海外ETFのパフォーマンス
米国で取引されるブロックチェーン関連のETF(上場投資信託)は、年初来のパフォーマンスが7つの商品でプラス100%を超えている。
「VettaFi」のデータによれば、最もパフォーマンスが高いETFは「VanEck Digital Transformation ETF(DAPP)」で、本記事執筆時点における年初来の上昇率は218%超。2024年から新NISA制度が始まることで、日本でも海外のETFに対する関心が高まっている。
以下の画像が、年初来のパフォーマンスが100%を超えるブロックチェーン関連のETFだ。
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DAPPは「MVIS Global Digital Assets Equity」という株価指数に連動するETF。この金融商品は、デジタル資産でDX(デジタルトランスフォーメーション)を推進する企業へのエクスポージャーを投資家に提供する。
具体的に、ブロックチェーン関連企業では米暗号資産(仮想通貨)取引所コインベース、ビットコイン(BTC)を大量保有するマイクロストラテジー、ジャック・ドーシー氏が率いる米フィンテック企業ブロック社の株価への配分を大きくしている。
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個別銘柄では、仮想通貨相場が上昇傾向にあることなどからコインベースの株価も上昇。「TradingView」によれば、本記事執筆時点における年初来の上昇率は320%超だ。
その他のETF
上記画像のETFの中で「Global X Blockchain & Bitcoin Strategy ETF(BITS)」だけが、投資対象とする資産クラスを株式だけにせず、複数の資産へのエクスポージャーを提供している。
BITSはブロックチェーンとデジタル資産に特化して、長期的な利益を狙うETF。ビットコインには直接は投資しないと説明しており、米国のビットコイン先物や、ブロックチェーンの普及で恩恵を受けそうな企業に直接または間接的に投資しているという。
なお、年初来のBITSの上昇率も185%超とパフォーマンスは高いが、DAPPも含め、ビットコインが史上最高値を更新した2021年11月と比較すると価格が大幅に下落しているものもある。例えばDAPPは、この時期と比較すると75%超下がっている。
上記グラフにあるパフォーマンスが高いETFを発行・提供するVanEck、Global X、Bitwiseらは、ビットコインの現物を保有するETFを米国で申請中だ。
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