資本調達を効率化
米マイクロストラテジー社は、株主を対象とした特別会合を開催し、「21/21プラン」の加速、資本調達の効率化、取締役報酬のビットコイン戦略との整合性を図るための重要な提案について投票を行うと発表した。この提案は、同社のビットコイン集中投資戦略をさらに推進することを目的としている。
「21/21プラン」とは、マイクロストラテジーが2024年までの3年間で420億ドル(約6.6兆円)の資本を調達する計画を指す。この計画では、210億ドルの株式と210億ドルの債券を活用し、調達資金を通じてビットコインの追加取得を行う。
特別会合に向けた第一の提案は、クラスA株の発行可能株式数を現在の3億3000万株から103億3000万株に増加させることだ。これにより、将来の資本調達を支援し、同社がビットコインの購入や他の戦略的投資を行うための柔軟性を確保する狙いがある。
第二の提案は、優先株の発行可能株式数を現在の500万株から10億500万株に増加させることだ。これにより、より多様な資金調達オプションを確保し、同社の財務戦略を強化する。
さらに、2023年エクイティ・インセンティブ・プランの改正も提案されている。この改正では、新たに取締役会に加わるメンバーに対し、自動的に株式報酬を提供する仕組みを導入することで、優秀な人材を引きつける狙いがある。
マイクロストラテジーは、これらの提案を通じて株主価値の向上を目指すとしており、特別会合での投票結果が重要な節目となる。同社はこれまで7週連続でビットコインの追加購入を実施し、現在444,262 BTCを保有。上述の提案が承認されれば、ビットコイン購入戦略をさらに加速するための財務基盤が整備されると期待されている。
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