はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

三菱商事のDREAMが推進する不動産投資、トークン化されたSTファンドの新たな展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

匿名組合出資持分をトークン化のSTOファンド

ダイヤモンド・リアルティ・マネジメント株式会社(DREAM)、みずほリース株式会社、およびエムエル・エステート株式会社は18日に、適格機関投資家向け不動産STOファンドを組成した。

このファンドは、デジタル証券準備株式会社とオーナーシップ(OwnerShip)株式会社が開発したセキュリティー・トークン(ST)発行・管理システム「OwnerShip」を活用し、匿名組合出資持分をトークン化している。

関連RWAによる流動性革命 メルカリらが新事業発表|WebX2024

「セキュリティトークン(Security Token:ST)」とは、株式や債券などの有価証券やその他のアセットをブロックチェーン技術を活用してデジタル化したもの。そして、セキュリティトークンを活用した新たな資金調達の手法が「STO(Security Token Offering:セキュリティトークンオファリング)」というものだ。ブロックチェーンを活用することで取引を効率的かつ透明性を保ったまま行える点はもちろん、資金調達のハードルがIPOと比較して低く、資金規模の小さな中小企業や個人にも可能性が開かれてる点がメリットである。

このファンドの特徴は、匿名組合出資持分のSTの譲渡に関する第三者対抗要件具備を、国内で唯一システム上で完結できる点にある。これにより、不動産投資の新たな可能性が開かれることが期待されている。

出典:デジタル証券準備株式会社

DREAMは三菱商事の100%子会社で、2004年の設立以来、機関投資家向けに質の高い不動産投資運用サービスを提供してきた。本ファンドは、DREAMにとって2度目のSTを活用した不動産STOファンドとなる。

一方、みずほリースとMLEは、「サステナブルな社会のクリエイター」をビジョンに掲げ、テクノロジーによる新しい価値の創出を重要課題としている。両社はSTの組成コストの優位性に注目し、不動産事業の新たな領域拡大を目指している。

デジタル証券準備株式会社とオーナーシップ株式会社は、金融ライセンス取得後、国内初の「セキュリティ・トークン・マーケットプレイス」の創出を目指す。これにより、政府が推進する「貯蓄から投資へ」の流れを健全に促進することが期待されている。

このSTOファンドの組成は、不動産投資市場に新たな可能性をもたらし、デジタル技術を活用した投資手法の進化を示す重要な一歩となった。今後、この取り組みが不動産投資市場の更なる発展と拡大につながることが期待される。

*適格機関投資家とは、「金融商品取引法第2条3項1号において規定されている「有価証券に対する投資に係る専門的知識および経験を有する者として内閣府令で定める者」のこと。証券会社や投資信託委託業者、銀行、保険会社、投資顧問会社、年金資金運用基金などが該当する。いわゆる「プロ」の投資家であり、法律が認めた投資の専門家であることから、金融商品取引法上の行為規制の適用が一部除外されている」(野村證券参照

関連不動産投資とは|種類や利点、運用方法を仮想通貨投資家向けに解説

関連「老後2000万円」問題とは、日本政府が投資をすすめる理由

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/19 水曜日
06:35
米通貨監督庁が銀行による仮想通貨保有を正式承認、オンチェーン手数料支払い目的で
米財務省通貨監督庁が国法銀行によるブロックチェーンネットワーク手数料支払いのための仮想通貨保有を正式承認した。トランプ政権下で仮想通貨に対する規制姿勢が転換している。
06:20
サイファーパンクが28億円相当のジーキャッシュを追加購入、保有量は総供給量の約1.43%に
ウィンクルボス兄弟率いるサイファーパンクが2万9869ZECを追加購入。保有総額は23万3644ZECとなり、総供給量の1.43%を保有している。
06:05
ビットコインの調整終了を予測、年末に向けた上昇がベースシナリオ=スタンダードチャータード銀
スタンダードチャータード銀行のアナリストが仮想通貨ビットコインの調整終了を予測した。複数の市場指標が極端な水準にリセットされ、年末に向けた上昇がベースシナリオだと話した。
05:35
フィデリティ、ステーキング機能付きソラナ現物ETFを提供開始
フィデリティが11月19日にステーキング機能を備えた仮想通貨ソラナETFを開始した。ティッカーシンボルはFSOLで、同社初のステーキング機能付きETFとなる。
11/18 火曜日
18:06
トランプ一族、世界初のトークン化ホテル開発プロジェクト参画を発表
トランプ・オーガニゼーションとDAR Globalが世界初のトークン化ホテル開発をモルディブで発表。ブロックチェーン技術を活用した新たな不動産投資モデルとして注目される。
18:03
Aave、米国で高利回り貯蓄アプリ「Aave App」開始へ 銀行入金・残高保護に対応
DeFi大手Aaveが一般ユーザー向け貯蓄アプリ「Aave App」を米国で提供開始予定。最大100万ドルの残高保護、自動積立機能など、従来の銀行預金(平均0.4%)を上回る利便性を提供する。
17:00
金商法移行で暗号資産市場はどう変わる? JVCEA小田会長が業界の懸念に回答|独自取材
暗号資産の金商法移行が最終局面を迎える中、日本暗号資産取引業協会(JVCEA)の小田玄紀代表理事がCoinPostの独自取材に応じた。開示規制は分散性の高い銘柄を対象外とし、取扱銘柄の大幅減少は想定されていないと明言。規制の枠組みを理解した上での革新を呼びかけた。分離課税実現には金商法移行が必要条件の一つであり、多くの政党が前向きに検討していると認識を示した。
16:23
マウントゴックス、ビットコイン1万BTCを動かす 弁済に進展か
破綻した暗号資産取引所マウントゴックスが11月18日、約1万608BTC(約1,470億円相当)を移動した。過去の大規模移動が債権者返済に先立って実施されてきた経緯から、今回も返済準備の可能性が指摘されている。同社は2024年7月から返済を開始しており、現在も約3万4,689BTCが未配布となっている。
14:54
暗号学者アダム・バック、ビットコインの現実的な量子リスクは最短でも20年後 「備えは十分可能」
暗号学者アダム・バック氏が量子コンピュータによる脅威について「20-40年は安全」との見解を示した。一方、専門家の間では5-10年以内のリスクを指摘する声もある。
13:40
エルサルバドル、下落局面で約155億円相当のビットコイン押し目買い 保有高は7474BTC
エルサルバドル政府が市場下落局面で約155億円相当のビットコインを追加購入し、保有高は7474BTCに達した。2025年1月に法定通貨地位を撤廃したものの、ブケレ政権は戦略的準備資産としての蓄積を継続している。
13:25
ヴィタリック、イーサリアムのプライバシー保護ツール「Kohaku」を紹介
仮想通貨イーサリアムのブテリン共同創設者がプライバシー保護ツール「Kohaku」を新たに紹介した。Railgun連携やゼロ知識証明で匿名性を強化する開発ロードマップを解説する。
13:10
CZ氏、6650億円の罰金返還なら米国に再投資と言及
バイナンス創業者CZ氏が米司法省への約6650億円の罰金返還時に米国再投資を表明。トランプ大統領からの恩赦後、民主党議員からの腐敗疑惑批判に対し、感謝と慎重さのバランスを強調した発言として注目される。
11:25
伝説投資家ドラッケンミラー、ブロックチェーン融資企業フィギュアの株式を120億円相当取得
フィギュア株価上昇 米ウォール街の伝説的なヘッジファンドマネージャーであるスタンリー・ドラッケンミラー氏が運営するデュケイン・キャピタルは11月15日、第3四半期の13F報告書…
10:55
ソラナ保有企業フォワード、367億円相当SOLをコインベースへ入金 警戒高まる
仮想通貨ソラナを財務資産として保有するナスダック上場のフォワード・インダストリーズが約367億円相当のSOLをコインベース・プライムに移動させた。売却か社内再編成かは不明だ。
09:50
「ビットコイン下落の背景は米ドル流動性低下」アーサー・ヘイズが年末までの市場予想
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨ビットコイン下落の原因を米ドル流動性縮小と分析した。ETF資金流出の背景や今後の下落および急騰シナリオを解説している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧