はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

リップルCEO、米国の暗号資産業界に「新たな連邦法」の必要性を強調

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産の規制の明確性

「Ripple Swell 2023」カンファレンスにおいて、リップル社の最高経営責任者(CEO)ブラッド・ガーリングハウス氏は9日、米国の証券取引委員会(SEC)の暗号資産業界に対する規制が不十分であり、投資家保護のために「新たな連邦法の枠組み」が求められると述べた。

「SECが守るべき対象は誰なのか?」と問いかける形で、現行の規制アプローチが業界の成長を妨げていると批判し、デジタル資産の特性に即した新たな連邦法の必要性を主張した。

このコメントは、CNBCのダン・マーフィー氏との対談でのものであり、SECと暗号通貨規制に関する議論の一環だった。

ガーリングハウス氏は、リップル社がSECから証券詐欺で告発された経緯や、XRP売却が証券法違反でないとの判決についても触れた。加えて、リップル社と同社元幹部に対するSECの告発が棄却されたことを強調し、「米国内でSECが牽制されたことは、業界全体にとって前向きな一歩だ」と述べた。

関連「SECの仮想通貨企業取り締まり資金の使用を禁止」米下院が業界保護法案を可決

また、機関投資家によるデジタル資産採用を促進する上でも、明確な規制枠組みが必要だと強調。米国が世界経済に与える影響力と、暗号規制確立の遅れを指摘した。

さらに、グレースケールによるビットコインETF転換申請でのSECに対する最近の勝利と、これに関連する連邦判事がSECの姿勢を”恣意的かつ気まぐれ”だと批判したことを強調した。

一般的に、判事はかなり中庸になる傾向があり、ドラマチックにならないようにする。(その点を踏まえると)これは強い非難だ。

関連:米SECがリップル裁判でCEOらへの告発棄却 XRP急騰

マルチチェーンの世界

ガーリングハウス氏はまた、SWELL基調講演で「マルチチェーンの世界」という暗号資産業界の将来像について述べ、最大主義(マキシマリズム)からの脱却と、多様なブロックチェーン技術の共存・協力の必要性を強調した。

ガーリングハウス氏が言及した「マルチチェーンの世界」とは、単一のブロックチェーンに依存するのではなく、多様なブロックチェーン技術が共存し、それぞれが特定の用途や機能に特化しつつ相互に協力し合うビジョンのこと。

関連:リップル主催の大型カンファレンス「SWELL2023」開幕迫る、注目のセッションを紹介

これは、特定のブロックチェーン技術や暗号通貨(例えばビットコイン)にすべての価値や機能を集約する考え方、いわゆる「最大主義(マキシマリズム)」とは対照的な立場だ。

リップル社は、既存の金融システムとの協業を目指し、ブロックチェーン技術を利用してシステムを改善・補完することを目標に掲げている。

今年、同社は仮想通貨保管会社メタコ社を2億5000万ドルで買収、仮想通貨カストディサービスへの機関投資家の需要増加に対応している。

関連:HSBC銀がリップル傘下Metacoと協業、トークン化したRWAのカストディをローンチへ

CoinPost リップル社特集

XRP一時6%高、米判事がSECの中間控訴認めず リップル裁判 リップル社CEO、SECの仮想通貨規制や有価証券訴訟について見解示す
米リップル社CTO、XRPLedgerの今後について語る|WebXインタビュー ゲンスラーSEC委員長、リップル裁判の判決に初コメント
米リップル、シンガポールで仮想通貨決済拡充へ 米SECが提訴した「リップル裁判」まとめ(20年12月〜23年10月)
CoinPost App DL
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/09 月曜日
13:35
米アマゾンにビットコイン財務戦略の株主提案「資産5%の保有検討」を要請
米シンクタンクがアマゾンに対し、総資産の5%をビットコイン(BTC)に配分する戦略を提案。マイクロストラテジーの事例を参考に、インフレ対策としてのビットコイン保有を提言。株主総会での議案として審議を要請。
12:32
NOT A HOTEL DAO、仮想通貨NACのIEOで20億円超の資金調達に成功 
NOT A HOTEL DAOが国内仮想通貨取引所GMOコインのIEOで、目標額を超える20.7億円の資金調達に成功した。12月13日からGMOコインでに上場し、DAOのレンディングおよび宿泊権サービスが開始する。
11:52
イーサリアムやドージコインに資金流入、週間騰落率でビットコインを大きく上回る
暗号資産(仮想通貨)市場では、時価総額2位のイーサリアムが前週比でビットコインを大きくアウトパフォームした。近年では珍しい現象であり、ETH/BTCが反転すれば2021年の過去最高値更新が視野に入るか。
10:20
米財務省、ビットコインは『デジタルゴールド』としての役割があるとの認識示す
米財務省がビットコインは「デジタルゴールド」としての役割を持つとの認識を示した。ビットコイン(BTC)を大量保有するマイクロストラテジー会長は、政府の準備金は金(ゴールド)ではなくビットコインの備蓄を推奨した。
12/08 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、スイ(SUI)価格高騰やイーサリアムへの再注目
ビットコイン、イーサリアム、XRP、スイなどの主要仮想通貨が注目。価格のボラティリティ、重要なニュース、2025年に向けた仮想通貨の展望を解説。
11:30
短期調整警戒も、今週高値を「大天井」断定は時期尚早か|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、1400万円台で推移する今週のビットコイン(BTC)相場を分析。10万ドルの壁を突破できれば、FOMOによって相場が走ると想定するも、CMEのビットコイン先物では7.8万ドル〜8万ドルの間に窓が開いている点にも言及した。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|モルガン・クリークCEOのアルトコイン5選に高い関心
今週は、モルガン・クリークのCEOによる仮想通貨ビットコイン・アルトコインの市場分析、ヘデラやXRPの高騰、a16zの2025年トレンド予想に関するニュースが最も関心を集めた。
12/07 土曜日
13:25
中欧チェコ、長期保有の仮想通貨に対する免税へ
チェコ共和国で、3年を超えて保有の仮想通貨によるキャピタルゲインを非課税とする法案が成立した。一定額以下の取引も免税となる。
11:40
仮想通貨と株式市場は割高か、米バンカメのアナリストが警戒
米主要株指数のS&P500は6日に史上最高値を更新し6,090ポイントの値を記録した。一方、仮想通貨ビットコインは5日に10万ドルの大台を突破し6日にはフラッシュクラッシュが発生したものの、7日には再び10万台を回復した。
10:05
米NY連銀元総裁、トランプ新政権のビットコイン準備金構想を批判
米国のトランプ次期大統領のビットコイン準備金構想に対し、NY連銀元総裁が批判的見解を表明した。代わりに規制を整備すべきとしている。
08:50
リップル社のシュワルツCTO、ステーブルコインRLUSDの課題を語る
米仮想通貨関連企業リップルのデビッド・シュワルツCTOは、年内のステーブルコイン「RLUSD」ローンチに対する希望を依然として持ち続けているようだ。The Block主催の仮想通貨カンファレンス「Emergence」に登壇し見解を語った。
07:45
米フロリダ州、25年1Q開始の議会でBTC準備金創設か
フロリダ・ブロックチェーン・ビジネス協会の創設者は、同州の仮想通貨ビットコイン準備金計画について説明。2025年第1四半期からの議会で戦略準備金を創設できるようになる可能性が十分にあるとした。
07:10
アルトコインとビットコインの相関性が低下 アナリスト分析
仮想通貨市場において、昨日ビットコインの急激な変動(フラッシュクラッシュ)に対し、主要アルトコイン銘柄が安定性を示す状況が確認され、アルトシーズンの継続が示唆されている。
06:25
イーサリアム4000ドル突破、3月以来の高値
仮想通貨イーサリアムの価格は昨日のビットコイン主導のフラッシュクラッシュから堅調に回復し、現在4,042ドルで取引されている。
12/06 金曜日
18:22
国税庁、日本居住者による米国ビットコインETFの譲渡所得は「分離課税」の認識示す
米国ビットコインETFの売却益に対する国税庁の見解が明らかに。申告分離課税(20%)適用の判断が、日本の仮想通貨課税制度の見直し議論に波紋を呼ぶ。国内ETF解禁への課題も検証する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
重要指標
一覧
新着指標
一覧