptoの資本金はコロプラの資本金の10%以上となり、特定子会社の位置付けとなる。今後、東証プライム上場企業であるコロプラの業績に影響する点で注目される。
『Brilliantcrypto』は、日本発のブロックチェーンゲームであり、WebXのステージで発表会を実施したグローバルな展開を目指す大型プロジェクトだ。グローバルパートナーとして、世界的サッカークラブ「パリ・サン=ジェルマンFC」と契約している。
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このゲームはメタバース内での新しい経済圏の形成を目指しており、遊びながら収益を得ることができる「Play to Earn」モデルを採用。ゲームプレイの結果として宝石の価値を証明する「Proof of Gaming」という独自のモデルを特徴としている。このモデルは、ビットコインの「Proof of Work」コンセンサスアルゴリズムから着想を得て開発された。
GameFiとは
DeFiの分野の一つで、ゲームをプレイすることでお金を稼ぐことが出来る「Play-to-Earn」を特徴とするプロジェクト・ゲームなどを指す。ブロックチェーン技術などを基盤にする。
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株式会社Brilliantcryptoは増資額の半分を資本金に追加する予定で、同社の資本金は増資前の1億円から13億5000万円へと増加する。
この増資を終えた後、Brilliantcryptoの資本金はコロプラの資本金の10%以上となる。その結果、Brilliantcryptoはコロプラの特定子会社として認識され、東証マザーズ上場のコロプラの業績や投資家との関係に影響を及ぼす可能性が考えられる。
しかし、コロプラ側は「この増資がグループ全体の業績に与える影響は限定的」との見解を示している。今後業績への影響が顕著になるようであれば、その際には迅速に情報を公開する方針を取るとしている。
Brilliantcryptoのロードマップ
2023年7月25日のグローバルカンファレンス「WebX」で、株式会社コロプラの創業者であり、Brilliantcryptoの馬場 功淳CEO(最高経営責任者)が、Brilliantcryptoのプロジェクト詳細とロードマップについて明らかにした。
8月初旬からBrilliantcryptoのβテストが全世界で開始されており、2023年10月17日まで続けられる予定だ。*既に参加者の募集受付は終了している。
馬場氏によると、Brilliantcryptoは来年初頭、遅くとも2月頃にゲーム内でのマイニング部分をリリースする見込み。初期のフェーズでは、プレイヤーはゲーム内で原石のみを採掘することができる。
続くフェーズ2では、これらの原石を使用してジュエリーをデザインする機能が導入される予定だ。そして、フェーズ3では、その時点で注目を集めているメタバース空間において、実際にこれらの宝石を利用できるようになる。
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