「マネーの本質について考えている」
Xのオーナー・テスラのCEOであるイーロン・マスク氏は、ツイッタースペース(Xスペース)で「仮想通貨について考えることに全く時間を費やしていない」と発言した。
今回は、ヘッジファン大手Ark InvestのウッドCEOとのXスペース対談の際、ウッド氏のビットコインが金融システムに与える潜在的な影響についての質問に応じたものだった。Arkは現在米国でビットコイン現物ETFの上場申請を行っているという背景がある。
マスク氏は以前から度々ビットコインや仮想通貨に言及し個人的な見解を述べたことで仮想通貨コミュニティからも注目されるようになったが、最近は仮想通貨関連のコメントを控えているようだ。
今回のXスペースで、「私は長い間、マネー(お金)とマネーの本質について考えてきたが、マネーとは何か? まさに資源配分のためのデータベースだろう」とした上で、「法定通貨は、ルールに基づいており政府からあまり乱用されないのであれば、資源配分のデータベースとしては実際問題ないと思う」と述べた。(The Block参照)
また、マネーのシステムについて、情報理論をマネー問題に応用したものだと考えていると話し、「それを情報システムだと思えばいい。ノイズを最小化し、遅延を最小化し、パケットロスを最小化する必要がある。一方、インフレはシステムにノイズを加えることになる」と指摘した。
Looking forward to talking with @elonmusk today at 5 pm ET on X Spaces! Can't wait to hear his thoughts on the AI space, bitcoin, and so much more. Join us. https://t.co/LAdIzl7QAa
— Cathie Wood (@CathieDWood) December 21, 2023
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マスク氏は同Xスペースで、Xの決済サービスの開始時期についても言及した。
現在、複数の送金ライセンス申請の承認待ちで、来年半ばに決済サービスが始まる可能性があるという。仮想通貨をXの決済サービスに導入する可能性については、上述の発言から期待はいったん後退したようだ。
一方、マスク氏がCEOを務めるテスラ社は今年の3Q付けで1.84億ドル相当のビットコインを保有しており、顧客がドージコインを使って一部の商品を購入できるようにしているという側面もある。
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