今後の仮想通貨相場
暗号資産(仮想通貨)取引所BitMEXの創業者で元CEOのアーサー・ヘイズ氏は26日、ブログを公開して、今後の仮想通貨相場に強気な見方を示した。
米国や中国などの金融政策に触れた上で、法定通貨を保有し続けるのではなく、仮想通貨に投資することを推奨している。
"Volatility Supercycle" is an essay exploring my track record of predictions and why it doesn't matter as long as the elites continue suppressing the volatility of markets using printed money.https://t.co/AUg0nGTD6j pic.twitter.com/AdT1UmVsAs
— Arthur Hayes (@CryptoHayes) September 26, 2024
ヘイズ氏は、世界の政府や中央銀行が、自国や周辺の経済を安定させるために政策金利を下げ、法定通貨の供給量を増やし始めたと指摘。
このような状況は一般的には仮想通貨などのリスク資産の追い風になるとされており、ヘイズ氏も「仮想通貨に投資している人は、ポートフォリオの法定通貨ベースの価値が上昇するのを見守ろう」と述べている。
そして、余分な法定通貨を持っている人には仮想通貨への投資を推奨し、これから年末にかけて利益を得るように呼びかけた。
また、ヘイズ氏は、自身のファミリーオフィスが運営するファンド「Maelstrom」が、出資するプロジェクトに対し独自トークンの発行を行うように呼びかけているとも明かしている。
市況の悪さを理由にトークンのローンチを先延ばしにしてきたプロジェクトがあるとし、このタイミングで発行を行うように推奨したと説明した。
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米金融政策に対するスタンス
ヘイズ氏は今回、米国の金融政策について、米連邦準備理事会(FRB)はいったん利下げを開始すれば、通常は政策金利がゼロパーセントに近くなるまで利下げを止めないことを歴史が示していると指摘。
そして、自身は経済がどのくらい強いか、失業率がどのくらい下がったか、インフレ率がどのくらい上昇しているかは気にしないと述べ、FRBは利下げを続け、銀行はより多くのドルを供給するだろうとの見方を示した。
また、米政府は可能な限り借金を続けるとも予想。これは11月の大統領選でどちらの候補者が勝っても変わらないだろうと分析している。
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たしかにFRBが今月18日に大幅利下げを決定して以降、ビットコイン(BTC)の価格は上昇基調にある。しかし、米国の景気や大統領選の動向、中東情勢、日銀の金融政策などが価格変動を大きくしたり、相場の重しになったりしているとの見方もあるため注意も必要だ。
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