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「仮想通貨は冬脱却」マネックス3Q決算、コインチェックなど仮想通貨事業が黒字化

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

コインチェックなどの事業が黒字化

マネックスグループ株式会社は31日、2024年3月期第3四半期(10~12月)の決算を発表した。暗号資産(仮想通貨)事業が黒字化し、連結四半期利益は22.8億円となった。なおグループ全体では営業収益が623億円、前年同期比で純利益が238%増加して65.4億円となった。

出典:マネックスグループ

仮想通貨部門だけでも、3Qの利益は4億円に達している。黒字化の背景には、コスト構造改革の成果や、ビットコイン(BTC)現物ETF承認期待による市場の回復があり、通期でも黒字化したと説明した。

特に中心となる仮想通貨取引所コインチェックは、マネックスグループの完全子会社である。

仮想通貨のトレーディング収益は、2Qから約7.3億円増加して約20億円となった。前年同期と比較すると、NFT(非代替性トークン)関連の収益が減少したものの、仮想通貨の取引額はほぼ同水準に回復している。

また、2Qからシステム管理費や人件費、広告宣伝費などの費用を削減している。前年同期比では広告宣伝費を約65%削減した。

2023年11月末時点での口座数は、国内シェア22%で、190万口座に達しており、2024年1月末時点で29の銘柄を取り扱っている。

コインチェックは、特別買収目的会社(SPAC)「Thunder Bridge Capital Partners IV, Inc.(THCP)」との合併によるナスダックへの上場も目指しているところだ。グローバルな投資家へのリーチを獲得することを目的としている。

当初は2023年7月を統合目途としていたが、現在THCPとの事業統合契約は2024年7月2日まで延長されている。

関連コインチェックのナスダック上場、最大12カ月延期か

マネックスグループは昨年12月、カナダの大手仮想通貨運用会社「3iQ Digital Holdings」を子会社化すると発表。今後増大が予想される、世界の機関投資家や取引所における仮想通貨運用ニーズを取り込んでいく姿勢だ。

SPACとは

SPACは日本語で「特別買収目的会社」と訳される。自らは事業を行わず、未公開企業や他社事業の合併・買収を目的とした企業を指し、米国では近年増加傾向にある。

▶️仮想通貨用語集

関連マネックスグループ、カナダの暗号資産運用会社3iQ Digital Holdingsを子会社化

イオン銀行からNISA口座流入

マネックス証券は1月よりイオン銀行と提携してサービスを行っている。イオン銀行は資産運用にかかるシステム管理やバックオフィス業務をマネックス証券に託す形である。

これに伴い、イオン銀行の投信保有口座もマネックス証券に移管完了した。34万口座が移管され、NISA口座も17万がマネックス証券に移った。そこで1月4日時点でマネックス証券のNISA口座は48万に達している。

さらに、マネックス証券と株式会社NTTドコモも提携開始した。ドコモのd払いアプリの「資産運用NISA」ボタンから、マネックス証券へと遷移する仕組みもある。

関連NTTドコモ・マネックスグループ・マネックス証券の業務提携スタート

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