はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

AIブーム・GPU不足に対処するソラナ基盤の「io.ネット」、45億円を調達

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

AIリソースを最適化する分散型GPUネットワーク

ソラナ(SOL)ネットワークを活用した分散型物理インフラネットワーク(DePIN)プロジェクト「io.net」は5日、シリーズAにおいて3,000万ドル(45億円)の資金調達を完了したことを発表した。

このラウンドはHack VCによって主導され、Multicoin Capital、Solana Labs、Aptos Labs、The Sandboxを含む投資家が参加した。調達された資金は、AIコンピューティング資源の不足に対処する、分散型GPUネットワークの拡大に充てられる予定であり、チームは現在の約50人のチームを年末までに倍増させる計画である。

海外の暗号資産関連メディア「The Block」が匿名情報源から得た情報によると、io.netのトークンの発行数ベースの評価額は10億ドルに達している。

情報源によれば、この資金調達ラウンドは分割されて実施され、発行後の割当契約(SAFE)を用いた。多くの投資家は、企業の評価が5億ドルであった時点でこのラウンドに参加したという。io.netはそのネイティブトークン「IOトークン」の公開を4月28日に予定している。

io.netを運営するIO Researchの創設者兼CEOであるAhmad Shadidは、今回のシリーズAにおけるすべての投資家がトークンに関して最低1年間のロックイン期間を設けていることを確認した。

さらに、コミュニティ報酬プログラム「イグニション(Ignition)」を開始した。このプログラムは、初めてのフェーズとして3月1日から4月28日まで実施され、GPUを「io.net」に提供するネットワークサプライヤーおよびコミュニティメンバーに報酬を提供する。

関連:ソラナで拡大する分散型インフラ「DePIN」、2024年注目のプロジェクトを深掘り

io.netとは

io.netはGPUコンピューティングパワーの提供に特化しており、AIや機械学習(ML)企業に対して、低コストかつ迅速な提供を目指している。このプラットフォームは昨年11月に運用を開始し、25,000以上のGPUにし、AIおよびML企業向けに40,000時間以上の計算処理を実施したとされる。

Solanaブロックチェーンを使用して、供給者と消費者の間のすべてのジョブとトランザクションをブロックチェーン上で可視化している。

Multicoin Capitalの投資パートナー、Shayon Senguptaは、GPUを「世界で最も希少なリソース」と評し、Hack VCのマネージングパートナー、Ed Romanは、io.netが顧客のクラウドAIコストを最大90%削減するとの見解を示している。

DePINとは

DePINとはDecentralized Physical Infrastructure Networksの略称で、分散型物理インフラネットワークのこと。これはトークンエコノミーを活用した、インフラの構築と運営を効率的に調整するシステムだ。

ソラナは低いトランザクション手数料、高速な処理能力、「cNFT」技術による大規模NFTデータの効率的な処理等で知られ、DePINプロジェクトの運営をスムーズに行うことを可能にしている。

Helium(HNT/MOBILE)、Hivemapper、Render(RNDR)などの初期プロジェクトがユーザーベースの拡大に伴い、報酬計算の需要が高まり、この需要に応えるために高速かつ効率的なブロックチェーンが求められている中、ソラナへの移行が選択された。

関連:ソラナで拡大する分散型インフラ「DePIN」、2024年注目のプロジェクトを深掘り

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/26 水曜日
16:30
MEXC、毎月の準備金監査を導入 Hackenを独立監査人に任命
暗号資産取引所MEXCがブロックチェーンセキュリティ企業Hackenを独立監査人に任命し、毎月の準備金監査を導入。初回報告は11月末に公開予定。マークルツリー方式による検証の仕組みも解説。
15:35
ロビンフッド、予測市場向けデリバティブ取引所を新設 2026年運営開始
ロビンフッドがサスケハナと提携し、CFTC認可の先物取引所を買収。予測市場事業を強化し、2026年の独自取引所運営を目指す。市場規模は2035年までに955億ドルに達する見込み。
14:50
日本の暗号資産規制、具体的な方向性は?──金融審議会WG
金融審議会WGが暗号資産規制の報告書案を取りまとめ。資金決済法から金商法へ移管し、インサイダー取引規制や課徴金制度を新設する。銀行子会社の参入も解禁。座長は「お墨付きを与えるものではない」と強調した。
14:12
仮想通貨企業のベンチャー投資、価格上昇でも活動は低調=レポート
仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは、2025年第3四半期(Q3)の仮想通貨ベンチャーキャピタル(の現状について、市場心理は改善し活動も増加しているものの、以前の強気相場の水準には大きく及ばないと指摘した。
13:35
F・テンプルトン、ソラナETFの最終上場手続きを完了 まもなく取引開始へ
運用資産255兆円を誇るフランクリン・テンプルトンがソラナETFのForm 8-Aを提出。取引開始が目前に迫る中、既存のソラナETFは20日連続で純流入を記録し、累計858億円の資金が流入している。
13:10
米CFTC、民間企業CEOにイノベーション評議会への参加を呼びかけ 仮想通貨にも対処 
米CFTCのファム代理委員長が「CEOイノベーション・カウンシル」参加者の候補者推薦を呼びかけた。仮想通貨や予測市場の規制策定に向け、業界リーダーを募集している。
11:15
VanEck、BNB現物ETFのステーキング計画を撤回 方針転換に
VanEckが米SECに提出したBNB現物ETFの修正届出書で、当初予定していたステーキング機能を撤回。BNBの有価証券分類をめぐる規制リスクが背景にあるとみられる。
11:05
米上場のリライアンス社、デジタル資産トレジャリーをジーキャッシュ(ZEC)に一本化
ナスダック上場のリライアンス・グローバル・グループがデジタル資産トレジャリーを仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)に統合した。プライバシー機能を持つ仮想通貨への需要が高まる中、サイファーパンク・テクノロジーズも追加購入を発表している。
10:25
予測市場ポリマーケット、CFTC承認受け米国市場に正式復帰
予測市場大手ポリマーケットが米CFTCの承認を受け、3年ぶりに米国市場に正式復帰。2022年の罰金処分後、QCX買収とICEからの投資を経て、完全規制下での事業再開へ。
10:10
スタンダードチャータード銀行、21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定
スタンダードチャータード銀行が21Sharesの仮想通貨カストディアンに選定された。機関投資家の需要に対応し安全な保管サービスを提供。様々な仮想通貨企業とも提携を進めている。
10:05
「仮想通貨交換業者の販売所誘導に懸念の声」金融庁の作業部会
金融庁は、仮想通貨制度に関する作業部会の報告書案を公開。報告書案には、仮想通貨交換業者の販売所誘導に対する懸念が指摘されているとも記載されている。
07:35
仮想通貨支持派のホワイトハウス経済顧問ハセット氏、次期FRB議長の最有力候補に浮上
ホワイトハウス国家経済会議のケビン・ハセット委員長が次期FRB議長の最有力候補として浮上。トランプ大統領の信頼が厚く金利引き下げ方針に賛同する人物で、デジタル資産市場作業部会で中心的役割を果たしコインベース株も保有。
06:58
米銀大手USバンコープ、ステラで独自ステーブルコインをテスト
米国第5位の銀行USバンコープがステラブロックチェーン上で独自のステーブルコインをテストしている。資産凍結機能などのセキュリティを評価し、バンク・オブ・アメリカやシティに続いてデジタル資産への取り組みを拡大。
06:40
メタプラネット、ビットコイン担保に約200億円を借入れ
メタプラネットは、約203億円の借入れを行ったことを発表。調達した資金は、ビットコインの追加取得やビットコインインカム事業、市場環境に応じては自己株式の取得に充当する予定だと説明した。
06:30
ビットワイズのドージコインETFも承認、水曜日にも取引開始見込み
ニューヨーク証券取引所がビットワイズのドージコインETFの上場を承認した。水曜日にも取引が開始される見込みで、グレースケールとREX-オスプレイに続く3番目のドージコインETFとなる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧