投資家層を拡大へ
米金融大手モルガン・スタンレーは投資アドバイザーに対し、近日中にビットコインの現物上場投資信託(ETF)を一部の顧客に提供することを許可したようだ。CNBCが報じた。
今年の4月に同社の15,000人のブローカーに、顧客にビットコインETFの購入を勧めることを許可する可能性が浮上した背景がある。これまでのビットコインETF購入は、顧客がアドバイザーに連絡する必要がある「非勧誘ベース」に限定されていた。
CNBCによると、モルガン・スタンレーは8月7日から、対象となる適格投資家の顧客に対し、ブラックロックのiシェアーズ・ビットコインとフィデリティのワイズ・オリジン・ビットコイン・ファンドの2つのビットコイン現物ETFの株式購入を売り込むことを許可する。
対象となる顧客は、リスク許容度が高く少なくとも150万ドルの純資産を持つ必要があり、投機的資産運用に興味があることが条件となる。さらに、2つの現物ビットコインETFへの投資は課税証券口座に限定され、退職金口座では利用できないという。
8月1日のビットコイン現物ETFの純流入総額は5,064万ドルだった。グレースケールのGBTCの1日の純流出額は7,132万ドル、ミニ・ビットコイン・トラストの純流入額は1億9,100万ドル、ブラックロックIBITの純流入額は2,590万ドルだった。
なお、日本では先週、SBIホールディングスがビットコイン現物ETFを国内で提供するために、米運用会社大手フランクリン・テンプルトンと年内を目処に合弁会社を設立することを発表した。
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