ブルームバーグの報道を否定
イーロン・マスク氏は、2024年共和党大統領選の最有力候補ドナルド・トランプ氏と「仮想通貨について話し合った」というブルームバーグ報道に反論しその内容を否定した。
マスク氏は、ブルームバーグの報道を参照した投稿に反応し、自身が仮想通貨についてトランプに助言し、きたる共和党全国大会に登壇することについて話し合っていたとの内容を否定。また、水曜日にウォール・ストリート・ジャーナル紙は、今年11月の選挙で前大統領が当選した場合、トランプ氏がマスク氏の「顧問的役割の可能性」を検討しているとも報じた。
マスク氏はXで、報道について「私は一般的に、政府から民衆へと権力をシフトさせることには賛成だが、仮想通貨についてトランプ氏と議論したことはない」と話している。
Pretty sure I’ve never discussed crypto with Trump, although I am generally in favor of things that shift power from government to the people, which crypto can do
— Elon Musk (@elonmusk) May 30, 2024
今年3月、フロリダでトランプ氏と会談した後、マスク氏は「バイデン大統領を打ち負かすために、自分の影響力を使い、影響力のある同盟国の支持を集める」ことを目指していると語ったと、彼の考えに詳しい人物の話を引用してウォール・ストリート・ジャーナルは報道したが、仮想通貨に関係しているかどうかは明白ではない。
以前、マスク氏はバイデン大統領と民主党を支持していたが、バイデン政権が電気自動車業界の議論で、テスラよりもフォードやゼネラル・モーターズといった伝統的な自動車メーカーを優遇していることなどで次第に政策面や個人的な意見の相違が明らかとなり、不満を示していた。
一方、バイデン大統領の陣営は、再選を目指すキャンペーンの中で2週間ほど前より仮想通貨業界の重要人物などに助言を求め始めていることも報じられている。
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