はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

SBI、Web3などの新興企業に投資するファンドを運用開始へ 最大1,000億円規模=報道

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3などの新興企業を支援

国内大手SBIホールディングスは2023年内に、Web3やAI(人工知能)、メタバースなどのスタートアップ企業に投資するファンドの運用を開始することがわかった。「日経新聞」が8日に報じた。

1件あたりの投資額は数億から十数億円で、投資先企業は合計で150〜200社になる見込み。ファンド全体は最大で1,000億円規模になる予定だという。国内の大手銀行や地方銀行にも出資してもらい、日本のスタートアップ企業を支援する。

このファンドはすでに、三井住友銀行やみずほ銀行、日本生命保険や大和証券グループらが計500億円超の出資を決めている。国内では1,000億円規模のベンチャーキャピタル(VC)ファンドは少なく、SBIの担当者は日経新聞に対し「世界で戦っていけるスタートアップ企業を育てるには、資金力のある出し手の存在が不可欠」とコメントした。

関連海外からも注目 日本政府が仮想通貨企業の資金調達に関する規制を緩和へ

日本の現状

日本は今、スタートアップ企業の育成が課題になっている。岸田政権は2022年11月に「スタートアップ育成5か年計画」の内容を決定。その際「2022年現在、多様な挑戦者は生まれてきているものの、開業率やユニコーン(時価総額1,000億円超の未上場企業)の数は、米国や欧州に比べ、低い水準で推移している」と課題を指摘した。

岸田政権は現在「新しい資本主義」の実現に向けた取り組みを進めている。「スタートアップ企業は、社会的課題を成長のエンジンに転換して、持続可能な経済社会を実現する、まさに新しい資本主義の考え方を体現するものである」というのが政権の考え方だ。

5か年計画ではスタートアップ企業への投資額について目標を定めている。2022年時点では8,000億円規模であるが、5か年計画を実施することで、5年後の2027年度に10倍を超える規模(10兆円規模)にすることを目標にするとした。この目標には官民一体で取り組むと述べている。

また、ユニコーンを100社創出し、スタートアップ企業を10万社創出することにより、日本がアジア最大のスタートアップハブとして、世界有数のスタートアップ企業の集積地になることを目指すとも宣言した。

関連岸田政権、Web3スタートアップ育成の環境整備に向けたロードマップ示す

Web3の環境整備

スタートアップ企業を創出するためには経済的な支援に加え、環境の整備も必要だ。Web3は新しい領域であり、ルール作りは現在も継続中である。

日本でWeb3事業を行う際の最も大きな課題の1つが税制。政府は「新しい資本主義のグランドデザイン及び実行計画2023改訂版」の中で、Web3企業に関わる税制を改正する必要があることは明記している。

Web3企業の法人税については令和5年度の税制改正で、「自社発行」の暗号資産(仮想通貨)だけは条件を満たせば時価評価の対象から除外されるようになった。現在は金融庁や経済産業省が、令和6年度の税制改正で「第三者保有の仮想通貨」について、期末時価評価課税に係る見直しを進めることを要望している。

税制調査会が最終的にまとめた税制改正大綱の閣議決定は12月中旬頃に行われる予定だ。

関連「暗号資産法人税制のさらなる改正を」金融庁が令和6年度税制改正要望を公開

Web3とは

「次世代のインターネット」とも呼ばれ、ブロックチェーンを基盤とする非中央集権型のネットワークを指す。具体的にはNFTや仮想通貨などを含む。

情報の流れが一方通行だった初期のインターネットは「Web1」、現状の中央集権体制のインターネットは「Web2」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost 日本のWeb3政策特集

海外からも注目 日本政府が仮想通貨企業の資金調達に関する規制を緩和へ 日本の仮想通貨税制は本当に変わる?|WebXレポート&インタビュー
暗号資産税制改正要望を政府に提出、日本ブロックチェーン協会 「暗号資産法人税制のさらなる改正を」金融庁が令和6年度税制改正要望を公開
なぜ日本政府は「Web3政策」を推進し始めたのか?重要ポイントと関連ニュースまとめ 6月1日施行の改正資金決済法で国内ステーブルコイン発行可能に、多国籍企業にメリットも
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:18
トランプ関税対処の米国産ビットコインマイニングマシン、Auradineがリリース
Auradineは、米国で設計された初の水冷式ビットコインマイニングマシンを発売する。海外メーカーへの依存を減らしトランプ政権による貿易問題などにも対処できるものとなる見込みだ。
10:50
トランプが米政府決済システム近代化の大統領令に署名、税金浪費など削減へ
トランプ米大統領が連邦政府の電子決済移行を命令。2025年9月30日から、米国政府が紙の小切手を廃止し年間数億ドルのコスト削減と不正防止を目指す。
10:15
アジアWeb3アライアンスジャパン、米SECに日米協業を提案
一般社団法人アジアWeb3アライアンスジャパンは、RWAを含むトークン化の規制整備に向け、米SECに日米協業を提案。現在の課題や今後のステップについて説明している。
08:15
ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」、ソラナに拡大
ブラックロックのトークン化ファンドBUIDLが仮想通貨ソラナのブロックチェーンに拡大。トークン化を担うセキュリタイズがソラナを採用した理由を説明している。
07:35
ビットコインの展望「2Qは過去最高のリスク資産パフォーマンス期間」 QCPが分析 
QCPキャピタルの市場分析によると、Q2は過去最高のリスク資産パフォーマンス期間。株式市場と仮想通貨ビットコインの動向に注目が集まる。
06:50
米上場企業KULR、7.5億円相当のビットコインを追加購入
米NYSE上場のKULRテクノロジー・グループが、戦略的財務方針に基づき追加のビットコイン投資を実施。総保有量は668.3BTCに達した。
06:25
リップル、SECへの追加上訴を撤回 4年間の法廷闘争に終止符
リップル社がSEC訴訟の追加上訴を行わず。XRPの法的地位が明確化され、4年間の法廷闘争に終止符。
06:00
ゲームストップ、取締役会が全会一致でビットコインを準備金として承認
ゲームストップが第4四半期決算で仮想通貨投資方針を正式発表。ストラテジーのセイラー会長やストライブCEOの提案を受け、ビットコイン資産への戦略的アプローチを明確化に。
05:45
米CMEもトークン化へ参入、Google Cloudのブロックチェーンを利用
CMEグループとグーグル・クラウドが分散型台帳技術グーグル・クラウド・ユニバーサル・レジャーを開発。金融サービスの効率化を図る。
03/25 火曜日
18:22
SBI VCトレード、ステーブルコインUSDCの一般取引開始へ
SBI VCトレードが国内初となるUSDC取引サービスを2025年3月26日に開始する。米ドル連動ステーブルコインUSDCは、高い透明性と安定性で注目を集める。同社は今後レンディングサービスも予定。
18:00
ZENMEV:MEVを利益に変えるAI技術革命
ZENMEV(ゼンメブ)は、仮想通貨市場の「隠れた税金」とされるMEV問題を逆手に取り、AI技術で一般ユーザーに利益を還元する革新的プラットフォーム。VentureXから1.4億ドルの資金調達とISO国際認証を取得。フロントランニングやサンドイッチ攻撃から取引を保護しながら、高度なステーキングで自動複利報酬を実現。
15:54
コインチェックが「Coincheck Prime」 大口取引・保管サービスを提供開始
コインチェック株式会社が法人・機関投資家向け暗号資産サービス「Coincheck Prime」を開始。1,000万円以上の大口取引に特化し、アセットロック・OTC取引・カストディなど充実のサポートを提供する。
13:30
バイナンスから異例の声明、従業員のインサイダー取引発覚 即時停職処分に
仮想通貨最大手バイナンス、従業員による非公開情報を利用した不正取引を内部調査で特定。11万ドル以上の利益を違法に得た従業員を処分したと報告した。
13:05
米ウォーレン議員、SEC次期委員長に仮想通貨やトランプ氏ミームコインに関する厳しい質問状
米国のウォーレン上院議員が、ポール・アトキンス次期SEC委員長候補に対し、FTXとの関係性やトランプ氏ミームコインなど仮想通貨規制を疑問視する質問状を提出した。
12:22
ビットコイン8.7万ドル台に反発 トランプ関税の緩和示唆で市場心理が改善
ビットコイン価格は前日比5.25%上昇し8.7万ドル台を回復した。暗号資産(仮想通貨)市場では1.58億ドル超のショートポジションが清算される中、Rekt Capital氏は9.3万ドルへのブレイクアウト可能性を予測する。一方でマウントゴックスの10億ドル相当のBTC移動が売り圧懸念材料に。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧