クジラの買い集めライン
暗号資産(仮想通貨)分析企業IntoTheBlockは、ビットコイン(BTC)の複数の大口保有者が16日に合計で約2万BTC(1,210億円相当)を買い集めたと報告した。
この時のビットコイン価格は、12月の最初に4万4,000ドル台まで上昇した後に一服し、4万2,000ドル台で推移。以下のIntoTheBlockの投稿から、過去1カ月間で突出した購入量であることがわかる。
公式サイトによれば、上の画像の「Large Holders Netflow(以下、Netflow)」というデータは、各アドレスの所有量に基づいているという。IntoTheBlockはアドレスを以下の3つに分類している。
- クジラ:特定の銘柄の循環供給量の1%超を所有
- 投資家:循環供給量の0.1%〜1%を所有
- 小口所有者:循環供給量の0.1%より少ない量を所有
その上で、ビットコインのように時価総額が大きい銘柄は「0.1%超でも所有量が多い」と定義し、Netflowは「クジラと投資家による資金の流入から流出を引いたもの」だと説明した。
そして、流入の増加は「大口投資家が買い集めをしているとみることができ、減少している場合は売却したり、買いポジションを減らしていることを示している」と述べている。
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価格上昇の前触れか
IntoTheBlockはこのグラフの利用方法を説明する際、ポリゴン(MATIC)の以下のグラフを掲載している。
このグラフで緑の線で囲まれた箇所がNetflowが急増した箇所。その右側の黒い矢印が示しているように、Netflowが急増した後はMATICの価格が上昇していることがわかる。
IntoTheBlockはNetflowのグラフは所有量の多い投資家の動向を探るのに有効であると説明。流入が急増した時は買いが強いとし、相場が上向いていることを示している可能性があるとした。
なお、本記事執筆時点のビットコインは、まだ4万2,000ドル台で推移。国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏は17日公開のレポートで「4万5,000ドルの上抜けには追加で材料が必要そうである」との見方を示している。
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