再び慈善団体に寄付か
暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの共同創設者、ヴィタリック・ブテリン氏は再び、大量のミームコインを売却して257.1 ETH(9,400万円相当)を受け取った。
オンチェーンデータプラットフォームのLookonchainが報告した。
vitalik.eth(@VitalikButerin) sold some tokens received for free again and got 257.1 $ETH($636K)!
— Lookonchain (@lookonchain) October 12, 2024
Sold 330,000 $MSTR for 114.1 $ETH($282K).
Sold 14M $POPCAT for 74.99 $ETH($186K).
Sold 14B $ITO for 36.55 $ETH($90K).
Sold 1.05M #ETH6900 for 15.37 $ETH($38K).
Sold 50.53B $SATO for… pic.twitter.com/oZgi8xcNfr
売却されたトークンにはMSTR、POPCAT、ITO、SATO、Milo、ETH6900などが含まれる。
Lookonchainによると、今回ブテリン氏関連のアドレスは、33万枚のMSTRを114.1 ETH、1,400万枚のPOPCATを74.99 ETH、140億枚のITOを36.55ETH、105万枚のETH6900を15.37 ETH、505.3億枚のSATOを 11.34ETH、100億枚のMiloを4.77 ETHと交換した。
I appreciate all the memecoins that donate portions of their supply directly to charity.
— vitalik.eth (@VitalikButerin) October 7, 2024
(eg. I saw ebull sent a bunch to various groups last month)
Anything that gets sent to me gets donated to charity too (thanks moodeng! The 10B from today is going to anti-airborne-disease…
以前より、様々なコインのプロジェクトが、感謝の証や擬似マーケティング(宣伝)の一環として、ブテリン氏にトークンを寄付する事例が存在する。
ブテリンのウォレットにトークンを送ることで、プロジェクトやトークンの認知度を高められる可能性があるほか、ブテリンが売却することで、取引高や流動性が一時的に増加し、注目を集めることができるためだ。
ブテリン氏は、不要なトークンを処分し投機的な行動を抑制するため、こうして受け取ったコインの大半を売却して慈善団体への寄付に充てているところだ。
このためブテリン氏は、「トークンを慈善団体に直接送ってもらえれば有難い」とも繰り返しており、今回の売却資金も寄付されるのではないかと見られている。
ブテリン氏は7日にも、タイの動物園に住むカバをモチーフとしたミームコイン「MooDeng(ムーデン)」を売却してイーサリアムに変え、その一部を「空気感染防止技術」のために寄付すると報告していた。
その際には、「ミームコインが世界にとって最大限プラスになることが最良だと以前から言っていたが、それが実際に起こっている瞬間を見られて素晴らしい」とも述べている。
関連: ヴィタリック、ムーデンミームコイン売却し約2700万円を寄付
ヴィタリック氏は、8月にも昨年受け取った動物系のミームコインを売却し、7,700万円相当のイーサリアムを動物福祉の慈善団体に寄付していた。
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ミームコインとは
インターネット上で話題になることで人気を集めるコイン。代表的なものにイーロン・マスク氏がSNSで言及したことが背景の一つとなり取引量が急増したドージコイン(DOGE)がある。2020年にドージコインを踏まえてリリースされたSHIBA INU(SHIB)も存在。
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「ノーベル経済学賞に値する」との評価も
ブテリン氏の礼儀正しさや、慈善活動への寄付は、著名経済学者からも注目されているところだ。
経済学者のタイラー・コーエン氏とアレックス・タバロック氏は8日のポッドキャストで、ノーベル経済学賞に値する人物の一人として、ブテリン氏の名前を挙げた。
貨幣のように価値を持つイーサリアムの創設や、金融経済学の議論、慈善事業への寄付などを評価した格好である。
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