はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

FTX被害者、仮想通貨での返済求める

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

被害者が苦境を陳述

米司法省は18日、破綻した暗号資産(仮想通貨)取引所FTXのサム・バンクマン=フリード前CEOに対する刑事訴訟での判決に先立って、数十件の被害者陳述書を提出した。

FTXの元ユーザーらが、FTX破綻により、経済状態が不安定になり、精神的苦痛を与えられたことなどを申し立てている。

FTXとは

サム・バンクマン=フリード被告が率いていた仮想通貨取引所。2019年の創設後、急速に頭角を表し、業界最大手バイナンスに次ぐ大手取引所へと成長していた。その後に経営破綻し、破産申請を行なっている。

▶️仮想通貨用語集

例えば、あるベネズエラに住むユーザーは、数百万ドルには達しないものの、基本的なニーズを満たし、他国に移住する機会を提供するのに十分な額の貯蓄を失ったと書いた。

失業や健康の問題により、FTXに保管していた資金に依存していると表明したユーザーも多い。

また、別のユーザーは、裁判所に対してサム氏の行為とFTX破綻によって引き起こされた影響の全範囲を考慮するよう嘆願。サム氏の処罰だけではなく、被害者の損失に対して補償を確保することの重要性を強調している。

最長50年の求刑

米国の検察当局は15日、FTX事件では被害や違法行為の範囲がきわめて広いとして、サム氏に懲役40年から50年の判決をくだすよう裁判所に求めた。

もし仮にサム氏が最長50年の刑を受け全期間服役となった場合は、判決が終わる頃には82歳となり実質的に終身刑に相当することになる。

サム氏の弁護士は、物理的な暴力を伴わない犯罪に対して懲役40年から50年は厳しすぎるとして、懲役約5年から6年半に減刑するよう訴えている。

被害者陳述書は、判事がバンクマン・フリードに対する適切な量刑を決定するのを助ける目的がある。ルイス・A・カプラン地裁判事は、3月28日の公聴会で、量刑判断を行う見込みだ。

関連: 米検察、FTXのサム前CEOに懲役40年以上を求刑

仮想通貨での返済求める

また、ユーザーらは顧客資産払い戻しについて、仮想通貨の現在の価値ではなく、2022年11月時点での価値しか受け取れないことについての不満を表明した。

背景には、FTXのアンドリュー・ディードリッヒ弁護士が2月、顧客資金を全額返済できる見通しだとしつつ、資産価値は2022年11月の請求日に基づくと話していたことがある。

関連: FTX、仮想通貨取引所再開を断念 顧客には全額返済へ

例えば、当時のビットコイン(BTC)価格は1万6,500ドル前後で推移していたが、現在は約6万6,000ドルで取引されているところだ。

このためユーザーらは、当時の米ドル相当額ではなく仮想通貨による払い戻しを望んでいる。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
09:30
自称「IQ276」のキム・ヨンフン、BTCは今後45日間で22万ドルまで上昇すると予想
自称IQ276のキム・ヨンフン氏は、仮想通貨ビットコインの価格は今後45日間で22万ドルに到達すると予想。明確な根拠は示していないが、世界最高のIQ記録保持者として価格を予想すると主張した。
09:20
Cboeが無期限型ビットコイン・イーサリアム先物を12月15日に開始、米国規制下で提供
Cboeが仮想通貨ビットコインとイーサリアムの無期限先物取引を12月15日に開始する。米国規制下でポジションのロールオーバーを不要にする。
08:15
米政権、海外仮想通貨口座の税務報告規則を審査中
米ホワイトハウスが海外仮想通貨口座に関する税務報告規則案の審査を開始した。国際的な仮想通貨資産報告枠組みCARFへの参加を実現し、租税回避を取り締まる狙いだ。
07:45
グレースケールのドージコインETF、11月24日取引開始見通し 新たなソラナETFも上場
グレースケールのドージコインETFが11月24日にも取引開始となる見通しだ。ヴァンエックは17日にソラナETFの提供を開始した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧