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ビットコイン過去最高値も圏内、PCE結果次第で大きく変わるか|bitbankアナリスト寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

今週3/23(土)〜3/29(金)の仮想通貨相場

国内大手取引所bitbankのアナリスト長谷川氏が今週のビットコインチャートを図解し、今後の展望を読み解く。


目次
  1. ビットコイン・オンチェーンデータ
  2. bitbank寄稿

ビットコイン・オンチェーンデータ

BTC取引数

BTC取引数(月次)

アクティブアドレス数

アクティブアドレス数(月次)

BTCマイニングプールの送金先

取引所・その他サービス

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

3/23(土)〜3/29(金)の週次レポート:

今週のビットコイン(BTC)対円は、週明けの上げ幅を維持し、7万ドル水準となる1060万円周辺で推移している。

BTC円は週末に1000万円を回復すると、週明けの米市場でコインベース(COIN)の株価が急騰するのを眺めて連れ高となり、1070万円近辺まで上昇した。ただ、これによりドル建てBTC相場が7.1万ドルにタッチすると相場は失速。米国の現物ビットコインETFへの資金フローが改善し始め底堅い推移が続くも、上値の重い展開が続いた。

27日には、米証券取引委員会(SEC)とコインベースの裁判を巡り、後者が申請していた起訴の取り下げを裁判所が棄却したことで、ステーキングサービスの証券性を巡る裁判が継続することとなり、アルトコイン主導でBTCも軟化し、一時は1050万円を割り込んだ。

ただ、ステーキングと関係のないBTCの下げは限定され、その後は下げ渋っていると、米株の上昇に支えられ相場は徐々に戻りを試した。翌28日には、ブラックロックのIBITへの資金流入が復調したことで、BTCはジリ高となり1060万円を回復したが、29日に発表される2月の米個人消費支出(PCE)価格指数を前に様子見ムードが広がり、上値は抑えられた。

第1図:BTC対円チャート(1時間足)出所:bitbank.ccより作成

米国の現物ビットコインETFへの資金のネットフローは、前週は全営業日で純流出となったが、今週は度合いにばらつきがありつつも純流入に転じた。ただ、流入のペースとしては日次平均を超える日と下回る日が半々となっており、相場復調に寄与するほど決定的な材料とはなりきれていない状態だ。

本日(3月29日)はデリビットのBTCオプションカットを控えており、通過後は相場が動きやすいと言えるわけだが、米国時間には2月の米PCE価格指数の発表を控えており、同指標が目先の相場の方向感を決める材料となりそうだ。

1・2月の消費者物価指数(CPI)と卸売物価指数(PPI)は市場予想比で上振れており、PCE価格指数もどちらかと言えば強めに出る公算が高そうだ。加えて、28日には米連邦準備理事会(FRB)のウォラー理事が利下げ開始時期後ろ倒しの可能性に言及し、6月の利下げ開始観測も若干後退し始めており、PCEが上振れた場合は影響力も強いだろう。

シカゴマーカンタイル取引所(CME)のBTC先物は、週明けに開けた窓も埋めておらず、上述の想定通りとなれば、BTCはオプション市場で最大ピンとなっている6.5ドル(約983.4万円)まで下落余地があると見ている。

反対に、米PCEが市場予想比で下振れとなれば、28日のウォラー理事の発言が覆される可能性も出てくる。そうなれば、BTCは史上最高値が既に射程圏内となっていることから、7.4万ドル(約1120万円)を試す展開が想定され、PCEの結果次第で来週の相場の状況は大きく変わると言えるだろう。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:底堅い推移のビットコイン、目先は高値圏の揉み合いを想定

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