はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

バーゼル委員会、銀行の仮想通貨保有に関する枠組みを発表へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

銀行の仮想通貨に関する開示要件

バーゼル銀行監督委員会(通称、バーゼル委員会)は5日、市場動向と世界の銀行システムに対するリスクに関する協議を受けて、今後の監督の取り組みを発表した。銀行の暗号資産(仮想通貨)エクスポージャーに関する開示枠組みも、その中に含まれている。

なおエクスポージャーとは、投資家や機関の保有する金融資産のうち、ある資産の価格変動リスクなどにさらされている金額や残高、比率のことだ。

バーゼル委員会は、次のように説明した。

バーゼル委員会は、銀行の仮想通貨エクスポージャーに関連する一連の開示要件について協議することに同意した。これらの要件は、2022年12月に公表されたエクスポージャーに関する健全性基準を補完するものとなる。

諮問文書は間もなく公表される予定だ。

バーゼル委員会が昨年12月に公開した基準では、ビットコイン(BTC)など裏付け資産のない仮想通貨については「一般的に準備金の1%未満とし、準備金の2%を超えてはならない」とされていた。

また、デジタル資産を、トークン化した伝統資産や効果的な安定化メカニズムを備えたステーブルコインなどのグループと、その他の仮想通貨に分類している。その上で後者にはより厳格な要件を課す形だ。

バーゼル委員会とは

主要10カ国(G10)中央銀行総裁会議により創設された国際的な金融ルール策定機関。金融市場の安定性向上のために国際的に活動する金融機関を対象に、国際ルールを策定する。日本、米国、EUなど様々な国と地域の金融当局から成り、スイスのバーゼルに事務局を置いている。

▶️仮想通貨用語集

銀行破綻に関するレポート

バーゼル委員会は5日、シリコンバレー銀行やシグネチャー銀行の破綻など、2023年に銀行業界で起きた混乱についてのレポートを発表し、その中でも仮想通貨に触れていた。

混乱の背景となった構造的要因の一つとして、仮想通貨エコシステムの台頭に言及した格好だ。世界の銀行システムによる仮想通貨への直接的なエクスポージャーは限定的であるものの、少数の銀行に集中していると述べた。

レポートは特に、シグネチャー銀行について次のように言及している。

シグネチャー銀行は、仮想通貨業界による預金に依存することのリスクや、仮想通貨業界の混乱が起きた際に影響を受けるリスクを理解していなかった。

2022年に「仮想通貨の冬」が到来した時、仮想通貨企業に顧客が集中していることで、シグネチャー銀行は不安定な位置に追い込まれた。

また、シグネチャー銀行は貧弱なガバナンスや不適切なリスク管理により、シルバーゲート銀行やシリコンバレー銀行の破綻が急速に拡大したことによるストレス下で、流動性をうまく管理できなくなったとも続けた。

関連シルバーゲート銀の破綻背景に仮想通貨業界への依存、FRBが指摘

シグネチャー銀行破綻については、規制当局の「標的になった」との意見もある。同行の取締役で元共和党議員のBarney Frank氏などは、支払い能力があり経営が健全だった同行を、仮想通貨反対の立場を示すために規制当局が閉鎖したとの見解を示していた。

関連米FDIC、シグネチャー銀行の仮想通貨企業預金5,300億円相当を返還へ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/09 木曜日
16:18
大手予測市場ポリマーケットに独自トークン発行の可能性、ICE投資後にCEOが示唆
予測市場大手ポリマーケットのコプランCEO が独自トークン「POLY」発行をXで示唆した。3000億円規模のICE投資発表後のタイミングで憶測が広がっている。
14:52
Binance Japan、PayPayと資本業務提携契約を締結 PayPayマネーによる仮想通貨購入サービスを検討
日本のキャッシュレス決済最大手PayPayが、世界最大手暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスジャパンの筆頭株主に。40%の株式取得により資本業務提携を実現し、PayPayマネーで仮想通貨を購入・売却できる新サービスを展開予定。7000万人のユーザー基盤と世界2.9億人のBinanceネットワークが融合し、日本のデジタル金融に革命をもたらす提携内容とは。
14:13
ソラナDEXジュピター、独自ステーブルコイン「JupUSD」発行へ エセナと提携
仮想通貨ソラナ最大のDEXアグリゲーター「ジュピター」が独自ステーブルコイン「JupUSD」を2025年中にローンチ予定だ。エセナと提携しUSDtbを担保に採用するとしている。
11:46
ビットコイン高止まり、過去最高水準の機関投資家需要とBNBミーム熱が市場牽引
仮想通貨市場で2つの大きな動きが確認された。1. ビットコインETFへの資金流入が過去最高水準に到達、大手金融機関の配分解禁で機関需要が加速。2. バイナンスのBNBチェーンのミームコイン市場が急拡大、10万人超の新規トレーダーが流入し取引量8200万ドル超え。最新市況を分析。
11:25
Superteam Japan、ナスダック上場DFDVと提携 日本でのソラナ特化トレジャリー事業展開へ
Superteam Japanがナスダック上場のDFDVと提携し、日本初のソラナ特化トレジャリー事業「DFDV JP」の立ち上げを目指す。韓国に続くアジア2例目の展開で、日本の投資家にソラナ成長への参加機会を提供する。
11:20
仮想通貨SOSOのエアドロップ戦略|SoSoValueの特徴やインデックストークンについて解説
仮想通貨SOSOのエアドロップ獲得のポイントを解説。SoSoValueの特徴から、報酬モデル、リスク管理まで網羅。価格情報や今後の展望も。
10:46
Linea(リネア)とは?SWIFTに選ばれる理由・報酬プログラムの始め方
世界11,000の金融機関を結ぶSWIFTがパイロット採用したLinea。TVL16億ドル、85%エコシステム配分の理由とは?メタマスク報酬3,000万ドル、Ignition10億トークンの獲得方法を解説。
10:27
「25年4QはビットコインETFに記録的な資金が流入」Bitwise
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、2025年4QにビットコインのETFに記録的な資金が流入すると同社が予測していると公表。要因を3つ挙げている。
09:55
CZ氏率いるYZiラボ、BNB開発者支援で1,500億円のファンド設立 ミームコイン取引も活発
バイナンス前CEOのCZ氏率いるYZiラボが、10億ドル規模のBNBチェーン開発者支援ファンドを発表した。仮想通貨BNBは急上昇しており、ミームコイン取引も活発化している。
09:41
メタマスク、仮想通貨の永続契約取引機能をローンチ
イーサリアムなどのブロックチェーンに対応する仮想通貨ウォレットのメタマスクは永続契約取引機能をローンチしたと発表。ポリマーケットへの対応計画や報酬プログラムについても説明した。
10/08 水曜日
17:12
ビットフライヤー、「スカイ(SKY)」の取扱い開始
bitFlyerは、メイカーダオ(MakerDAO)の後継トークン「スカイ(SKY)」の取扱いを開始。取扱記念キャンペーンも実施し、販売所での購入が可能となった。
16:54
Binance Japanとは?59銘柄対応の現物取引、7つの主要サービスを提供
Binance Japan(バイナンス・ジャパン)の全貌を解説。64銘柄の取扱い暗号資産(仮想通貨)の内訳、、多彩なサービス内容まで。世界最大級の取引所が日本にもたらすWeb3事業の展望も探る。
16:15
IG証券、ビットコインETF・イーサリアムETFのCFD取引を提供開始
IG証券がビットコインETF・イーサリアムETFのCFD取引を開始。制度化が進む日本市場で、税区分や課税扱いを巡る動向にも注目が集まる。
14:00
「ビットコインは金に比べ著しく過小評価」ライトスパークCEO語る
ライトスパークCEOのデービッド・マーカス氏が、ビットコインは金と比較して著しく過小評価されており、金と同等の価値なら1BTC=130万ドルに達すると主張した。金価格が史上最高値の4000ドルを突破する中、JPモルガンもビットコインが過小評価されていると指摘し、16.5万ドルの価格予測を発表している。
13:25
トランプミームコイン発行企業、2億ドル調達でトレジャリー企業設立へ=報道
TRUMPミームコイン発行企業が最低2億ドルの資金調達を計画中とブルームバーグが報道。低迷するトークン蓄積のためデジタル資産トレジャリー企業設立を目指す。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧