資金調達の進捗状況
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)を戦略的に購入し続けている国内上場企業のメタプラネットは21日、第11回新株予約権の行使結果(一般投資家分)を公表した。
この新株予約権は、今年8月6日に発表していたもの。当時、同社は、新株予約権を通じて最大100億円を調達し、その資金のうち最大85億円をビットコインの購入に充てる予定だと説明していた。
新株予約権とは、発行した株式会社(今回はメタプラネット)に権利を行使することで、その会社の株式の交付を受けることができる権利のこと。株式会社は、資金調達や従業員の報酬制度などに新株予約権を活用する。
今回の権利行使期間は今年9月6日から10月15日まで。行使状況は以下の通りである。
- 発行総数:18,099,116個
- 行使された個数:13,183,629個
- 権利行使割合:72.8%
- 行使した株主数:13,774名
- 交付株式数:13,183,629株
- 15日現在の払込総額:7,316,914,095円
- 15日現在の発行済株式総数:31,352,847株
この新株予約権1個あたりの行使価格は555円。同社の株価は、8月6日の終値が643円、本記事執筆時点で1,188円である。
なお、未行使で残った新株予約権については、事前に伝えていた通りメタプラネットが16日付けで引き取った上でEVO FUNDに全て有価証券の売出として譲渡すると説明。EVO FUNDからは、譲渡後22日に全個を行使するとの説明を受けているとした。
メタプラネットの動向
メタプラネットが財務戦略としてビットコインを購入・保有することを発表したのは今年の4月。この戦略を決断した背景には、円安やマイナス金利政策の影響で、日本円の主軸通貨としての位置付けが弱まっている状況があると説明した。
発表後も購入を続け、現在保有しているビットコインの数量は855.478BTC。最近では15日に買い増ししており、通算の平均購入価格は1BTC=9,310,061円となっている。
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また、同社の代表取締役社長であるサイモン・ゲロヴィッチ氏は、8月にWeb3カンファレンス「WebX2024」に登壇し、「ビットコインホテル」を作る計画を明かしていた。
このビットコインホテルは日本人だけでなく、海外から旅行に来た人も対象にすると説明。ホテルでビットコインについて学べたり、ビットコインの歴史を知ったりできるようにする計画だと述べている。
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