はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

米ヴァンエック、罰金2億円超支払いへ ETF宣伝にインフルエンサー起用を開示せず

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ETF「BUZZ」でヴァンエックに罰金

米証券取引委員会(SEC)は16日、資産運用企業VanEck(ヴァンエック)が新たなETFの立ち上げにあたって、インフルエンサーの役割を明らかにしなかったため、罰金約2.6億円(175万ドル)を支払うことに同意したと発表した。

これは、「ヴァンエック・ソーシャル・センチメントETF(ティッカーシンボルBUZZ)」に関わるものだ。

BUZZは、SNSやニュース、ブログなどオンラインソースから収集したコンテンツに基づき、最も肯定的な投資家心理と強気な認識を示す米大型株75銘柄を追跡する。

カナダ企業BUZZ Holdingsが提供するBUZZネクストジェンAI米国センチメント・リーダーズ・インデックス(BUZZTR)に基づくものだ。

現時点では、BUZZのポートフォリオにはコインベース(COIN)、ペイパル(PYPL)、テスラ(TSLA)、マイクロストラテジー(MSTR)など仮想通貨関連の企業も含まれている。

関連: テスラ2023年4Q決算報告 ビットコイン保有を継続

インフルエンサー起用を非開示

SECは、指数「BUZZTR」の提供者が、ETFの立ち上げに伴いこの指数を宣伝するためにインフルエンサーを雇用する計画であることをヴァンエックに伝えていたと指摘した。

また、インフルエンサーによるマーケティングやプロモーションを奨励するために、指数のライセンス料金には、ファンドの規模に連動して指数提供者の報酬が大きくなる変動制が設定されていた。

SECによると、ヴァンエックは、こうしてインフルエンサーが宣伝に関与することや、スライド式の手数料体系を、ETFが承認される際にファンドの独立評議員らに開示していなかった格好だ。

SECは具体的なインフルサー名を挙げていないが、人気のデジタルスポーツメディア「Barstool Sports」運営者でトレーダーとしても知られるデイブ・ポートノイ氏が宣伝のため起用されていた。

SEC執行部門責任者のアンドリュー・ディーン氏は、ヴァンエックが情報開示を行わなかったことにより、「ライセンス契約とインフルエンサー関与の経済的影響を考慮する上で、評議委員会の能力が制限された」と述べている。

ヴァンエックは、SECの調査結果を認めることも否定することもなく、停止命令と罰金に同意した。

ヴァンエックは、1月よりビットコイン(BTC)現物ETFを提供し始めたところだ。イーサリアム(ETH)現物ETFの上場も申請しており、SECの最終決定期限は5月23日となっている。

関連: フランクリン・テンプルトン 米国での9番目のイーサリアムETF申請

ビットコインETFとは

ビットコインを投資対象に含んだ上場投資信託(Exchange Traded Fund)のこと。投資信託とは、投資家から集めたお金を1つの資金としてまとめ、株式や債券などに投資して運用される金融商品。運用成果が投資家それぞれの投資額に応じて分配される仕組みになっている。投資信託の中でもETFは証券取引所に上場しているため、株式と同様に売買ができる。

▶️仮想通貨用語集

関連: 初歩から学ぶビットコインETF特集:投資のメリット・デメリット、米国株の買い方まで解説

ビットコインETF特集
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/12 月曜日
14:57
インフレ・送金コスト上昇・資本規制強化でビットコイン需要拡大=BISレポート
国際決済銀行(BIS)の最新調査で仮想通貨の国際取引が2021年に380兆円に達し、従来の地理的障壁や資本規制の影響を受けにくいことが判明した。
12:46
メタプラネット、エルサルバドル政府のビットコイン保有量を上回る
メタプラネットが1,241ビットコイン(約184億円)を追加購入し、総保有量6,796BTCでエルサルバドル政府を上回った。暗号資産(仮想通貨)投資戦略を加速させている。
12:30
米中関税協議の進展に期待感、ビットコイン過去最高値に迫るも不確実性残る
米中貿易協議で「大きな進展」も不確実性残る中、ビットコインは過去最高値に迫る水準まで上昇した。イーサリアムは2,700ドル近くまで急伸、ブラント氏が「月足もみ合いパターンが急騰を示唆」と分析した。クジラ(大口投資家)の買い集めやRWAトークン化の拡大も追い風に。
12:07
米民主党議員ら20名、トランプ政権関係者に対する「仮想通貨腐敗(汚職)防止法案」を提出
米民主党の上院議員20名が、大統領や政府高官による仮想通貨発行・後援を禁止する仮想通貨腐敗(汚職)防止法案を提出した。トランプ氏のミームコインであるトランプコイン(TRUMP)発行を批判し、規制強化を目指す。
11:41
日本ブロックチェーン協会開催の「web3基礎研修」7月開講へ 現役プロがテーマごとに解説
日本ブロックチェーン協会(JBA)によるWeb3基礎研修2025の概要が発表された。NECの深田彰氏やNext Finance Techの徳力創一朗・土田真也両氏が登壇し、Web3の基礎からDeFi、NFT、DAOまで実践的に学べる全6回のプログラムについて紹介。
09:43
ブラジルのベロオリゾンテ市がビットコイン法案を可決
ブラジルのベロオリゾンテ市議会がビットコイン法案を可決。多角的アプローチで、仮想通貨ビットコインの「首都」を目指す取り組みを推進していく内容だ。
05/11 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ビットコイン10万ドル復帰やリップルとSEC裁判の和解合意など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|10年後早期リタイアに必要なビットコイン数に高い関心
今週は、ビットコインを所有してリタイアするための最新ガイドライン、金からビットコインへの資金シフトの可能性、米ニューハンプシャー州の仮想通貨備蓄法案成立の影響に関する記事が最も関心を集めた。
10:30
ビットコイン1500万円回復、米英貿易協定でリスクオン加速|bitbankアナリスト寄稿
ビットコインは米英貿易協定合意を受けて大幅上昇し1500万円を回復した。米ニューハンプシャー州やアリゾナ州での仮想通貨準備金法案可決も追い風に。bitbank長谷川アナリストが相場を解説。
05/10 土曜日
14:30
改訂版GENIUS法案、テザーも米規制対象に DeFiへの影響も
米上院の改訂版GENIUS法案で海外ステーブルコイン発行体も米国の規制対象に。テザーなど1500億ドル市場への影響と、DeFi開発者・バリデーターまで拡大された規制範囲の懸念点
13:00
コインベースCEO明かす「企業資産の80%をビットコインに投資検討も断念」
米取引所コインベースグCEOが財務戦略としてのビットコイン保有を検討していた過去を語った。同社は投資目的で約1,900億円相当の仮想通貨を保有している。
11:45
ブラックロック、イーサリアムETFの現物償還機能を申請
ブラックロックがイーサリアムETF「ETHA」の改訂届出書を提出し、SECの承認を前提に現物による設定・償還機能を追加。最終判断は2025年10月頃の見通し。同時にビットコインETF「IBIT」には量子コンピューティングリスクに関する記載も追加。
10:30
アダム・バックが試算、メタプラネット株価1340円到達の可能性も
ビットコイン専門家アダム・バック氏が新指標「mNAV回収月数」を提案し、メタプラネットの適正株価1340円を算出。ストラテジーと比較して3.8倍速いmNAV回収速度を実現していると分析。
09:40
台湾議員、ビットコイン準備金創設を提唱
台湾立法院の葛議員が国家資産の多様化を図るため仮想通貨ビットコインを準備金に採用することを提案した。米国における準備金政策の実現例も挙げている。
08:30
4月安値から5倍高騰、AI関連銘柄VIRTUAL 長期保有促進策で再注目に
AI関連のVirtuals Protocolのトークン価格が400%超の急反発。Diamond Hand BonusとTake Profit Cooldownの導入で長期保有を奨励。AIエージェント市場で最も効果的なローンチパッドとしての地位を確立した見方も。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧