Web3をメインストリームへ
L1ブロックチェーン「XION」を開発するBurntは5日、米ドルステーブルコイン「USDC」を運営するサークル社から戦略的投資を受けたことを発表した。
XIONは、USDCをツールに組み込んでメイン通貨に使うブロックチェーン。出資額は明かされていないが、サークル社の支援も受けながら、XIONをメインストリームに普及させていくという。
1/ Burnt is officially announcing its strategic investment from @circle_ventures as it launches the XION public testnet.
— Burnt (XION)🔥 (@burnt_xion) October 5, 2023
XION is the first layer one blockchain to integrate USDC across the infrastructure stack, enabling true mainstream consumer adoption.https://t.co/40OASFpPGy
開発はまだテスト段階で、今年8月にテストネットを一般向けにローンチしたことを発表。XIONは今後も開発を続け、メインネットのローンチを目指していく。
XION上に構築される全てのプロダクトは、価格をUSDC単位で表示する。Web3に馴染みのない新しいユーザーを取り込むために、法定通貨に近い表示を行うとした。
一方、ブロックチェーンの運用には「XION」というトークンを使用すると公式サイトに記載している。XIONはステーキングやガバナンスなどに利用。ブロックチェーンのユースケースはゲーム、オンチェーンコミュニティ、メンバーシップのサブスクリプション、ロイヤルティプログラムに特化するという。
今回出資したサークル社のベンチャーキャピタル部門「Circle Ventures」のトップは、以下のようにコメントした。
我々は、Web3特有の難しさをなくし、ユーザーが容易に使えるプロダクトを作る開発者をサポートするというミッションを持つBurntをサポートしていく。
開発者はXIONのベータ版でUSDCを活用しながら、広く普及させることができるアプリを開発することが可能だ。
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XIONについて
XIONはコスモス(ATOM)の開発キット「Cosmos SDK」を使用。BurntのCEOは今回の発表で、XIONの長期的なビジョンはブロックチェーン特有の参入障壁をなくし、Web3のメリットを活用して、ユーザーが使いやすいアプリを提供していくことだと述べている。具体的にはクレジットカードで取引ができたり、シームレスにアカウントが作れたりするといった内容だ。
オンチェーン上のアクティブなウォレットの数は、発表時点で20万超。200万以上のブロックをすでに生成しており、100万超のトランザクションをシームレスに処理してきたと述べている。
エコシステムのパートナーの数は75超。公式サイトには1,100万ドル(16億円)以上の出資を受けたと記載しており、サークル社以外にも、アニモカブランズやHuobi Capitalらから支援を受けている。
ステーブルコインとは
価格が常に安定するように設計された仮想通貨のこと。法定通貨または仮想通貨に価値が裏付けられていたり、アルゴリズム等で価格を安定させたりする様々なステーブルコインが開発されている。
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