商売目的の発言か
ビットコイン・仮想通貨否定派と知られる米金融大手JPモルガンのジェイミー・ダイモンCEOは11日開催のビジネスイベントで、ビットコインの購入権利についてコメントを行った。
ダイモン氏は「タバコを吸う権利(自由)も守るし、ビットコインを買う権利も守る」が、個人的にはビットコインを購入することはないと強調し、「政府がこのようなことに目を向けるとき、なぜ彼らはそれを我慢するのだろうか?」と話した。
ビットコイン自体は米政府に通貨として認められてはいないが、米SECは1月にビットコインに直接投資するETFの上場申請を承認した。
ダイモン氏は今までのスタンスを貫き仮想通貨の存在価値を批判しているが、JPモルガンが業務上、ブラックロックが提供するビットコインETFの指定参加者として流動性を提供している事実もある。
また、最近の価格高騰について、投資家に一旦慎重になるよう促すべきだと示唆した。そして、市場はバブルになりつつある可能性がありながらも、強気の買い手はこうしたシグナルを見過ごすかもしれないとほのめかし、「私は、世界がそれほど安全で、リスクのない場所だとは思っていない」と意見した。
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利下げの時期について
ダイモン氏はFRB利下げの可能性についても自身の考え方を示した。
米FRBが利下げサイクルに入る前に、年後半まで待つことに賛成し、「金融緩和はいつでも迅速かつ劇的に行うことができるが、FRBの信用がかかっているため、6月が過ぎるのを待つべきだろう」と話した。
昨夜発表の米2月CPIデータは全体的に粘り強いインフレの局面を示唆した。しかし、今回のデータを受けても市場による6月の利下げ開始の期待はさほど後退していない。
さらに、来週木曜日のFOMC金利発表では再度金利据え置きにとどまると織り込まれている。
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