CoinPostで今最も読まれています

国産ブロックチェーンゲームがクラウドセールで売上962ETH(約1000万円)を記録

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

マイクリプトヒーローズのクラウドセールが絶好調のまま終了
最注目ブロックチェーンゲーム「My Crypto Heroes」のクラウドセールが終了、962ETH(約1000万円)を記録するなど人気が過熱している。イーサリアムのスケーラビティ問題対応のため、LoomNetworkを採用するなど、国産dAppsゲームの進化と飛躍が期待される。
dAppsとは
分散型アプリケーション(dApps)は、Decentralized Applicationsの略。 従来のアプリケーションをオープンソースの「ブロックチェーンベース」で構築していく仕組みのこと。ゲームに費やした時間やお金をがデジタルアセットとなり、価値を高めて売買することもできる。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

マイクリプトヒーローズのクラウドセールが絶好調のまま終了

double jump.tokyo株式会社は11月30日、新作ブロックチェーンゲーム『My Crypto Heroes』のクラウドセールを開始、わずか1時間で360ETH(11/30夕方時点の時価で約500万円)の売上を記録。最終、販売実績で、962.6ETH(約1,000万円)を叩き出した。

在庫数に応じて価格が上昇するダッチオークション形式で行われたクラウドセール。

ゲーマーや投資家から入札が殺到した結果、歴史上の英雄女性キャラ「ジャンヌ・ダルク」が17.2ETHの最高値を付けたほか、古代中華戦国大河ロマンを描く、日本の漫画「キングダム」にも登場する「王キ」が初値0.2TEHの34倍まで高騰して完売、幕末の新撰組で名を馳せた「沖田総士」が残り1体まで売れるなど、想定を超える反響を呼んだ。

販売するヒーローは、全てクラウドセールだけの限定販売で、プレセール時同様、クラウドセールには購入特典があり、購入額に応じて「50%GUM(アイテム購入などに使用可能なゲーム内通貨)」がバックされる。

過熱の背景に投機需要も

プレセール同様、クラウドセールは在庫連動型(在庫数に応じてヒーローの価格が上昇する)ダッチオークション形式で行われるため、強力なユニットを安い内に購入したいゲーマーや、Open Seaでの売買など「デジタルアセット」の価値高騰を狙う投資家による入札が殺到することで価格が上昇しやすく、イーサリアムのGas代が高騰したり、トランザクションの詰まりが多発する状況になっていた。

●Legendary:5種×20体 始値 4 ETH〜

●Epic:5種×100体 始値 0.2 ETH〜

●Rare:5種×250体 始値 0.05 ETH〜

出典:My Crypto Heroes公式

9月21に開催された「限定プレセール」時にも、始値10ETHのLimited Legendayを中心に、デジタルアセットである「ヒーロー」の価格が数倍〜数十倍以上にまで高騰

人気が集中した女性キャラのエピックレア「ナイチンゲール」が、初値0.1ETHから4〜5ETH付近まで約40〜50倍の急騰を見せた末に完売するなど、大きな話題を呼んでいた。

dappsゲーマーの木原氏が、調査したグラフは以下の通りだ。

また、開発陣がCoinPostとも提携するブロックチェーンゲーム攻略サイト「dApps Market」に寄稿した記事によると、「(プレセール時には)24時間の取引量(MCHの場合取引量=売上)が331ETHに達し、「CryptoKitties」を抜いてDapps取引量で世界1位を記録」があったと語るなど、プレセール時点から想定を超える反響があったことを示している。

ゲームジャンルはシミュレーションRPG

ゲーム内容は、歴史上の”英雄”を集めて最強の軍隊を編成、3対3で敵軍とバトルを行うシミュレーションゲームだ。

「ランド」と呼ばれるゲーム内領地の所有権を持つことで、他プレイヤーがその土地で金銭を使った際に収益が発生するなど、バーチャル不動産のようなシステムも搭載されている。

LoomNetworkでゲームの快適さも重視

ブロックチェーンを使用したゲームは黎明期にあるため、家庭用ハード機初期となるファミコン・スーファミ時代のゲーム開発を彷彿とさせるような試行錯誤の連続だという。

ブロックチェーンゲーム特有のアクションを起こす度にイーサリアムのGAS代(手数料)が掛かったり、トランザクション詰まりなどでゲームレスポンスが悪化する「スケーラビリティ問題」を解決するため、いち早くPlasmaへの対応を表明し、ゲーム用のサイドチェーンとしてプロダクトが動いていたLoomNetworkを採用することで、大幅軽量化に成功している。

さらに、モンスターストライクの生みの親「岡本吉起」氏率いるでらゲーや、上場企業のDLEから開発資金の出資を受けるなど、大きな期待の集まっている日本国産dAppsゲームであることがわかる。

正式サービスのコンテンツ

なお、正式サービスのコンテンツとして、ロードマップを以下のように掲げており、今後も大幅にアップデートされていく模様だ。

仮想通貨イーサリアム及びブロックチェーン技術を用いた”国産dAppsゲーム”の先駆けとして、さらに進化・飛躍していくことを期待したい。

  • インベントリ,編成などの基本機能
  • MCHのメインコンテンツ『クエスト』
  • MCHの特徴である『アートエディット』
  • バトルβテストでも好評だったユーザー対戦『デュエルバトル』(12月7日再稼働予定)
  • GUMでヒーローやエクステンション(アイテム)が取引できる『マーケット』(12月11日オープン予定)
  • デュエルバトルによる大会『ランキング戦#2』(12月13日〜16日実施予定)
CoinPostのLINE@

スマートフォンへの「プッシュ通知」で、相場に影響を及ぼす重要ニュースをいち早く知らせてくれる「LINE@」の登録はこちら。大好評につき、登録者6,000名突破。

CoinPostの関連記事

イーサリアムネットワークのGas価格が高騰:FCoinの新規通貨上場への投票システムが影響か?
ここ1週間ほど、イーサリアムネットワークの取引手数料が過去最高値を更新する勢いで上昇している。dAppsゲーマーに取っても致命的な送金手数料ガス(Gas)代の急上昇は、取引所FCoinにおける新規通貨上場の投票システムに原因があるとされている。
日本企業も続々参入:dAppsゲーム市場の成長と可能性(寄稿:dAppsMarket)
1日6,600ETH動くこともあるdAppsゲーム。市場拡大に伴い大手企業も参入し始めており、ゲームを通してデジタル資産に投資できる新しい可能性が話題になっています。当記事は「dAppsMarket」さんから寄稿頂きました。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/20 土曜日
18:00
TON、Telegramのユーザーに照準 トンコイン奨励金を提供
Telegramのウォレットがサポートするブロックチェーン「TON」の手数料削減と、1,100万TONのインセンティブプログラムを開始。特に500万単位の暗号資産(仮想通貨)TONがTelegramユーザーに報酬として付与される。
16:30
日銀、CBDC戦略の中間報告を公表 想定モデルと5つの課題
日本銀行が公表したCBDC中間整理報告書の主要論点や影響について解説。CBDCの導入方針やデジタル通貨の未来についての展望を探る。
12:30
コスモス基盤のInjective、Web3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能提供
レイヤー1ブロックチェーンInjectiveは、Jamboテクノロジーと提携してWeb3スマホ「JamboPhone」でDeFi機能を提供すると発表した。
12:00
知らずに損しているかも?取引所選び 3つの注意点
ビットコインなどの投資初心者に大事な暗号資産(仮想通貨)取引所選びと、後悔しがちな代表的な失敗事例3つを解説。手数料、価格、取扱銘柄の違いを比較し、最適な仮想通貨取引所を見極めるポイント、賢い投資戦略と失敗回避のためのチェックリストも提供。
10:30
ソラナWeb3ゲーム「Nyan Heroes」、Epicのストアでトップ30入り
ブロックチェーンゲーム「Nyan Heroes」はEpic Games Storeで最もプレイされたゲームでトップ30以内に入った。今後NFT機能や独自の仮想通貨も導入する予定だ。
09:15
ビットコイン、4度目の半減期完了 報酬が3.125 BTCに
直近の米経済指標(3月の雇用統計やCPI等)が景気の堅調さを改めて示しているため、FRBが利下げを急ぐ必要がなくなりつつあるとの観測が高まってきており、仮想通貨や株のようなリスク資産をさらに押し上げる力は弱まってきたようだ。
08:25
BTCクジラが1900億円相当のビットコイン押し目買い、エヌビディアなど大幅安|金融短観
19日のアジア時間はイスラエルがイランに対して報復攻撃を実施したとのメディア報道が嫌気され日経平均指数や上海総合指数などは大きく下がったが、その後攻撃の規模が限定されており核施設に被害はなかったとの報道を受け米国の株式市場ではこのニュースへの反応は見られなかった。
06:45
Magic Eden、BaseチェーンのNFTに対応へ Open Editionミントも予定
Magic Edenは現在NFTマーケットプレイスのランキングで1位。ビットコイン半減期を背景に需要が高まるビットコインOrdinalsおよびビットコイン上の「Runes」への期待が出来高を押し上げている。
06:15
マイクロストラテジーのセイラー会長、自社株売却で570億円の利益
マイクロストラテジーの株価は仮想通貨ビットコインの3月の高騰に伴い3月27日に1,919ドルまで値上がりした。同株は年初来+71.37%のパフォーマンスを見せた。
04/19 金曜日
18:00
2024年注目の仮想通貨10選 セクター別の主要銘柄
暗号資産(仮想通貨)市場を代表する、注目銘柄10選。ビットコイン現物ETFが承認され半減期を迎える2024年。RWAやAI銘柄などセクター毎に投資活動が活発化。年初来の騰落率を含む各種データを網羅。ソラナのミームコインやエアドロップの効果は業界全体に影響している。
13:53
Yuga Labs、NFTゲームの知的財産権をゲームスタジオ「Faraway」に売却
著名NFTコレクション「Bored Ape Yacht Club」で知られるYuga Labsは、同社が開発するNFTゲーム「HV-MTL」と「Legends of the Mara」の知的財産権を、ゲームスタジオ「Faraway」に売却したと発表した。
11:54
中東情勢緊迫化で株やビットコインなど急落、リスク回避の動き強まる
中東情勢を巡りイスラエルのイランへの報復攻撃が伝わり、日経平均株価や仮想通貨ビットコインなどリスク性資産が暴落した。先行き懸念からリスク回避の動きが強まっている。
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧