更なる買い増し
暗号資産(仮想通貨)マイニング企業のRiot Platformsが13日、2024年12月10日から12日の間に5,117ビットコインを約5.1億ドル(784億円)で購入したと発表した。1ビットコインあたりの平均購入価格は約99,669ドルで、手数料と諸経費を含んでいる。この買収により、同社の総ビットコイン保有量は16,728BTCに増加した。
今回の購入は、2030年満期の0.75%転換社債の発行による純収益と既存の現金準備金を活用して実施された。この発表の直後、Riot社の株価は7%以上上昇し、13.66ドルを記録した。一方、年初来では-15.7%となっている。
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このつい購入は、同社が厳しい第3四半期を経た後に行われた。第3四半期には1億5,440万ドルの純損失を計上しており、コスト上昇と未実現投資損失が主な要因となっていた。同社はハッシュレートの目標も2025年に向けて56.6 EH/sから46.7 EH/sに引き下げている。
同時に、アクティビストとして知られるStarboard Value社が同社に出資したことも注目を集めた。2002年に設立されたこの米国のヘッジファンドは、Riot社のビットコインマイニング施設の一部を「ハイパースケーラー」向けの設備に転換することを提案している。
ハイパースケーラーは、大規模なデータセンターを運営し、膨大な計算能力とストレージ容量を処理できる企業群を指す。昨今の人工知能(AI)ブームにより、データセンターへの需要が高まっている一方で、2024年4月のビットコイン半減期によりマイナーの収益が半減したという背景がある。
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Riotのライバルであるマイニング企業MARAも最近ビットコインの追加購入を続けている。
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