はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

100億ドル規模の英大手独立金融コンサルタント企業deVereが仮想通貨ファンドを設立|裁定取引が狙いか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

英大手金融コンサルタントdeVereが仮想通貨ファンドを立ち上げ
ギリスに本社を置く世界的大手金融コンサルタント企業deVere Groupは、ドバイの著名なヘッジファンドと提携し、裁定取引を狙った仮想通貨ファンドを設立した。

英大手金融コンサルタントdeVereが仮想通貨ファンドを立ち上げ

イギリスに本社を置く世界的大手金融コンサルタント企業deVere Groupは、現在100億ドル(≒1兆1300億円)以上の資産を管理、運用しているとされている。

deVereは、ビットコインの論文(ホワイトペーパー)公開10周年を節目に、プレスリリースにて、『deVereデジタルアセット・ファンド』を日本時間11月2日に、開始したと発表した。

同プレスリリースによると、この仮想通貨ファンドは、ドバイにおける著名なヘッジファンドDalma Capital Managementとの提携による「経験のある投資家向けの仮想通貨ソリューションズ」である。

「deVereデジタルアセット・ファンド」とは

まず、同CEOが、投資家はこの新たしいファンドを通して、多様な形で仮想通貨への投資が可能となり、しかも市場のボラティリティを抑えることも特徴の一つだと言及した。

続いて、同氏はこのようにファンドについて説明した。

deVereデジタルアセット・ファンドは、アルゴリズム取引の方式を元に、仮想通貨取引所・OTCマーケットを通して、様々な仮想通貨が取引されるポートフォリオへ投資し、そして裁定取引(アービトラージ)の機会も活用していくのだ。

裁定取引とは、一つの取引所でより低い価格で仮想通貨を買い、別の取引所でより高く売ることで、取引所間の価格乖離を利用した取引の仕方をさす。

さらに、Green氏は、このように裁定取引に関して、以下の様に言及した。

今まで無かったアルゴリズムシステムにより、ほぼ直接の市場リスクを伴わずに、取引所の価格乖離を利用し、利益を生み出すことができるだろう。

裁定取引がメインとなるこの仮想通貨ファンド

提携先のDalma Capital ManagementのCEOを務めるZachary Cefaratti氏も、Green氏のように仮想通貨の裁定取引の商機を期待している模様だ。

Cefaratti氏は同プレスリリースにて、仮想通貨市場は伝統市場と異なり、様々な裁定取引の可能性が見られると言及し、以下のように述べた。

上位25の仮想通貨は400超えの市場においては、価格が一致しておらず、しかも相場のトレンドによらず、ショートもロングもできるため、伝統市場と違って、裁定取引を行う機会が多くあると考えられる。

機関投資家関連の動きが続々と

deVereの仮想通貨ファンド設立に加え、先日コインポストで報道した、ハーバード大学やイェール大学を筆頭とした米名門大学6校が仮想通貨ファンドに投資を行なっていることが判明したことや、世界最大級の金融サービスプロバイダーFidelity Investmentsが新会社Fidelity Digital Asset Servicesを設立し、機関投資家向けの仮想通貨取引プラットフォームと仮想通貨カストディを2019年初頭から提供すると明らかにしたことなどから、最近では、機関投資家向けの業界の動きが多く見られる。

同企業のCEOであるNigel Green氏は仮想通貨の位置付けに関してこの様に話した。

今や、仮想通貨が、主流金融の一部となっていることは否めない事実だ。

さらに、11月1日に報じたように、米国最大手の金融企業モルガン・スタンレーがビットコインおよび仮想通貨に関する調査結果を公開し、ビットコインと仮想通貨を新たな機関投資家向け資産クラスと位置付けしたこともまた機関投資家の参入にとって、大きな進歩だと言えるだろう。

しかも、deVereの裁定取引を狙った仮想通貨ファンドは、とりわけ規模の大きい機関投資家や大口個人投資家からの資金が集中しやすくなるとも言えるだろう。

▶️本日の速報をチェック

CoinPostの関連記事

仮想通貨BATが米大手取引所Coinbaseに上場;USDC取引ペアのみ|5分間で27%急騰
米国大手仮想通貨取引所Coinbaseが日本時間11月03日朝5:00より、BATがCoinbase Proに上場と発表した。これにより、BATは27%の急騰を記録した。今後もCoinbaseによるアルトコインの上場が注目。
ウォール街大手Fidelityが「仮想通貨関連会社の設立」を発表|機関投資家参入の窓口へ
Fidelityが機関投資家向けの仮想通貨サービス提供へ 世界最大級の金融サービスプロバイダ...
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
07/05 土曜日
13:40
トランプ一族の「World Liberty Financial」、WLFIトークンの取引開始を提案
World Liberty Financialが仮想通貨WLFIトークンの譲渡可能化を提案。早期支援者のトークンがアンロックされる見込み。
13:00
リップル社、シンガポールでXRPLの起業家育成プログラム開催へ 最大20万ドル資金提供
リップル社がシンガポールでXRP台帳基盤の起業家育成プログラムを開始する。RWAトークン化・DeFi・AI分野などに焦点を置き、最大20万ドルの資金提供を予定している。
10:20
1兆円相当ビットコインが移動も、構造的売り圧力は限定的か=Bitcoin Vector分析
14年以上動かなかった8万ビットコイン(約1.2兆円)が8個のアドレスから移動。仮想通貨取引所への売却ではなくOTC取引との見方も。
09:45
ロシア国営ロステック、トロンでステーブルコインRUBx発行へ 制裁回避狙いも
ロシア国営企業ロステックがルーブル建てステーブルコインRUBxを年内に発行する予定だ。決済プラットフォームRT-Payも立ち上げる。経済制裁回避の意図もあるとみられる。
08:20
Mercado Bitcoin、XRPレジャーで約300億円の資産トークン化計画
ブラジルの仮想通貨取引所Mercado BitcoinがXRPLで実世界資産トークン化を拡大。南米機関による最大規模の取り組み。
07:10
英上場ゴールド探査会社Hamak Gold、ビットコイン財務戦略導入で247万ポンド調達
ロンドン上場のHamak Goldが仮想通貨戦略転換を発表。カタール王族系投資ファンドも参加し株価6%上昇。
06:55
14年以上動かなかったビットコイン、合計1兆円相当が移動 警戒感高まる
14年以上動かなかった合計1兆円相当の仮想通貨ビットコインが、8個のアドレスから移動したことがわかった。当時からどのくらい価値が増えているのかも明らかになっている。
06:30
Ondo Finance、米SEC登録のOasis Pro社買収でトークン化証券市場に本格参入
RWAトークン化プラットフォームOndoが規制準拠のOasis Proを買収。米国投資家向けトークン化証券サービス拡大へ。
06:10
スウェーデン、違法収益による仮想通貨の押収を強化
スウェーデンのストレマー司法相が警察や税務当局に仮想通貨を含む犯罪収益の押収強化を指示。昨年11月導入の欧州最厳格な没収法により840万ドル相当を押収済み。
05:40
2800分の1の確率を突破 個人マイナーがビットコイン採掘に成功、5000万円獲得
個人ビットコインマイナーが7月4日にブロック903,883を単独採掘し、3.173BTC(約5000万円)の報酬を獲得。ネットワーク全体の0.00026%のハッシュレートで成功。
07/04 金曜日
17:43
マックハウス、仮想通貨事業でゼロフィールドと基本契約
アパレル大手マックハウスが暗号資産事業に参入。国内マイニングシェア1位のゼロフィールドと基本契約を締結し、ビットコイン購入とマイニングの両輪戦略で収益多様化を目指す。
17:11
SMBCグループ、事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設 Web3や生成AIの活用を目指す
SMBCグループが事業共創施設「HOOPSLINK」を丸の内に開設。Web3などを活用し、スタートアップから大企業まで多様なパートナーと新事業を創出。
15:08
みんなの銀行、ソラナ基盤のステーブルコイン事業化に向け共同検討を開始
みんなの銀行がソラナ(SOL)基盤のステーブルコインとweb3ウォレットの事業化に向け共同検討を開始。Solana Japan、Fireblocks、TISの3社と協業し、新たな金融体験の創出を目指す。
13:50
米上場アンバー・インターナショナル、約37億円調達で仮想通貨準備金戦略を加速
米上場のアンバー・インターナショナルが機関投資家から2550万ドルを調達し、1億ドルの仮想通貨リザーブ戦略を強化。パンテラ・キャピタルなど著名投資家が参加。
13:00
米ストラテジー社に集団訴訟 ビットコイン保有リスクを軽視と主張
米国でストラテジー社に対する集団訴訟が提起された。ビットコイン投資戦略を過大評価しリスクを軽視したと主張している。新会計規則適用後の損失計上が争点の一つになっている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧