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エルサルバドル、海外からの国際投資や送金に課していた税率30%を「非課税」に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

議会が税改正を承認

エルサルバドル議会は12日、海外からの投資及び送金に対する課税を撤廃(非課税)する所得税法の改正を承認した。

議会は、国際投資と送金を対象とした所得税法を改正し、税率を30%から0%に引き下げた。
(ナジブ・ブケレ大統領)

議会によると、所得税法の改正は賛成69票、反対0、棄権5により承認された。この税法改正の目的は、海外からの投資の奨励であり、ウィリアム・ソリアノ議員は、この改正によって海外からの直接投資の障害がなくなったと次のように述べた。

他国で成功したサルバドル人の事例は多い。彼らは多額の資本を蓄積したが、高額な資本持ち込みコストのため、(母国に)持ち帰ることが叶わなかった。

この動きは、エルサルバドル政府が主導する経済的繁栄のための環境整備の一環であり、海外資本の流入を促進することで、国内の起業活動に刺激を与え、同国の発展に貢献することが期待されている。

税の優遇措置でテクノロジー産業の振興を図る

今回の所得税法改正は、昨年のテクノロジー関連企業への税制優遇措置に続くものとなった。

ブケレ大統領は昨年3月、人工知能(AI)やコンピュータソフト及びハードウェアの開発に携わる企業に対する所得税、固定資産税、キャピタルゲイン税、輸入関税が15年間免除される法案を議会に提出。4月に議会が承認し、5月には「イノベーションおよび技術製造促進法」が成立した。

技術革新、ソフトウェアやアプリのプログラミング、AI、コンピュータと通信ハードウェアの製造に対するすべての税金(所得税、財産税、キャピタルゲイン税、輸入関税)を免除するイノベーションおよび技術製造促進法に署名したところだ。

関連:エルサルバドル大統領、イノベーションに免税する法案提出へ

ビットコイン政策の継続

エルサルバドルはブケレ大統領の下、2021年に世界で初めて ビットコイン(BTC)を法定通貨として定めた国だ。国民の絶大なる支持を背景に先月再選されたブケレ氏と同政権は、同国のビットコイン関連政策を継続すると表明した。

エルサルバドルは2021年9月に初めてビットコインを購入。ブケレ大統領は22年11月、今後毎日1BTCを購入していくと宣言し、価格が大幅に下落した局面でもビットコインに強気の姿勢を貫いてきた。

エルサルバドルのビットコイン・ポートフォリオ追跡データによると、同国の保有するビットコインは2,681BTC(執筆時価格:約290億円)で、12回にわたる平均取得コストは42,600 ドル(約629万円)。昨今のビットコイン価格急騰の影響で、同国が保有するのBTC資産は約121億円の含み益を抱えている。

ブケレ大統領は12日のXへの投稿で、同国は保有するビットコインに加え、他のサービスからもビットコインを獲得していることを明らかにした。

パスポートプログラムからのBTC歳入
地元企業向けのBTCから米ドルへの変換による収益
マイニングによるBTC取得
政府サービスからのBTC収益

エルサルバドル議会は昨年12月、同国の社会経済開発プログラムへのビットコイン「寄付」を行う外国人に対し、迅速な市民権付与を可能にする移民法案を可決。年間1,000人のビットコイン投資家に対し、100万ドル(1.5億円)の出資と引き換えに、居住ビザと市民権への道を提供する新しい投資による市民権プログラム(パスポートプログラム)が立ち上げられた。

関連:ビットコインで市民権を得る時代へ、エルサルバドルの新移民法ー報道

また2023年10月には、火山の地熱エネルギーを活用したビットコインマイニングプール「Lava Pool」が立ち上げられ、政府に利益の23%を提供している。

さらに同年1月、ビットコインを担保とする債券に関する「デジタル証券法」が可決。12月にはビットコイン担保債券「ボルケーノ債」がデジタル資産委員会によって承認され、新たな資金調達への道が開かれた。

関連:エルサルバドルのビットコイン担保債券「ボルケーノ債」が規制認可を取得

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