民主党ハリス氏へ対抗の姿勢
暗号資産(仮想通貨)を支持する米大統領選の無所属候補ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏は、今週末までに大統領選から撤退する予定だ。関係筋の報道としてABCニュースが報じた。
なお、関係筋によると、この決定はまだ確定したわけではなく、変更される可能性がある。また、ケネディ氏は、民主党の勢いを鈍らせるために物事を迅速に確定することを希望しているとも伝えられる。
ケネディ氏は今週金曜日に現在の状況と今後の進路について、生放送で演説すると発表した。
I am going to address the nation this Friday.https://t.co/BqaMNq0hKn pic.twitter.com/N31edn01ki
— Robert F. Kennedy Jr (@RobertKennedyJr) August 21, 2024
シナリオの1つとして、ケネディ氏は共和党のドナルド・トランプ候補を支持する意向に傾いているとも伝えられるが、まだ確定していない。
ケネディ氏は、民主党のカマラ・ハリス候補については「インタビューにも討論会にも参加せず」バイデン氏の後継になったと批判。「これは民主主義ではない」と述べていた。
ハリス氏は大統領選に勝利した場合の政策として、法人税引き上げやキャピタルゲイン税引き上げを行う方針を示したところだ。
関連: ハリス氏の経済政策に警戒感 史上最高の「富裕税」と法人税率引き上げを提案
米国政府のビットコイン積み立て提唱
ケネディ氏は大統領選に勝利した場合の方針として、米政府によるビットコインの積み立てを提唱していた。最終的には米国がビットコイン循環供給量の20%以上に当たる400万ビットコイン以上を保有することを目指していた。
関連: 大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
なお、トランプ氏も米国のビットコイン備蓄を提唱。ケネディ・ジュニア氏よりは控えめであるものの、司法省が押収したビットコインを売却せずに、そのまま戦略的資産として保有することを呼びかけていた。
関連:トランプ氏「米国政府は仮想通貨ビットコインを売却すべきではない」
現在の勝利予測
仮想通貨ポリゴン基盤の分散型予測市場「ポリマーケット」では、トランプ氏が今週再びハリス氏を追い抜いた。8月中旬の勝利予測では、トランプ氏が46%、ハリス氏が54%だったが、現時点ではトランプ氏が52%、ハリス氏が47%と逆転している。
また、別の選挙予測サイトPolyVoteの一般投票ではトランプ氏51%、ハリス氏49%だ。
関連:24年米大統領選挙、仮想通貨市場への影響は トランプ氏らの政策や動向まとめ