- ポンドとのペッグ通貨ローンチへ
- 仮想通貨の相対取引や仮想通貨取引所を運営するロンドンのスタートアップThe London Block Exchange(LBX)は、LBXPegと呼ばれるポンドの価値と連動した新たな仮想通貨をローンチする計画を発表した。最近ステーブルコインの取引開始が続々と発表されるなど、競争が激化するだけに、ペッグ通貨への注目は高まっている。
ポンドとのペッグ通貨ローンチへ
9月29日にイギリス・ロンドンのスタートアップThe London Block Exchange(LBX)は、ポンドとのペッグ通貨ローンチを計画していることを発表しました。
また仮想通貨の相対取引や仮想通貨取引所を運営する同社は、LBXPegと呼ばれるポンドの価値と連動した新たな仮想通貨ローンチの許可を受けたことを公表しています。
ただその許可を与えた銀行の詳細については公表されていません。
1ポンド=1トークンというこのペッグ通貨は第三者の銀行の口座が保有する予定です。
LBXのCEOであるBenjamin Divesはビジネスインサイダーの取材で、「このペッグ通貨は常にトップの会計企業に監査される。 また、ポンドと連動した初めてのステーブルコインとなるだろう」と発言しています。
さらに同氏は
主な使い道として、ロンドン市場でのOTC(相対取引)、法定通貨を扱う銀行がない地域での両替、 有価証券の配当金をクリプトポンドで払いたい人の利用などが挙げられる。
と言及しています。
LBXのこの計画は、「ステーブルコイン・ブーム」の真っただ中での出来事ですが、そもそもステーブルコインとは、アメリカドルのような法定通貨の価格と連動した仮想通貨です。
こうすることにより、相互運用性などを失わずに、仮想通貨の価格に法定通貨の安定性がもたらされます。
激化するペッグ通貨競争
以前コインポストでも報じたように、今月に入り、法定通貨と連動したペッグ通貨である、「ステーブルコイン」の取引開始が相次いでいます。
9月10日には、ウィンクルボス兄弟が運営する仮想通貨取引所Gemini発行の Gemini Dollarと、信託会社Paxos Trustが発行するPaxos Standard stable coinの二つのステーブルコインの取引が開始されていますが、9月26日、仮想通貨大手のサークル社が、その輪に加わりました。
サークル社の発行する「USDコイン=USDC」は、サークル社が今年買収した仮想通貨取引所、米国大手取引所のPoloniexをはじめ、Huobi、OKEx、 DigiFinex、 CoinEx、 KuCoin、 Coinplug、ならびに XDAEXで取引することができます。
また、BitGo、CoboやCoinbase Walletをはじめとする、多くの仮想通貨ウォレットサービスもUSDCのサポートを提供するとしています。
さらに、サークル社によると、USDCは通常の仮想通貨取引所での取り扱いだけに止まらず、Kyber NetworkやIDEXをはじめとする分散型取引所とプロトコルレベルでの提携を行ったり、仮想通貨融資のDharmaやBlockFi、シェアリングエコノミーのOrigin、支払いサービスのBitPayなどから採用されるなど、既に、仮想通貨エコシステムから幅広い支持を獲得しているようです。
このように競争が激化するだけに、ペッグ通貨への注目は高まっています。